北海道旅行 二日目(函館散策その4)2022年07月05日 05:28

さて、そろそろ甥っ子の結婚式場に戻りましょう・・・
場所は最初に紹介した函館聖ヨハネ教会の横です。

旧イギリス領事館の上に見えた立派な和洋折衷の屋敷が気になります。
帰りはそこを通って行きましょう・・・

前を通ると・・・国指定重要文化財の旧相馬家住宅でした。
立派な門構えに、ところどころ和洋折衷の屋敷です。
相当な資産家だろうと言うことが分かりますが、その相馬家とは??ということで調べてみました。

この立派な建物を建てたのは相馬哲平という人物で、新潟出身の方だそうです。
28歳で函館に渡り、日夜働き北海道屈指の豪商に上り詰め、貴族院議員にもなった方だそうです。
Wikipediaにはその経歴がずらっと書いてありますが、何よりも函館には多大な寄付をしている方だそうで、先に紹介したあの旧函館区公会堂は彼の寄付によって建てられたものだそうですよ。
この豪邸も火災によって街が焼け野原になった時に、焼け出された住民を大勢雇い入れて自分の屋敷の建て直しを行い、街の復興に努めたそうです。
昔の金持ち偉人によく見られる“郷土報恩”の精神で資財を公共に投ずるという典型的な方だったようですね。
現代のお金持ちの方々は・・・どうでしょうか?・・・

ちなみに、相馬家にはこの哲平氏によって挙げられた以下の家訓が受け継がれているそうです。

一、神仏を崇敬すること
一、勤倹を守り、贅沢をせぬこと
一、家業を大切にすること
一、借金をせぬこと
一、投機に手をださぬこと
一、政治に関係せぬこと

なるほど・・・でも、屋敷には贅を尽くしているようですが・・・(^_^;
(庶民のやっかみですが(^^;ゞ)

その広い旧相馬家住宅前を過ぎるとこんな坂道が・・・
素敵な名前が付いている坂です。
“日和坂”
よい日和・・・ゆっくり海に向かって歩く・・・♪
素敵な光景ですよねぇ♪

ちなみに、前出の相馬家の仕事場は先に紹介した旧イギリス領事館があった基坂を下ったところにあるので、相馬家としてはこの坂は勝手口の通りだったかも?ですね(^_^)

ちなみに、この日和坂の一角にこのような案内板がありました。
この日和坂周辺には様々な伝統的建築物や邸宅があるようですね。
一軒一軒見て廻るのも面白いかもしれませんが、今回は時間もないので・・・

そうそう、この案内板に書いてあった日和坂の由来・・・
「坂の上から港を眺め、日和を判断したものです」
いいですねぇ〜♪

さて、行った道の一本下の横道を進むと、先に紹介した八幡坂に来ました。
この角に飲み物やソフトクリームを売っている小さなお店があり、渇いた喉を潤すために牛乳を買ってグビッと♪
ふぅ〜坂の下を眺めながら一息つきました♪

その八幡坂を上がるとこんな像が・・・
そこは現代的なビルのようなのですが、よく見ると「函館修道院」と書いてありました。
ここは正式名称を「シャルトル聖パウロ修道女会」というらしく、起源は17世紀末、パリ郊外のシャルトルにあるそうです。
なんでも、1878年(明治11年)5月28日、Srマリ・オーギュスト、Srマリ・オネジム、Srカロリヌの3人がオズーフ司教の要請に応えて、シャルトル聖パウロ修道女会から派遣され函館に到着し、日本での宣教が始まったそうです。
3人は身寄りのない子供たちの養育、病人の見舞いそして近隣の子供たちに手仕事を教えることから始めまし、以来140年余、その活動は東京、仙台、盛岡、そして八代、湘南、箱根にと支部が創設されて、引き継がれ、現在9カ所の地域で奉仕されているそうですね。
その3人の修道女のレリーフが修道院の玄関横に掲げてありました。

この函館修道院前から湊方面を見下ろした八幡坂の光景です♪

まだ続きます・・・