万年筆に適した日常使いの紙探し ノミネートリスト2022年05月25日 05:42

さぁ~て!万年筆に適した日常使いの紙探し開始です♪

富山県内の書店、文房具店、100円ショップ、ショッピングセンター等を所用があるついでに見て回り、意に叶いそうなルーズリーフやノートを集めました。
可能な限り使用されている紙の情報を集め、現物の手触りも確認しながら集めたのが以下のルーズリーフとノートのリストです。
ここでノミネートしたルーズリーフとノートの購入基本条件は以下の通りです。

  ・ 何処でも(田舎でも)継続的に入手可能なこと
  ・ “高級紙”ではなく、お財布に優しい普及紙”であること

ただし、ノートにおいては少し背伸びしたものもお試しで含めています(^^ゞ

分類して見ると・・・

 ✓書店、文房具店で気軽に手に入れられるもの(薄ピンク)
    コクヨ、マルマン、ナカバヤシ等
 ✓100円ショップで手に入れられるもの(薄ブルー)
    ダイソー、セリア(サンノート、コモダ、キョウワ等)
 ✓ショッピングセンターなどで手に入れられるもの(薄イエロー、薄グリーン)
    無印良品、イオン等
 ✓大型・専門文房具店あたりで手に入れられるもの(薄グレー)
    日本ノート、ツバメノート

以上の4つに分けられます。

価格的にはルーズリーフであれば税込\110から\300円台ととてもお財布にやさしく、ノートにおいてもその程度のリーズナブルなものにお試しで\1,000を超えるちょい高級品が入っています。
なお、表の価格は希望小売価格なので、百均以外は実際の販売価格は割引されている場合が多くあり、お店によってその割引率はまちまちでした。
ちなみに、希望小売価格ベースですが、紙1枚当たりの単価を計算すると、\1ゾーン、\3ゾーン、\5~7ゾーンの3つの単価帯とけた外れに高いの高級品に分けられましたす。
バリバリ消費する場合は\1ゾーン、\3ゾーンあたりがありがたいですよね(^.^)
総じて100円ショップ品がお財布にやさしいようですが・・・さて、その実力は如何に???

万年筆に適した日常使いの紙探し 振り返り2022年05月24日 05:59

さて、タイトルの「万年筆に適した日常使いの紙」とは何でしょうか?(^_^;
真っ先に上がる要件は『裏抜け』です!
ま〜ぁ、これに一番悩まされ続けてきましたからね(^^;ゞ
書いてページをめくるとインクが裏側まで抜けて、その裏ページがぐちゃぐちゃ・・・って場面、もう、書き続ける気力が無くなっちゃいます!
そんな場面、ドイツ赴任時代に遭遇してた訳です、はい(^_^;

先ずはその場面を振り返っておきましょう!

事の発端はもちろん筆記用具に万年筆を使い始めたことですが、その時に仕事で使っていたのはかの有名な? MOLESKINE NOTE(モレスキン ノート) でした。
この高級ノート、買ったものではなく頂き物で、格好よくて使い勝手もGoodでした。
万年筆を使う前はシャープペンシルやボールペンだったので何の問題もなく(正確にはボールペンでも時々裏抜けしていたのですが・・・)バンバン書き込んでいました。が、万年筆に目覚め、使い始めると悲惨なことに・・・(^_^;
この辺りのことは今年2月中旬頃にこのブログで思い出しながらつぶやいています・・・ブツブツ・・・と(^^ゞ

その状況を分かりやすく表現したのが次の写真です。
これは MOLESKINE NOTE に8種類の万年筆とインクで書き込んで、その裏抜け状態を確認したものです。
5/8の割合で、ページの裏側までインクが染み出ていますね・・・裏抜けが盛大に発生しています。 字が汚いのは目をつぶってよく見て下さい(^^ゞ

実はこの写真はこの記事を書き始めるために改めて準備したもので、最近は“裏抜けするしないの条件”の一つがほぼほぼ分かってきたので、結果を予想して書き込んだものです。
予想はバッチリ当たっていました(^_-)
もちろん、紙は裏抜けしやすい MOLESKINE NOTE です(^_^;

さて、その“裏抜けするしないの条件”の一つ、いや最大の条件がインクなんです。
裏抜けしやすいインク、しにくいインクがはっきりしています。
ただ、裏抜けしやすいインクでも使いたいですよね・・・その対策が「万年筆に適した日常使いの紙」探しなんですよ(^_^)
裏抜けしやすいインクの方が様々な色合いが多く魅力的なので、是が非でも万年筆を使う上で裏抜けしない“紙”が必須なんですね。
もちろんそれをかなえてくれる万年筆用に特化した高級紙があるにはあるのですが、そうではなくて「万年筆に適した日常使いの紙」が欲しいのです!

さて、その“紙”探し、やはり実際に書いてみるのが一番です。
その判断に使うのが当然インクで、今回のこの裏抜けテストが“紙”探しの基本となります。
つまり裏抜けしやすい“紙”で“裏抜けしやすいインク、しにくいインク”を見極めておき、それをテスターとして「万年筆に適した日常使いの紙」を探し出すという進め方です(^_^)

前書きが相変わらず長いですねぇ(^_^;
それでは“紙”探しに出発です!

あっ、とその前に今回のテストのインクの裏抜けする、しにくいポイントを簡単に書いておきます。
もう一度テスト結果を見て下さい。
<裏抜けしにくいインク>

SAILOR 極黒・・・・・・・・顔料インクです。
PLATINUM ブルーブラック・・・古典インクです。
OLATINUM ピグメント ブルー・・・顔料インクです。

「顔料インク」「古典インク」のうんちくはここでは述べません、ググって頂くと沢山の情報が出てきますので興味のある方は確認お願いします。
いずれにしても、この二種類の顔料インクと古典インクは裏抜けしにくいインクと言えます。
ただ、裏抜けという現象はインクの特性である「表面張力」に大きく影響されるので、このインクの種類(顔料、古典)だけでは判断できないことを付け加えておきます。
概ね「表面張力」が大きなインクは裏抜けしにくいです。

<裏抜けしやすいインク>

Waterman Mysterious Blue
PILOT 色彩雫シリーズ
Pelikan 4001 Dark green
LAMY Red

全て水溶性インクです。
総じて水溶性インクは裏抜けしやすい傾向にあります、が、先に書いた「表面張力」が高い水溶性インクは裏抜け耐性が高いです。
ちなみに裏抜けしにくい「古典インク」も広義では水性インクの一種ですが、この「表面張力」が高い傾向にありますね。
現在の魅惑的な色彩のインクはほとんどが「表面張力」が低い水溶性インクなので、なんとか使いこなしたいですよね。

さて、これで裏抜けマーカー的なインクを把握したところで、目的の“紙”探しに出かけましょう!

日記 2021年6月12日(土)@ドイツ2022年02月17日 21:06

以下、LAMY ノートでの二日目の日記です。

ーーーーーーーーーー
②インク

インクによって「裏抜け」の具合が違うことはいろいろ試してよくわかった。
また、インクにはいろいろな種類があることも分かってきた。
一方で、万年筆の面白いのはいろいろなインクを楽しめること。
このラミーのRubyもカートリッジの赤の代わりとして買ったが、この色味は普段使いでもいけるかな?と。
そんな中での「裏抜け」は“使える”“使えない” YesかNoかの非常に重要なポイントになる。
事実、今仕事で使っているモレスキンのノートでは、いろいろ試した結果
 LAMY Blue OK
 Pelikan Blue-Black OK??(我慢すれば使えるかな?)
で、他のインクは全てNG!でしかないという現実が分かってきた。

いろいろな色合いのインクを使いたいという欲求を満たすには

 裏抜けしない紙を使う!!

しかない、ということである!!

*****以上 LAMY Safari terrared + LAMY Crystal ink Ruby 記入 =>裏抜けなし!*****

モレスキンで「裏抜け」が酷かったこれらのインクもこのラミーノートではOK!!何の問題もない♪
こうなってくると・・・

③万年筆

に関わる問題をも見事に呑み込んでクリアーしてしまうのだ!♪

つまり・・・

 ◎万年筆は紙を選ぶ!
 ◎厚くてインクを通しにくい紙を選ぶこと!

そうすれば、インクフローもよく、紙に浸透しやすいインクでも、太文字でも、見たようになんの問題も起きないのだぁ!!!!!
ーーーーーーーーーー

と、モレスキン・ノートでは裏抜けが酷かったMONTBLANC Midnight BlueやPelikan 4001GreenやRedで書きなぐってある(^^;


裏抜け インクの要因<結果>@ドイツ2022年02月14日 19:41

さて、手に入れた各社のインクをモレスキン・ノートに書いた結果は如何に!?

先ずは能書きをたれるよりもこの「裏抜け」状態をご覧ください!
これ!モレスキン・ノートに各インクで書いたページの裏ページです・・・「裏抜け」、ひどいものです!(O_O)
あのインクはどうで、このインクはどうだ・・・と結果を書く以前の酷さです。
厳密にいうと手に入れたインクは全てNGです!(T_T;

ただ、「裏抜け」はするものの、使えるレベルのインクは・・・
LAMY Blue

ただ一つでした(^^;

正直、この結果には愕然としてしまいました・・・
偶然にも万年筆を使い始めた組み合わせ<LAMY Safari + LAMY Blue>が当たりだったのです(^.^)

で、この時点での結論は「モレスキン・ノートではLAMY Blueしか使えない!」という結果です。

が、実はインクの世界はそれほど単純ではありませんし、沼も深~いのです(^_-)
昨年2021年9月に帰国し、ネット情報でモレスキン・ノートでも使えるインクがあることを掴んだのですが、それは更なる「インク沼」のあがきでした(^^;

詳細は別途upしたいと思いますが、イントロ部分を少し書いておきます。

万年筆のインクは大きく分けて2種類に分類されます。

1.染料インク
2.顔料インク

今回手当たり次第に検討したインクは全てが「染料インク」です。
紙への浸透「裏抜け」を考えると、この「染料インク」は「顔料インク」に比べてめちゃ不利なんですね。
ただ、「染料インク」の中で浸透しにくい種類のもの(例えば今回のLAMY Blueなどや古典インク)があるにはあるようです。
インクの粘度、表面張力、ph・・・諸々の性質が影響するとか・・・(難しい!)

さて、結果的には染料インクしか手に入らなかったドイツ生活では「モレスキン・ノートの裏抜け問題は解決できなかった」ものの・・・日本に帰国し顔料インクを手に入れたことにより満足レベルではありませんが、「モレスキン・ノートの裏抜け問題はほぼ解決した」のです。

これについては、また後日改めて紹介したいと思います(^_-)

裏抜け インクの要因<準備・確認>@ドイツ2022年02月13日 08:01

さて、次にインクの要因についてです。

と、かっこよく言い放っていますが、先にも書いたように大上段に構えての要因解析では全くありません。
万年筆生活半年程度のド素人が「裏抜け」問題にぶち当たって、それを解決したいと手を付けたのが・・・「裏抜けしない、しにくいインク探し」です(^^ゞ
要はお店で売っているインクを片っ端から味見して当たりを探す・・・的な無謀な行動・・・なのです(^^;
ただただ万年筆で気軽に殴り書きできて、まとめるときにはキッチリとした情報ノートを作りたいだけです。

しかし・・・この手当たり次第のやり方、日本でやっていたら大変なことになっていたでしょう・・・ちょいお財布が・・・(^^;
ところが場所はコロナ禍のドイツ、しかもボンという狭い地域で、ネット通販自粛(コロナ禍での荷物受取制限等々)の条件下です。
必然的に店頭で入手できるインク、となるので・・・沼は比較的浅かったのが今となっては幸いでした(^^;ゞ
ボン随一の万年筆取扱文房具店がずっと休店だったことも、ある意味幸いしてます、店頭で入手可能なインクは・・・
①MONTBLANC モンブラン
②Pelikan ペリカン
③LAMY ラミー
④Faver Castell ファーバーカステル
の4社くらいでしたかね。

しかも、当初探していたのはビジネスで使う色、Black黒、Bulue-Blackブルーブラック、Blue青、Red赤の4つだけですからたかが知れていました。
が!これに・・・途中からカラーインクに手を染め始めています・・・(^^;

なので、日本に帰国する9月までに手に入れたのは・・・

※各メーカー一覧の中で四角で囲ってあるのが手持ちのインクです(^_^)

①MONTBLANC モンブラン
  ・Midnight Blue(ブルーブラック系)
  ・Royal Blue(青系)

②Pelikan ペリカン
  ・4001 Blue Black(ブルーブラック系)
  ・4001 Royal Blue(青系)
  ・4001 Turquoise(青系)
  ・4001 Brilliant Red(赤系)
  ・4001 Dark-Green(緑系)
  ・4001 Violet(紫系)

③LUMY ラミー
  ・Bluck(黒系)
  ・Blue(青系)
  ・Red(赤系)
  ・Crystal Ink Ruby(赤系)

④Faver Castell ファーバーカステル
  ・Carbon Black(黒系)
  ・Hazelnut Brown(茶系)

これに、日本から持ってきた
⑤PILOT パイロット
  ・色彩雫 月夜(ブルーブラック系)

黒系2本、ブルーブラック系3本、青系4本、赤系3本に緑系1本、紫系1本、茶系1本の合計15本です。

さて、これらは手に入れた毎に片っ端からモレスキン・ノートに書き、その裏抜け具合を確認してみました(^^;

その結果・・・

あっ、そうそう、帰国してから日本のインクで色々検討した結果は後日改めて(^^ゞ

裏抜け 万年筆の要因<結果>@ドイツ2022年02月12日 07:59

さて、万年筆要因

  A. Nib幅 = 文字幅 ≒ インクフロー
  B. 筆圧

について確認したモレスキン・ノートの「裏抜け」に及ぼす影響度合いの結果は以下の通りです。

A. Nib幅 = 文字幅 ≒ インクフロー

先ず、LAMY Safari VISTAの<EF>と<M>、LAMY Joyの<1.1>と<1.5>で順番に通常の軽い筆圧でモレスキン・ノートに書いてみました。
ここで注意したいのは、ドイツで入手した万年筆は、日本の万年筆よりほぼ1クラス以上太いと言うことです。
ご覧のように、<EF>でも日本の万年筆の<E>もしくは<M>相当の太さであることが分かると思います。
<M>なんかは<B>程度の太さがありますね・・・これじゃ小さな漢字を書くのは厳しいです(^_^;
もう一点、Joyのカリグラフィー<1.1>がSafariの<M>と余り変わらない太さになってしまいました(^_^;

さて、裏抜けの状態はどうでしょうか・・・
もともとLAMY Safari系+LAMY Blueインクの組み合わせはモレスキン・ノートでも「裏抜け」は軽微なのですが、よくよく見ると所々で明らかな「裏抜け」が観察されます。
傾向的にはNibが止まるポイント、つまりNibから紙にインクが転写される時間が長いポイントで「裏抜け」が起きているようですね。
この傾向はNib幅が広い、文字が太くなるほどあるように見えますが、それ程顕著ではないようです。
この状況ですが、後日紹介する「裏抜け」しやすいインクよりも軽微で、はるかにましですけどね(^.^)

この結果から言えることは、Nibサイズによって劇的に変化するようには見えませんでしたが、よくよく観察すると文字が太いほど、またインクフローが多いほど「裏抜け」しやすい傾向がありそうな感じはします。
ま、インクが多く紙に移るほど「裏抜け」しやすいということは容易に想像されますけどね(^^ゞ

B. 筆圧

A.と同じ事を今度は意識的に筆圧を上げてやってみました。
同じNibサイズでも字幅が太くなっていると思います・・・
さて、裏抜け状態は如何に?・・・
手加減でやる事なので、定量的な圧力や均一性は明確ではありませんが、傾向としては筆圧を高く加えると「裏抜け」しやすくなることが分かると思います。
また、Nibサイズが小さいほどペンポイント先の圧力が高くなるのか「裏抜け」が強く出ているように見えますね(^_^;
ま、紙にインクを押し付ければ圧力が高ければ高いほど当然インクが浸透しやすくなり「裏抜け」しやすくなるということはこれまた容易に想像されますね(^.^)

さて、以上の結果より、万年筆の要因の観点から「裏抜け」を防ぐもしくは軽くするには・・・

軽〜く(筆圧をかけずに)書くことが良いようですね。
もちろん、文字細めとかインクの量を少なめ(インクフロー渋め)も利くとは思いますが、それよりもインクを紙に押しつける(筆圧)の方が影響が大きそうです。

もっとも、万年筆はボールペンなどと違い軽い筆圧で書ける筆記具ですから、軽〜く楽しみましょう♪

裏抜け 万年筆の要因<準備・確認>@ドイツ2022年02月11日 10:38

モレスキン・ノートの「裏抜け」対策を求め、万年筆、インクの影響確認と、一方で紙の影響も併せて確認準備開始です。
2021年6月に入ってちょうど店舗の営業規制が解け始めたので、文房具店やデパート廻りです(^.^)

この万年筆、インク、紙集めと確認はほとんど同時進行で進めていましたが、先ずは

① 万年筆の要因確認 文字の幅 インクフローなど

を先に紹介します。

さて、ここで・・・論理的に進めているように見えますが、実はこの段階で目的とは違った「沼」に入り込んでしまいました・・・(^^;ゞ


「万年筆の要因」はLAMY Safariで数種類のペン先を準備すればよかったのですが、売り場に行くと標準色の他に毎年発売される特別色などもありとてもカラフルなので必然的に目移りし、更には輪をかけてSafariの派生商品にも気がひかれ、そして手が伸びていきました・・・(^^;
これって別の意味での趣味趣向の万年筆収集「沼」で、気がつけば9月に帰国するまで、LAMYだけで13本もの万年筆が集まっていたのでした(^^;ゞ

さて、このLAMYコレクションの話は別途するとして、本題に戻します。
先ずはLAMY Safari系Nib(同形状)のサイズを調べてみました。

<EF> 0.36mm(±0.06mm)
<F> 0.46mm(±0.06mm)
<M> 0.56mm(±0.06mm)
<B> 0.675mm(±0.075mm)
<1.1> 1.1mm
<1.5> 1.5mm
<1.9> 1.9mm
実は、このLAMYコレクション、気がつけば<B>以外のNibサイズが手元に集まっていました(^^;ゞ

そこで実験です・・・(^.^)

比較的モレスキン・ノートで裏抜けが軽い【LAMY Safari系 + LAMY Blue】の組み合わせで、Nibの幅と筆圧を変えて「裏抜け」の状態を確認してみました。

<万年筆> LAMY Safari系 ※Nib形状が共通
日本では“LAMY Safari”のスケルトンとして販売されていますが、日本以外では“LAMY Safari VISTA”という名で別名で販売されています。
ただし、仕様は全く同じです。
Safari系のカリグラフィー用ペンです。
単品でも販売されていますが、私はNib<1.1><1.5><1.9>のセットで購入しました。

<Nib>   <EF>、<M>、<1.1>、<1.5> 4種類
今回確認するNib<EF>、<M>、<1.1>、<1.5>の写真です。
<EF>、<M>はSafari VISTAで、<1.1>、<1.5>はJoyです。
Nibはもちろん、首軸、ペン心ともSafari系共通仕様です。

<インク> LAMY ボトルインク Blue
今回使用するインクです。
LAMY Blueのボトルインクで30mlです。
この30mlはドイツでは50mlとともに一般的に売られていますが、日本では50mlだけが販売されているようです。
現地では7€(約900円)とリーズナブルで買いやすい価格でした。

<紙>    モレスキン・ノート

ちなみに、インクフローはほぼNibの幅に順次、
 少 <EF> < <M> < <1.1> < <1.5> 多
と見なしてます(Safari系では経験上太い文字の方がインクの減りが早いのは間違いありません)。

さて!どんな結果になるか!・・・結果は次回お楽しみに(^^ゞ

裏抜け問題孤軍奮闘 思いつきFaber Castell編@ドイツ2022年02月09日 20:11

「裏抜け問題孤軍奮闘」とタイトルを付けましたが、これ・・・既に沼の中です(^^;

2021年5月、ドイツに戻ったものの、在宅勤務のまま、かつ街中のお店やレストランなどは休業規制のまま過ぎていきます・・・
一部のお店が店頭販売をやっている程度でした。
そんな中、休日に散歩がてら街中の様子を見に行ってみました・・・街中は閑散としています・・・

街中のとある文房具屋さんの前を通った時、店先でお店の方とおぼしきおばあさんとお客さんらしき女性が会話をしながら文房具を手渡ししている場面に出くわしました。
このお店、ボン旧市街の真ん中で、店頭にMONTBULANCのマークがあり、店頭ショーケースに万年筆なども展示してあるお店で前々から気になっていたお店です。
タイミングが良く、店員さんがお店の中に戻るところで声を掛けてみました。
なんでも、お店の中には入れないが、買いたいものがあれば店頭で販売できるとか(^.^)
で、聞いてみました・・・
「私は日本人で漢字が書ける文字細めの万年筆を探している。また、モンブランの〇〇+〇〇の組み合わせでインクの裏抜けがひどくて困っている。何かお勧めの万年筆とインクはありませんか?」と・・・
「OK!ちょっと待って。」としばらく店内に戻り、持ってきたのが・・・これ♪
Faver CastellのGraf von Faber Castell Tamitio Black Edition
Faver CastellのGraf von Faver Castell Carbon Black

おぉぉぉFaver Castellです♪♪♪

店員のおばあさん(今から思えばオーナーの奥さんでした)曰く、「ドイツの万年筆は標準でMなの・・・店頭で細いEFやFが置いてあるのはLAMYぐらいよ。でもこのペン、Mだけど細めの文字が書けるし、書きやすくてお勧めよ(^.^) インクは裏抜けしにくいこのカーボン・ブラックがいいと思うわ(^.^)」と。

おぉぉぉ!今悩んでいるキーワードがずらり出てきているし、何よりもFaber Castellの万年筆が格好良い♪♪
お値段も少々高いが・・・黒インクも持っていないし・・・
で、うん!これ下さい♪と、散歩のつもりが、しっかり万年筆とインクボトルを持って家に帰ってきました(^^ゞ

さて、このTamitio、Faber Castellの高級Graf von(伯爵)シリーズの下位の万年筆で、値段が高い割には鉄ペンですが、これがなかなか驚きの書き味でした♪
しかもお店のおばあさんが言っていたように、ヨーロッパのMにしては文字の太さも細めです♪
かつ、書いているときの音♪がいいのです♪
なんて表現すればよいか分かりませんが、セーラーの書き音と似ていますね・・・シャー♪シャー♪ってな書き音♪
書いていて心地よいのです。
しかも、軸やキャップも全てメタルでかなりの重量感があります。
書いていて楽しい部類の万年筆です♪

ところで、肝心かなめの“裏抜け”ですが・・・

インク、Graf von Faver Castell Carbon Black、カーボン・ブラックというだけあってキリッと締った黒色でなかなか良いです♪

お気に入りの黒ですが・・・モレスキン・ノートでは全くダメ!しっかり裏抜けしちゃいました(T.T)

コロナ禍中のアラートその2 ***沼(万年筆、インク、紙)への序章***2022年02月05日 08:54

元の***沼(万年筆、インク、紙)への序章***シリーズに戻ります。

結局2020年は新型コロナに翻弄されて年が暮れ、いつもの年末年始の一時帰国は断念せざるを得ず、2021年のお正月は人生で初めて一人で海外で迎えてしまいました。
その後のコロナ謹慎(在宅勤務&生活制限)もそのまま継続です・・・
仕事ノートはダイソーNOTE BOOK、メイン万年筆はMontBlanc Meisterstück 149になり、“裏抜け”だらけの世界を続けていました。
ま、これはこれで楽しいのですけどね(^^ゞ

さて、コロナ禍が収まらない中、どうしても日本に帰らなければならない事があり、ほぼ1年ぶりの2021年4月に一時帰国しました・・・
日本入国のための事前準備はもちろ、日本入国後の隔離等々かなりしんどい思いをしながらの一時帰国でした(^_^;
ほぼ1年前の2020年3月、ドイツからコロナ退避で一時帰国した時の入国手続きとは雲泥の厳しさでした・・・

さて、入国後+3日間の狭いホテルで隔離でしたが、実はリモート業務の合間を縫って、ネットで万年筆情報を集めていました
これまで使ってきた万年筆は、LAMY Safariの中字M2本とMontBlanc Meisterstück 149の極太BBでしたが、やはり漢字を書くには線幅が太く、込み入った画数の漢字は塗り潰しになりちょいと使い辛いのと、細字というかやはり日本の万年筆も欲しくなってきていたのです(^.^)

で、選んだのがこれ!
PILOT Capless decimo 細字F!
ドイツでは手に入れ難い万年筆です♪

合わせていろんなインクを楽しめるコンバーターとPILOT色彩雫シリーズの「月夜」も、隔離ホテルからAmazonで注文し、自宅に届けて貰いました♪

この「月夜」、ネット上でも評判が良く、仕事にも使えるブルーブラック系なのでチョイスしました。
なかなか良い色です♪
先ずはお試しでミニボトルからです(^_^)

やはり、細かい漢字まじりの日本語を書くには日本の万年筆と細字ニブが良いですね(^.^)
しかも、18金のニブが柔らかくて心地よいです♪
予想以上に細い文字は手帳に小さな文字を書くにもこれでOKです♪

が、これがまた後々例の「裏抜け」問題を更に深刻化させるのです(^^;