“終のすみか”について考える ドイツの家考−2d2022年08月29日 06:45

リビングから階段を上がり4階に来ました。
この階には寝室とバス・トイレルームがあります。
ベッドはセミダブルで寝相の悪い私にとっては少し窮屈でした(^_^;
掛け布団は一年中ご覧のような薄いもの一枚で何の問題もなく過ごしていました。
この階も電気式床暖&壁暖で冬はポカポカ、夏は「アナグマ生活」方式で暑さによる寝苦しさは特に感じませんでした。
壁が斜めになっていることからお分かりのようにここは屋根裏部屋なのですが、天井や壁の断熱が利いているので屋根裏部屋の暑さや寒さは全くありません
これはバス/トイレルーム出入り口から寝室側を見たものですが、この寝室だけは分厚い遮光カーテンがあります。
夏は暗くなるのが23時頃、夜が明けるのが4時頃なので遮光カーテンは必須です。
また、朝一に窓を開放して朝の冷気を取り込み、出かける時には窓&カーテン全閉という「アナグマ生活」のルールによって真昼の温度上昇を防いでいました
寝る時刻になると外の気温も下がっていますし、窓を開けると良い風が通りますしね(^_^)
必要なら扇風機を利用すれば心地よく眠りにつくことができました。
写っているリビング扇は備え受けですが、やはりドイツらしく超シンプル、弱中強の三段階と首振り機能のみです。
日本の家にあるような揺らぎf分の何とかのような気の利いた風を作ってくれませんし、タイマーなんかも付いていません(^_^;
が、これで必要十二分です(^_^)

ただ、唯一の問題は・・・
ご覧のように部屋のすぐ前はポッペルスドルファーアレーというグリーンベルトになっているので、夏は深夜まで若者達がたむろし騒ぐ事が多く、窓を開けるとその騒音がめちゃ迷惑でした!
特に金土の夜は明け方までどんちゃん騒ぎすることが多々ありました・・・
もちろん、遮音性の高い木製二重ガラス窓を閉めると気にならなくなるのですが・・・
ただ、コロナ禍では静かになりましたけどね(^_^;

次はバス・トイレルームです。
こちらもバスタブ付きでした。
流石に日本のような洗い場はありませんが、時々大きな湯船に浸かるとリフレッシュしますよね(^_^)
日常は気軽なシャワーです。
シャワーはこの様にガラスブースタイプで意外と気軽に利用できました。
給湯ですが、前のドランスドルフの家ではセントラルガスボイラーからの給湯でしたが、こちらは瞬間電気温水器でした。
写真の左上にあるボックスのようなものが瞬間電気温水器で、非常にコンパクトで無音です。
これ一つでキッチン、バス、シャワーの給湯をまかなっています。
日本ではエネルギーコストが高いと敬遠されがちですが、ドイツではオール電化アパートでは当たり前の設備のようですし、会社事務所の湯沸かし室もこれでしたね。
日本では最近ではエコキュートやエネファームという省エネ型の給湯システムが普及してきているようですが、ドイツの一般家庭ではたぶんガスによるセントラル給湯になっているのはないかと思われます。
前のドランスドルフの家もそうなっていましたしね・・・
この辺りのエネルギー源はちょっと最近ドイツが窮地に陥っているみたいです。
太陽光発電や風力発電などの再生ネネルギーが盛んになっていはいますが、カーボンフリーからの石炭火力削減、原子力発電廃止に向かっているドイツ・・・ここに来てウクライナ対応でロシアからのガス供給不安・・・大変なようですね・・・

日本もこれからどんどんエネルギーコストが上がると思いますが、一方で酷暑の夏を涼しく、冬暖かな家を追求する必要がある中で省エネルギー、できればエネルギー収支ゼロ以下の家を追求していかなければならないでしょうね。
そのためには・・・どうしなければならないか・・・
最近の日本の住宅関事情も大きくこの方向に進化してきているようなので、ドイツでの生活の経験を参考に“終の家”を少し考えていこうと思っています・・・

さて・・・どうしようか・・・

つづく

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