北海道旅行 四日目(小樽 堺町本通り その2)2022年08月05日 07:17

更に堺町本通を進むと「北一硝子」という文字が目に飛び込んできました。
「北一硝子」はここの辺りには7軒ほど店舗が並んでおり、小樽市内には直営店が10店舗ある小樽ガラスの老舗だそうです。
実は歩きながらスマホで小樽ガラスの“ガラスペン”を探していたらこの「北一硝子」にあるのを見つけたのです(^_-)
早速…

ちなみに、「北一硝子」を調べてみると…先に紹介した「大正硝子」と同じく、1901年(明治34年)に創業した浅原硝子がルーツのようです。
以下Wikipediaからの紹介文です。

「当初は石油ランプの製造を行っていたが、当時活況を呈していたニシン漁用浮玉(ブイ)の製造も手がけ、飛躍的に業績を伸ばした。
プラスチックなどによる代替品の開発や漁業の衰退が進んだ1980年代には斜陽化が進んだが、小樽運河地区の再開発に伴い開設した観光客向けの常設ギャラリーが人気を博し、照明製造販売からガラス器の販売業への業態転換に成功した。
当初からの国内外のガラスメーカー・商社商品の仕入れ販売に加えて、現在では自ら企画する商品や傘下の工場の運営のほか、レストランやカフェ、また日本酒やワイン等の酒類販売も手がけ、小樽市内だけでも10店舗以上の直営店を構える。
この成功は、後に全国各地に出現した観光地型のガラスショップ・工芸館の先駆けとなった。」

とのことです(^.^)

さぁ~て、“ガラスペン”を求めて「北一硝子三号館」に飛び込みました(^^ゞ
店内は広く、見つけ出すのも難儀なのでさっさと店員さんに確認したところ別の店舗「北一プラザ」にあるとのこと。
そのお店はすぐ先に見つかりました♪

おぉ♪ありました、ありました♪
試し書きもできる状態です♪
さっそく・・・

ガラスペンは形状、色合い、文字太さなどかなり種類が豊富で、値段も¥3,000程度のお手ごろなものから¥10,000前後の気安く手が出ないものまでありました。
また、様々なペン置き類の小物も♪
見ていて楽しく、さっそく何本か試し書きをしてみました…
すると店員さんが寄ってきて…「いかがですか?当社のガラスペンは全てドイツで作家さんに作っていただいています。
(^.^)」
…あららららΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
思わず聞き直しました!「ドイツ製?」
答えは「はい!」
(T.T)
一気に買う気が失せました…
だって、ガラスペンの発祥は日本だし、しかも小樽ガラスのガラスペンが欲しかったのです!
ドイツに4年住んでいた身としては「ドイツ=万年筆」ですが「ドイツ=ガラスペン」のイメージは全くありませんから、ね(^^;

結果、小樽ガラスのガラスペン…諦めました(T.T)
ん~ン!残念!とあきらめてお店を出ようとした時…ガラスペンのすぐ横に置いてあるインク…
見慣れないボトルにパッケージ…
ん?ん?ン?
“Otaru Canal in the Evening”「夕映えの小樽運河」
“Otaru Canal at Night”「夜の小樽運河」
おぉぉぉ♪ご当地インクじゃありませんか♪♪
即Get♪♪♪です(^.^)

このインク、ガラスペンを販売する北一硝子の企画でセーラー万年筆が製造しているご当地インクでした。
この他にも
「晴れた日の小樽運河」
「らんぷの灯り」
「思い出のラベンダー」
もあり、全5色のラインアップがありました。
今回はこれから見に行くイメージで「夕映えの小樽運河」をゲットです♪

さて、ガラスペンにガッカリしつつも、思いがけないご当地インクをGetし気分もup♪
更に街ぶらを続けます♪

堺町本通りを歩いてきましたが、これまで紹介してきた“ガラス”“オルゴール”“昆布”“雑貨”だけではなく、港町と言えば“洋菓子”も当然ありますよね(^_-)
実は紹介はしてきませんが、ここに至るまで妻が洋菓子店もしっかり巡回しているのです(^^;
もちろん、お土産と自分用を買い込んで…σ(^_^)の両手には紙バックがぶら下がっています…

ここにも立派な洋菓子店がありました♪
堺町本通りの終点付近にある「小樽洋菓子舗ルタオ本店」です。
ここでもしっかり中に入って…試食&お買い上げです(^.^)

さて、この洋菓子店の前は交差点で、その手前はかなり広い広場になっています。
そこに建っているのがこの常夜灯です。
この常夜灯、「メルヘン交差点・常夜灯」といい、周囲がベンチのようになっているので、歩き疲れた観光客にとっては絶好の休憩ベンチとなっています(^.^)

ところで、常夜灯といえば街を照らす役目の他に位置を知らせる灯台的な役目もありますよね。
この常夜灯のある場所は小樽の港まで直ぐ近く、かつ交差する通りの名が「入船通り」ですから、素人目にもかつての港の灯台の役目を果たしていたのだろうと容易に想像できます。
事実、この常夜灯には歴史を示す銘鈑が組み込んでありました…
その銘鈑によると…
明治4年(1871年)、現在地のもう少し先にの小高い所に灯台が設置され、入船川河口にいかりを下す多くの舟の目印になったそうです。
その後港は北海道開拓の道央の玄関口として発展していきました。
実はこの灯台、明治7年に焼失してしまい(当時は木造ですからね(^^;)、その後再建されなかったそうですが、平成9年に記念すべき函館港先駆けの灯台として、近くのこの地(堺町本通りと入船通り交差点)に常夜灯として再建されたものだそうです。

さて、これまで散策してきた堺町本通り、ここで入船通りと交差してこの先は三本木坂という通りになり、観光散策としてはここでほぼ終点になるようです…
ですが、ここが「メルヘン交差点」と呼ばれる所以が目の前にありました♪「
横断歩道を渡った交差点角に立派な建物があるのです。
「小樽オルゴール堂 本館」です。
堺町本通り沿いには「小樽オルゴール堂」は数店舗あったのですが、この「本館」の風格は別格です。

先にも説明したように「小樽オルゴール堂」は創業が昭和42年(1965年)と比較的新しいのですが、この本館は1915年(大正4年)築の旧米穀商の木造建物を利用しているので、威風堂々の風格を感じるのです。
小樽市の歴史的建造物です。

ところで、この「小樽オルゴール堂 本館」の前に観光名物があります。
先の写真でちょうど観光客がカメラを向けていますが…
蒸気時計です(^.^)

外観は英国調ブロンズ製、高さ5.5メートル重さ1.5トンで世界最大の蒸気時計だそうです。
ボイラーで蒸気を発生させ、15分毎に上部にある5つの汽笛が優しさと温かさのある音でメロディーと共に時を告げるそうですが、この時はあいにく「調整中」とのことで実際にメロディーを奏でるのは見られませんでした。
この蒸気時計、カナダの“バンクーバー発祥の地”といわれるガスタウンにも同じ製作者による兄弟時計があるようで、ここ“小樽の発祥の地”であるメルヘン交差点には平成6年6月25日に設置されたものだそうです。

さて、「小樽オルゴール堂本館」の中に入ります…
どうです!?
これ、驚きのオルゴールだらけの大空間が広がっているんですよ!
この空間はオルゴール好きにはたまらないのではないでしょうか(^.^)
全てオルゴール♪
さすがに日本最大のオルゴール屋さんというのは納得できます!

さぁ~て、これでホテルを出てから約1.7㎞ほど色内大通り、堺町本通りと歩いてきましたが、ここがリターンポイントになりそうです。
この他に手宮線跡とか中央通り等々見どころがあるようですが、そろそろメインの小樽運河の様子を見ながら夕食場所を探してホテル方向に戻りましょう…

ここまでの道のりは以下の通りです。

では、戻りましょう…