ひとやすみ 初夏2022年05月26日 05:56

新緑・・・キラリ・・・


万年筆に適した日常使いの紙探し ルーズリーフ編 @一般書店・文房具店2022年05月27日 05:55

集めた種類が想定以上に多かったので、ルーズリーフ編とノート編に分けて紹介していきたいと思います。

先ずはルーズリーフ編からです。
が、いきなりの結果報告ではなくて、扱っているお店系毎に分け、見つけ出しやすいように外観とその商品の特徴の紹介から始めたいと思います。

では・・・最初に一般書店・文房具店で取り扱っているルーズリーフからです。
先に挙げたノミネートリストの
  ✓書店、文房具店で気軽に手に入れられるもの(薄ピンク)
に当たります。

先ずは、これ!
どこでも見かけるコクヨです(^_-)
万年筆想定なので「Campusさらさら書ける」をチョイスしました。
上質紙、坪量75g/m2・0.10mm程度 と明記してあり大いに期待できそうです(^.^)

また、今回目的をもって探したこともあり、店頭で初めて目にしたのが「Campusはがせるノート型ルーズリーフ」です。
これ、横開きのノートとしても利用でき、かつぺりぺりっとページをはぐってバインダーに分類して保管できるので超便利ですね(^.^)
紙質は“上質紙”としか書いてありませんが、Campus商品なので期待できそうです。

両商品とも KOKUYO Campus というブランド品であることから単価的には\5~7/枚と少々お高い部類に入るのですが、お店によっては値引き額も大きくて値ごろ感のある売り方をしていますので、興味のある方は是非店頭で確認してください。

ちなみに・・・コクヨの創業者は富山県出身の黒田善太郎で、明治時代に20歳で単身大阪に出て今のコクヨを作り上げた人物です。
彼の出身地富山市にある富山大学の正門横に黒田講堂という楕円形の白亜の建物が建っていますが、これは二代目の講堂で黒田善太郎が寄付した初代の講堂を建て替えたものです。
現在の二代目も黒田善太郎の子孫とコクヨが全額寄付しています。
講堂に入って右手の壁の銘板には、黒田善太郎が記した「天職を全うせよ」と学生の成長を祈る一文が刻まれています。
脱線ついでにもう一つ・・・東大の安田講堂も実は富山市出身のあの安田財閥を作り上げた安田善次郎が寄付したものなんですね。
江戸末期から明治時代にかけて富山県から多くの実業家が羽ばたいて全国各地で今も続く大企業を創業しています・・・

さて、次は・・・
マルマンとナカバヤシです。
ナカバヤシは扱っているお店が限られるようですが、マルマンは結構どこのお店でも見かけるようになっている気がします。
マルマンにもパッド式のものがあり、今回は普通タイプも含めて購入してきました。
両方とも「書きやすいルーズリーフ」という見出しがあり、かつ期待大なのが“厚紙中性紙(80g/m2)”と明記してあることです。
ドイツにいた時の経験から

 『万年筆の「裏抜け」を防ぐには坪量80g/m2以上の紙を選ぶこと!』

という結論を導き出していたので、このマルマンの2製品は大いに期待が高まります。
また単価的にも\3ゾーン、\5~7ゾーンにありコスト的にもブランド的にもいい感じです♪

一方、ナカバヤシですが売りのLogocalシリーズのルーズリーフで興味があります。
が、こちらは上質紙ではあるものの坪量が70g/m2と少々少なく気になります・・・
日本製の紙なので期待はしますがどうでしょうか・・・

ちなみに、一般書店や文房具店で売られているものは紙質や坪量が明示されているものを多く見かけました。
気になってルーズリーフの規格を調べてみたところ・・・

 日本では、JIS Z 8303に基づく用紙が用いられる。
 穴間隔は 9.5mm。
 用紙の寸法は、A4(大きめ)、B5(スタンダード)、A5(小さめ)の3種類。
 横罫の間隔はA罫(7mm)とB罫(6mm)の2種類。

との記載があり、「JIS Z 8303に基づく用紙」を更に調べてみると・・・様々な規格が書いてある中で

 c) 両面を用いる帳票
   3) その他保存を要するもの 筆記用紙A 64.0 g/m2〜104.7 g/m2

との記述がルーズリーフの用紙に該当するのではないかと思われます。
坪量が 64.0 g/m2〜104.7 g/m2 とえらい幅があるのですが、一方でノートに関してはJIS にノートブック(JIS S 5504)という規格が定められており、その中に「学用1号~3号 坪量70g/m2以上」と書いてあることから、ノートに類するルーズリーフも

 坪量70g/m2以上

を基準として作られているのではないかと勝手に推測しました。

坪量が増えると当然コストも上がるので、メーカーサイドはこの辺りの坪量を狙って製造しているのではないかと思います。
もっとも、JISは使い勝手や品質の汎用性を大きな目的として設けられていますが、独自性を出すにはその規格に準じなければよいだけです・・・
そもそもルーズリーフの用紙自身や袋にJISマークは見かけませんよね(^^;
どうも最近はこのJISの足かせを取り払った製品が多く出てきているようですね・・・面白そうです(^_-)

万年筆に適した日常使いの紙探し ルーズリーフ編 @100円ショップ2022年05月28日 06:17

さて、お次は・・・

 ✓100円ショップで手に入れられるもの(薄ブルー)

です。
先ずは100円ショップの雄、ダイソーで見つけてきたルーズリーフです。
ダイソーは様々な製品を展開しているのですが、その中から一般的にノートコーナーでよく見られるルーズリーフと、やはりここでも「きりはなせるルーズリーフパッド」という商品がありこの二種類を手に入れてきました。
100円ショップですから価格は全て税込110円で、めちゃお安く購入できますね♪
ルーズリーフは90枚入り、「きりはなせる・・・」は30枚なので単価的にも\1ゾーン、\3ゾーンなので非常にリーズナブルです♪
ただ、紙質は明記無しで、かつインドネシア製となっており、HPにも具体的な情報は載っていませんでした。
さて、その実力のほどはどうなんでしょうか?
コスト的には期待したいところです(^.^)

次に、業界第2位のセリアで見つけてきたルーズリーフです。
セリアは自社ブランド展開は見当たらず、製造元のメーカー名が明記されているものでした。
その中から今回チョイスしたのがサンノートの「Loose Leaf」80枚入りと「WHIHT PLAIN Loose Leaf」80枚入り、そして薦田紙工業の「LOOSE LEAF」80枚入りです。

サンノートのものは日本製で、薦田のは中国製と明記してありました。
サンノートは紙質が上質紙、薦田が高級中厚口用紙と明記されていますが、坪数までは書いてありませんし、HPを見ても開示されていません。
ダイソーの製品に比べて10枚入り数が少ないのですが、単価的には\1ゾーンなのでこれまた非常にリーズナブルです♪
その中で、サンノートの「WHIHT PLAIN Loose Leaf」には万年筆の絵が入り
 “If I were an angel, could I send my favor to everyone all the world?”
 「もし私が天使だったら、世界中のみんなに恩返しができるかな?」
と、意味深な文が筆記体が書かれています・・・万年筆の絵入りなので当然・・・期待が膨らみますねぇ♪
ちなみに、この万年筆の絵が入ったルーズリーフには横罫や方眼も展開されおり、使いやすそうです♪
さて、セリア軍団の実力のほどはどうでしょうか?!

以上、5点が100円ショップで見つけてきたルーズリーフですが、実際のところ種類はまだまだありました。
販売価格が税込で110円でありながら枚数も多く、ともかくもリーズナブルであるということが100円ショップルーズリーフの大きなポイントですね。

大いに期待したいところです♪

万年筆に適した日常使いの紙探し ルーズリーフ編 @ショッピングセンター2022年05月29日 05:44

さて、次の製品群は・・・

 ✓ショッピングセンターなどで手に入れられるもの(薄イエロー、薄グリーン)

です。
ここでいうショッピングセンターとは私の地方ではイオンモールで、その中にある無印良品、書店、文房具コーナーで手に入ったものです。
先ずは、無印良品です。
ここもノート類は様々なものを展開していますが、手に入れたのは左2つです。
一番左側は植林木ペーパーを使ったその名もズバリ!「裏うつりしにくいルーズリーフ」100枚入り、税込\150です。!
いや~!商品名を見た時はこれだ!と思いました(^.^)
紙の情報は“植林木ペーパー”でインドネシア産としか分かりませんが、商品名は自ずから大きな期待を抱かせてくれますよね♪

真ん中はノート型の「はがせるルーズリーフ」で、50枚で\290と少々お高いものです。
これ、肌触りが非常に滑らかでしっかりしておりとてもいい感じなんです♪
紙の情報はHPを見ても上質紙としか分かりませんでしたが、これは日本製です。
今回準備した中では単価が\5.8/枚と高めですが、肌触りの良さがなんかピピッときましたね(^_-)
期待の芽がググっと伸びてきました♪

さて、最後にノミネートしたのが右側、イオンの「さらっとした書き心地のルーズリーフ」です。
50枚入りで\150と少々高めですが、それでも単価は\3/枚なのでリーズナブルの部類ですね。
紙の情報はHPを見ても分かりませんでしたが、日本製と明記してったので期待でGetです(^.^)
しかし、イオンさん、なんでも売ってますねぇ(^^;

さて、以上、2カ月ほどかけて今回準備したルーズリーフは13種類です。
それでは、万年筆に適した日常使いの紙探しの結果へ・・・進んでいきましょう・・・!

ひとやすみ 私の休日散歩コース2022年05月29日 16:40

ここが私の休日散歩コース「庄川水記念公園」です。

【結果発表】万年筆に適した日常使いのルーズリーフはこれだ!2022年05月30日 05:44

さて、いよいよ「万年筆に適した日常使いのルーズリーフ」の結果発表です!

テストは以前に紹介した下記「MOLESKINE裏抜けテスト」と同じ方法で行いました。
評価は単純に以下2点に絞って行っています。

 ①裏抜け  <OK> ◎ 〇 〇△ △ × <NG>

   ◎:全く裏抜けなし
   〇:裏抜け微妙だが、使用上問題なし
   〇△:裏抜けありだが、使用上許容範囲
   △:裏抜けあり インクを選べば使用可か?
   ×:裏抜けあり 使用不可

ちなみに、MOLESKINEの場合、私の判断としては×です。
事実、まだ半分以上空きページがありますが、既に使用をやめています(^^;

 ②書き心地 ◎:良い 〇:普通 △:並以下 ×:悪い

書き心地については個人的な印象も入るのであくまでも参考程度に見てください。

最後に裏抜け評価◎〇ランクだけを選び、書き心地とコストパフォーマンスを加味して総合評価し、順位を付けました。

さて、結果は・・・じゃ~ん♪

映えある「万年筆に適した日常使いのルーズリーフ」

【第1位】

 無印良品 「はがせるルーズリーフ」

です!
裏抜け◎、書き心地◎、総合◎と文句のつけようがない結果となりました。
あえて言うと単価が\5.80/枚と今回ノミネートした中では上位であることぐらいでしょうか。
しかし、店頭での肌触りの良さにビビッと感じたのは間違いなかったようです。
紙情報は上質紙ということだけでしたが、手で触ると厚みを感じますから多分坪量も高いものと思います。
文字の透け具合も悪くはありません。
何よりもあれだけ裏抜けするインクでもしっかり受け止め、かつ書き心地が滑らかで素晴らしかったです♪
しかもパッド型なので使い勝手が良いです。
一押しのルーズリーフです(^.^)

ただし、気になる情報が1点あります。
ルーズリーフの基本中の基本、穴位置が一般的なものと少しずれている・・・
というものです。
調べてみたところ、俗に言うJIS規格範囲内(±1mm)には収まっているようですが、気になる方はいるでしょうねぇ(^^;

さて、続いて「万年筆に適した日常使いのルーズリーフ」

【第2位】

 maruman 「書きやすいルーズリーフ」

と、同評価で

 イオン 「さらっとした書き心地のルーズリーフ」

です!
両方とも裏抜け◎、書き心地〇、総合〇としました。
marumanの「書きやすいルーズリーフ」は坪量が80g/m2と表記があったので、裏抜けは大丈夫だろうと踏んでいましたが、やはり結果は◎(^.^)
予想通りでした♪
一方、イオンの「さらっとした書き心地のルーズリーフ」はどこかのOEM品だと思っていたので、結果が想定外に良くて驚きました。
両方とも、手触り的には特に特徴は無く普通かと思います。

が、一つ両者に大きな違いがあります。
罫線の濃さです。
marumanの「書きやすいルーズリーフ」は罫線が薄く、目立たないのでぱっと見文字が見やすいと感じます。
一方、イオンの「さらっとした書き心地のルーズリーフ」は罫線がmarumanより濃いめです。
が、濃すぎることはないので気にはならないと思いますが、両者を並べると一目瞭然の違いです。
それとあえて違いをもう一つ上げるなら、文字の透け具合はmarumanの方が透けにくく感じます。
コスト的にはmarumanが100枚入りで\319、イオンが50枚入りで\151なので価格が倍ほど違って見えますが、単価にするとどちらも\3/枚ちょっとと大差ありません。
このどちらを選んでも大きな問題はないかと思いますが、罫線の濃さ、文字の透け具合あたりで判断したらよいかと思います。

さて次は、「万年筆に適した日常使いのルーズリーフ」

【第3位】

 コクヨ 「Campusさらさら書ける」

です!
さすが大御所の製品です。
しっかりした品質で裏抜け◎○、書き心地〇、総合〇としました。
実は2位のmarumanの「書きやすいルーズリーフ」とイオンの「さらっとした書き心地のルーズリーフ」と甲乙つけがたい結果でした。
が、3位としたのは・・・コストが大きな理由なんです・・・
この「Campusさらさら書ける」は50枚入りで\253で、単価は\5.06/枚とmarumanやイオンのものに比べてワンラック高い設定になっているのです。
もっともコクヨ製品はいろんなところで扱っており、割引価格で売られていることが多いのでこのコストは気にする必要がないかもしれません。
また、あえて一言いうと・・・裏抜けは微妙な◎○とはしました。
一番利用しているからかもしれませんが・・・時々ちらっと裏抜けすることがあったのが気になっています。
裏抜けは〇だったかもしれません(^^ゞ

さて、少し記事が長くなってしまいました・・・
残り6位までは万年筆の使用に耐えうると思うので、次回に4位以降を紹介したいと思います。

【続・結果発表】万年筆に適した日常使いのルーズリーフはこれだ!2022年05月31日 05:42

さて、ベスト3に続く第4位から6位までを紹介します。
“裏抜け微妙だが、使用上問題なし”というレベルのものです。

【第4位】 ダイソー ルーズリーフ

出ました!100円ショップ品です♪
90枚入りで税込み\110ですから、単価\1.22/枚と今回ノミネートした中では最安です♪
いや~この安さで裏抜け〇、書き心地〇、総合〇で第4位とはコストパフォーマンスでは立派ですね♪
裏抜けはしやすいインクでもチョイ程度なので十分許容範囲ですし、書き心地も並みです。
是非お試ししてほしいルーズリーフですね。

次に・・・

【第5位】

無印良品 裏うつりしにくいルーズリーフ
“裏うつりしにくい”とうたってあったので大いに期待した商品です。
ただ、グリグリと重ね書きしたところにチョイ裏抜けが認められましたが、全く許容範囲で、第4位のダイソーとどちらが良いか判断しかねました・・・
ただ、100枚入りで\150、単価\1.50/枚と少しコストパフォーマンス的に負けたかな、と第5位にしました。
しかし、ダイソーより表面の手触りは滑らかで書き心地は良いかもしれません。
これを選んでも全く問題ないかと思います。

さて、次に“裏抜け微妙だが、使用上問題なし”というレベルの最後・・・

【第6位】

maruman 書きやすいルーズリーフ パッド

と、同評価で

ダイソー きりはなせるルーズリーフパッド

です。
ま、正直ここまでは裏抜けや書き心地に大差なく、好みの問題になるかと思います。
いずれも使いやすいパッド式なので、単価的にはmarumanが\5台/枚、ダイソーでも\3台/枚と少しコストパフォーマンス的に落ちるかと思います。
また、ダイソーは紙が白くて薄いのか文字が透けて見えやすいかもしれません。

さて、以上までが、買っても大きな不満無しで万年筆に適した日常使いのルーズリーフかと思います。

では、ランク外になったものはどんなレベルだったのでしょうか???