【結果発表】万年筆に適さないノート2022年06月24日 05:45

さて、長々と「万年筆に適した紙探し」と題して書き込んできました(^.^)
最初に確認したルーズリーフ編では事の発端であるモレスキンノートのように裏抜けが酷くて万年筆では使えないというものはありませんでしたが、ノート編では見事に裏抜けが酷いものがありました!

 ・ダイソー   綴じノート

と、
 ・サンノート  FLAT notebook
の2種類です。

このノートは水性インクでは見事なまでに裏抜けし、一部の顔料インクでなんとか持ちこたえるかな?というレベルでした。
故に、万年筆用のノートとしては決してお勧めできません!

が、が!
ダイソーの「綴じノート」は私にとって長年使ってきた愛用ノートの一つなんですよね(^^;
万年筆を使い始めてアレ??と思ったのであり、従来のようにシャープペンシル主体であれば何の問題もなく、かつリーズナブルに使える最適ノートだったのです!
で、諦めきれず・・・今は裏抜けしても問題が無いように・・・片面記入ノートして使用を続けています♪
これがまた、贅沢な使い方なので・・・心地よいのですよねぇ(^^ゞ

つまり!

『インクが裏抜けするとかしないとか・・・細かな事を気にするな!
   裏抜けするんだったら、片面だけ書いてそのページはスルーしろ!♪』

というのが最後の結論かもしれません・・・ね(^_-)

PS
この「万年筆に適した日常使いの紙探し」をやり始めて半年ほど過ぎた今、沢山のルーズリーフやノートが溜まりました。
もしかしたら一生使えない紙の量かもしれません(^^ゞ
そこで・・・最近、孫が遊びに来た時に・・・配り始めました(^.^)
裏抜けしないのを残して・・・(^_-)

では・・・また。

【結果発表】万年筆に適した日常使いの紙探し ランク外その32022年06月17日 07:33

さて、今回裏抜け評価が〇△と判断されたグループで書き心地が◎と〇に分かれることが分かりましたが、下記4種類は全て書き心地評価〇のものです。

つまり、インクによってはちょい裏抜けし、書き心地は普通、というノートですね(^^;

 ・ダイソー   書きやすいノート
 
 ・Kyowa    SQUARE NOTEBOOK

 ・コクヨ     Campus

 ・日本ノート  APICA NOTE BOOK

書き心地評価△の

 ・ダイソー B5Wリングクラフト表紙ノート
も含めて、ま、インクを選べば万年筆でも使えないことはありませんが、これまで紹介してきた第1位から3位のノートが買えるのであれば強いて手を出す必要はないかと思います。
ただし、これはあくまでも万年筆での話であって、シャープペンシルなど裏抜けを心配する必要がない筆記具であればお好みで選んでいただいて結構かと思います。

【結果発表】万年筆に適した日常使いの紙探し ランク外その22022年06月16日 05:43

さて、裏抜け評価が〇△にも関わらず総合評価が◎のノートが二つありました。
それは、ナカバヤシのロジカルノートとコクヨのソフトリングです。
この両者の総合評価が◎になったのは書き心地の良さによるものなんです。
これで裏抜け耐性がもう少し高ければ間違いなくランクインしたのですが・・・惜しい!

さて、この二つのノートを少し詳しく見ていきましょう。

先ず、ナカバヤシのロジカルノートです。
評価は裏抜け〇△、書き心地◎、総合◎です。

このノート、100円ショップで買ったものですが、なかなか良い手触りをしており、ルーズリーフ編で取り上げた「ロジカル・ルーズリーフ」と同じ紙ではないでしょうか。
上質紙で坪量70g/m2と若干薄いのが裏抜けに繋がっているのではないかと思いますが、なかなか良い紙ですね。
30枚綴りで\110ですから紙単価は\3.67/枚と、次のコクヨのソフトリングの\8.80/枚に比べてとてもリーズナブルなノートです。
この点でランク外グループの№1に挙げられます(^.^)
表紙デザイン的には少し安っぽく感じられますが、インクを選んで使えば100円ショップ品としてはお勧めの部類に入ると思います。

さて、ランク外ではありますが、このナカバヤシのロジカルノートに引けを取らないノートがコクヨのソフトリングです。
評価は同じく裏抜け〇△、書き心地◎、総合◎です。

このノート、名前が示す通り、書き込み時に邪魔になりにくいソフトなリングを使用したリングノートになります。
表紙が樹脂製で今時のデザインで、かつ中紙も80枚綴りとしっかりとボリュームがあります。
手触りも良く、さすがコクヨの製品だなと感心します。
ただし、税込\704と第3位にランクインしたマルマンのニーモシネより高く、紙単価も\8.80/枚と割高です。
書き心地は私的にはこのノートの方がニーモシネより良いとは思いますが、裏抜け観点からするとニーモシネより劣っているのが残念です。
用途的には外観も加味するとソフトリングは学生向けで、ニーモシネはビジネス向けでしょうか・・・この両者の選択は悩ましいですね(^^;

以上のように、この2冊はランク外になりましたが、十分に使えるノートであることは間違いありません。

【結果発表】万年筆に適した日常使いの紙探し ノート編ランク外その12022年06月15日 05:59

さて、裏抜けの観点から第3位まで発表してきましたが、その他のノートはどうだったのでしょうか?
ノミネートしたノートの大部分が裏抜けの評価は

 〇△:場合によっては気になるが使用可能
 △  :かなり気になる場面はあるが、何とか使用可能
 ×  :多くの水性インクでは裏抜けが酷く、万年筆では使用不可。
     ただし、顔料インクであれば使用可能。

という結果となっています。
ルーズリーフ編と比べるとあまりよくありませんね(^^;
ちなみに裏抜け評価を重視しながら総合評価で良い物順に並べてみると・・・

【裏抜け評価〇△】
 ・ナカバヤシ ロジカルノート
 ・コクヨ     ソフトリング
   -------------- ※ここまでが書き心地評価◎
 ・ダイソー   書きやすいノート
 ・Kyowa    SQUARE NOTEBOOK
 ・コクヨ     Campus
 ・日本ノート  APICA NOTE BOOK
 ・ダイソー   B5Wリングクラフト表紙ノート

【裏抜け評価△】
 ・ダイソー   綴じノート(スマートワーキング)

【裏抜け評価×】
 ・ダイソー   綴じノート
 ・サンノート  FLAT notebook

となります。
これらについて、少しコメントを書いておきますので参考になればと思います。

【結果発表】万年筆に適した日常使いのノートはこれだ! 第3位♪2022年06月14日 05:41

では、「万年筆に適した日常使いのノート」第3位です。

【第3位】

 マルマン 「ニーモシネ」

です!
ルーズリーフ編に引き続きこのノート編でも来ました!マルマンの坪量80g/m2の紙を使ったノートです♪
評価は裏抜け〇、書き心地〇、総合〇です。

つまりこれぞ!という特徴は無いのですが無難であるということです。
(ただし、「インクの色を忠実に現してくれる紙」だとの評価も見かけます。)
評価の優先度が高い“裏抜け”を見ると耐性を何とか持ち合わせているということです。

この「ニーモシネ」については面白い話があるので紹介しておきましょう(^.^)

このノートのコンセプトは「大切なことを、自分の代わりに覚えておいてもらう」というビジネスパーソン向けノートシリーズだそうです。
名前が微妙な響きなのですが・・・綴りは「Mnemosyne」で「ニーモシネ」と読む?らしいのですが・・・読みにくいですよね(^^;
実はこの製品名の由来は、コンセプトに沿うようにギリシャ神話に登場する記憶の女神「Mnemosyne(ムネモシュネ)」からだそうです。
“ムネモシュネ”では読めないし、覚えてもらえない・・・と、あえて独自の読み方の「ニーモシネ」にしたそうですが、正確にはやはりでも読めないそうですよ(^^;
また、紙については、マルマンがノートに使っている紙の厚さ、坪量が68/75/80/96.4g/m2の4種類から書くときの手応えや快感を感じてもらうために、「最も書き味がいい」という80g/m2の紙を採用したそうです。

なるほど、です。

見た目もモダンで80枚綴りで¥605、紙単価が¥7.56/枚とそこそこ手に入れやすい価格かと思います。
チョイスの一候補としてお勧めします。

【結果発表】万年筆に適した日常使いのノートはこれだ! <参考>第2位♪2022年06月13日 07:27

さて次に「万年筆に適した日常使いのノート」第3位は!・・・と行きたいところですが、その前に<参考>第2位を紹介しておきます。
<参考>としたのは今回のノミネート要件「 “高級紙”ではなく、お財布に優しい普及紙”であること」に当てはまらない“高級ノート”だからです。
さて、その“高級ノート”とは・・・

【<参考>第2位】

 日本ノート 「Premium C.D. NOTEBOOK 紳士なノート」

です。
このノート、先にも紹介したように万年筆に合うノートとして必ず話題に挙がる有名なノートですね。
ネットでも気軽に買えるのですが、これまで手を出そうかどうかずっと悩んでいました・・・
それが今年の3月にとある書店で実物を見つけ、その肌触りを直で感じて気に入り、即購入してきました(^.^)
現在、日記帳として毎日バンバン書き込んでいます。
ほぼほぼ手持ちの万年筆とインク全てで書き込んだので、今回のような特定の万年筆やインクでの評価よりも結果はより正確に判断で来ていると思います。
今回の評価結果は・・・裏抜け〇、書き心地◎、総合◎です。

ともかくも、“A.Silky 865 Premium”という帯封にも書いてある“ペンを書き心地で選ぶように、紙も書き心地で選んでほしい(表紙にもChoose the paper like you would a good pen.と書いてありますね(^_^))”というコンセプトのもと、王子製紙と共同開発したオリジナルの筆記用紙だけあって、書き心地は滑らかで素晴らしいものがあります。
一方、今回のテストで重要視している「裏抜け」ですが・・・少し残念なことに微妙なんです・・・
もっとも裏抜けしやすいことで有名なインクでの話であって、多くのインクではなんら問題はなく使用上全く気にすることはありませんが、場合によっては少し裏抜けするんですね・・・特に、パイロットの色彩雫系は要注意です(^^;

大いにお勧めしたいノートであることは間違いありませんが、“高級ノート”であることを踏まえてあえて今回は<参考>第2位としました。

【結果発表】万年筆に適した日常使いのノートはこれだ! 第2位♪2022年06月12日 06:37

では、「万年筆に適した日常使いのノート」第2位は・・・

【第2位】

 ツバメノート 「B5判大学ノート(Wノート)」

です!

これは万年筆使いの定番中の定番といわれるノートですね!
やはり実際に使ってみるとその評価は噂通りの高さでした(^.^)
裏抜け◎、書き心地◎、総合◎です。
良い顔してますねぇ~♪
大学ノート好きにはたまらなくシンプルでありながら格調高さを感じてしまうデザインだと思います。

さて、このノート、先にも紹介したようにツバメノート(株)のHPには以下のように書いてあります。

「重厚感のある表紙のデサインは1947年(昭和22年)から現在まで変わっていません。
むしろ現在においては、落ち着きのある格調高いデザインとして多くの人に支持されています。
使用紙はフールス紙を使用しています。
フールス紙とは筆記用として最高級の品質で、書きやすく、にじまず、ツルツルしすぎず、ざらざらもしていない。
色も蛍光染料を一切使っておらず、目が疲れません。
特に当社のフールス紙はツバメ中性紙フールスといいまして、丹念に手間をかけて抄いた紙です。
透かして見て下さい。
高級紙のフールスマークが入っています。
自信と信念を貫き通しております。
製本も糸綴じなので丈夫です。かたくなに本物、良い品の追求をしているうちに今や日本のクラシックノートとして、世界の高級ノートに比肩できるものと認められ、多くの人に愛用されています。」

はい、実直でまじめさを感じる文面ですし、実際の使い心地も納得の品質です。
もともと万年筆の使用も想定した紙造りだそうで、インクの乗りと適度な染み込み、そして何よりも裏抜けしない優れた紙が使われているそうです。
それが坪量は81.4g/m2という数値に表れているのでしょう。
価格的にも30枚綴りで税込\209で紙単価が\6.97/枚とそれほど敷居が高いノートではありませんし、ありがたいのは綴り枚数が30枚、40枚、50枚、60枚、80枚、100枚と種類が選べるのも素晴らしいと思いますね。

ちなみに、今回第1位になったダイソー「綴じノート“プレミアムシリーズ”」との違いはほとんど無いとの認識ですが、コストパフォーマンスを考慮してこのツバメノートを第2位としました。
ただ、先にも紹介したように最近ダイソー「綴じノート“プレミアムシリーズ”」の供給が滞っているようなで、今回の要件「何処でも(田舎でも)継続的に入手可能なこと」を考えると、このツバメノート「B5判大学ノート(Wノート)」が第1位なのかもしれません・・・

ひとやすみ 第1位記念撮影(^^ゞ2022年06月11日 17:23

ノート編で第1位となったダイソーの“プレミアム”「綴じノート」の記念撮影です(^^ゞ


【結果発表】万年筆に適した日常使いのノートはこれだ! 第1位♪2022年06月11日 07:26

さて、いよいよ「万年筆に適した日常使いのノート」の結果発表です!

テストは以前に紹介した下記「MOLESKINE裏抜けテスト」と同じ方法で行いました。
評価は単純に以下2点に絞って行っています。

 ①裏抜け  <OK> ◎ 〇 〇△ △ × <NG>

   ◎:全く裏抜けなし
   〇:裏抜け微妙だが、使用上問題なし
   〇△:裏抜けありだが、使用上許容範囲
   △:裏抜けあり インクを選べば使用可か?
   ×:裏抜けあり 使用不可

ちなみに、MOLESKINEの場合、私の判断としては×です。
事実、まだ半分以上空きページがありますが、既に使用をやめています(^^;

 ②書き心地 ◎:良い 〇:普通 △:並以下 ×:悪い

書き心地については個人的な印象も入るのであくまでも参考程度に見てください。

最後に裏抜け評価◎〇ランクだけを選び、書き心地とコストパフォーマンスを加味して総合評価し、順位を付けました。

さて、結果は・・・♪
栄えある「万年筆に適した日常使いのノート」

【第1位】

 ダイソー 「綴じノート“プレミアムシリーズ”」

です!

驚きの結果です!
ダイソーのノートには商品名が「綴じノート」としか書いていないノートが数種類ありますが、今回栄えある第1位になったのは“プレミアムシリーズ”といわれるこのノートです!
裏抜け◎、書き心地◎、総合◎と文句のつけようがない結果です。
しかも100円ショップ品ですから\110、30枚綴りなので紙単価が\3.67/枚とめちゃリーズナブルです。
先にも紹介しましたが、このノート、ネット上でも話題になった、なっている100円ショップ高級ノートなんです。
日本製のクリーム上質紙を使った高品質ノートをうたっているらしく、中紙が30枚しかないので紙単価で見るとと少々お高いノートなのですが、すごく手触りが良く、色もうっすらクリーム色をしていて見るからに良さそうだったのです。
ネット上での評価の高さを今回のテストでも存分に発揮してくれました♪
本当に素晴らしいノートです。
が、そのために人気商品らしく店頭の棚に無いことが多いです!
このテストにために何回もお店に行ってようやく手に入れたのですが、先日も見た時には棚には見当たりませんでした。
この“プレミアムシリーズ”というらしいノート、赤(方眼)と青(A罫)、白(無地)の3種類があるので、店頭で見つけたら是非買っておくことをお勧めします!
ちなみに、ダイソーのネットストアーでも現在は欠品らしく、手に入れることがますます難しくなってきているのかもしれません・・・
万が一手に入れにくい一品であればランク外にせざるを得ないのですが・・・

であれば・・・次の第2位のノートの方をお勧めします・・・

万年筆に適した日常使いの紙探し ノート編 @大型・専門文房具店 その22022年06月10日 05:35

次に、

 ✓大型・専門文房具店あたりで手に入れられるもの(薄グレー)

からもう2種類・・・
マルマンの「ニーモシネ」とツバメノートの「B5判大学ノート(Wノート)」です。
これまたネットで万年筆に合うノートとして必ず名が挙がるノートです。

右がマルマンの「ニーモシネ」です。
「ニーモシネ」とはマルマンから販売されているのブランド名ですが、今回購入したのはB5リングノートになります。
マルマンの上質紙のなかでも二番目に上質で厚みのある坪量80g/mの紙を使用しており、厚みがあり高級感のある質感で、表面の手触りがツルツルでペン先が引っかかりにくいのが特徴と言われています。
税込\605で80枚綴りなので紙単価は\7.56/枚とコクヨのソフトリングノートより若干お安めの設定になっていますね(^.^)
マルマンはルーズリーフでも坪量80g/m2の紙を使っており、なかなか良い結果だったので、今回のノート編でも期待大です♪

左はツバメノートの「B5判大学ノート(Wノート)」です。
このノート、左下に金箔で“W”という文字が入っているので通称“Wノート”ともいわれるそうですが、“W”は単なる記号ではなく、創業者の渡邊初三郎のイニシャルだそうです。
ちなみにA5判にはもう一つのイニシャル“H”が入っており、“W”がB5判、“H”がA5判というこだわりのノートだそうです。

ツバメノート(株)のHPには以下のように書いてあります。

重厚感のある表紙のデサインは1947年(昭和22年)から現在まで変わっていません。むしろ現在においては、落ち着きのある格調高いデザインとして多くの人に支持されています。使用紙はフールス紙を使用しています。フールス紙とは筆記用として最高級の品質で、書きやすく、にじまず、ツルツルしすぎず、ざらざらもしていない。色も蛍光染料を一切使っておらず、目が疲れません。特に当社のフールス紙はツバメ中性紙フールスといいまして、丹念に手間をかけて抄いた紙です。透かして見て下さい。高級紙のフールスマークが入っています。自信と信念を貫き通しております。
製本も糸綴じなので丈夫です。かたくなに本物、良い品の追求をしているうちに今や日本のクラシックノートとして、世界の高級ノートに比肩できるものと認められ、多くの人に愛用されています。

と・・・好感が持てますね(^.^)
調べてみると、紙の坪量は81.4g/m2と大いに期待できる数値になっていますし、価格的にも30枚綴りで税込\209で紙単価が\6.97/枚とそれほど敷居が高いノートではありません。
さてその老舗ノートの実力はいかがでしょうか?