中国製万年筆について <Jinhao編 モデル500>2022年04月01日 19:31

さて、手持ち「Jinhao 金豪」の2本目、<モデル500>を紹介します。

「Jinhao 金豪」の代表的モデルと言えば<モデルX450>や<モデルX750>がネットでググるとよく出てきますが、この<モデル500>も様々な色調やカラーのラインナップがあり、代表的モデルの一つだと思います。

私が手に入れたのはブラウンの大理石柄という種類です。
ご覧のように天冠や尻軸が平らなベスト型で、見た目はGood!なんです(^.^)
重量も39gと結構重量級なので、持った時の体感的な安物感はありませんね。

クリップも含めたキャップ廻りの質感は・・・
なんかペリカンをまねたようなクリップ形状などちょいとチープさを感じますが、そこそこ・・・かな?(^^;
キャップの金属リングには「Jinhao」と刻印されていますが、この辺りも決して高級には見えませんね。

この万年筆の一番の問題点は・・・胴軸です。
大理石柄の質感はそこそこなのですが・・・よく見ると柄が最後でずれている・・・
つまり模様・柄はプリントか転写なんでしょうが・・・柄を合わせようとの思ってもいないようですね(^^;
この辺りがもの作りに対する基本的考え方の違いを感じます。

さて、肝心のNib,ペン先とその書き味は・・・
Nibのデザインは先に紹介した<モデル9056>と見た目そっくりですが、少しサイズが小さいです。
書き味は・・・やはり<モデル9056>と同じくガチニブで少々カリカリ系ですが、決して悪くはありません。

この2本しか見ていませんが、2本とも同じような書き味・書き心地なので、私個人的には積極的に使いたい万年筆ではないですね(^^;ゞ

なお、この<モデル500>のお値段は・・・AliExpressで¥522也(^^;
驚きです!

これで驚きの中華万年筆の紹介を終えたいと思いますが・・・実はこれで終われないのです・・・

続く

中国製万年筆について <Jinhao編 モデル9056>2022年03月31日 19:13

それでは手持ち「Jinhao 金豪」の一つ<モデル9056>を紹介します。

このモデルの特徴は、なんといっても黒檀の木軸です。
首軸は樹脂&金属ですが、胴軸、キャップが丸々黒檀削り出しなのでキャップを付けるとオール黒檀の見栄えとなり風格があります。

ご覧の通り、天冠や尻軸が丸い紡錘形のバランス型で、長さ、太さも私が持っている大型に属するMONTBLANC Meisterstuck 149とほぼ同じサイズとなります。
重さも40.2gと149の32gより重量級で、手に取っても高級感漂います。
ただし、使用する時はキャップポストしない方が軽く、バランスが良いようです。
キャップの裏には戦車のマークと「JINHAO PEN INHERITANCE」と刻み込んであります。
“INHERITANCE”とは「遺産」、「継承」、「相続」という意味で、後世に残す万年筆という意味を表しているものと思われます。
このことから、相当この万年筆には思いがこもっているように見えます・・・

首軸からNib,ペン先はしっかり作り込んであります。
右下のネジは胴軸に金属製の部品が組み込まれて、キャップ側は樹脂ネジが組み込まれ、ねじ勘合構造となっています。
キャップ側の樹脂ネジはキャップポストした時に胴軸に傷がつきにくいよう配慮されたものでしょう。
首軸は黒い樹脂部分を回すと右下ネジ金物部から外れ、付属のコンバーターが現れます。
コンバーター挿入口も金属製でしっかりとした造りになっています。
一方。Nib,ペン先は結構大振りで、ステンレス製ですが、金メッキにNib形状の模様が入った銀帯が高級感を醸し出しています。
中央には戦車のトレードマークと「JINHAO」、そしてその下に<F>の文字が刻印してあります。
なかなか高級感のある風貌で、黒檀製の軸、キャップとも相まって「安かろう悪かろう」の中華万年筆には全く見えません!

さて、外観からは高級木軸万年筆の風格が感じられますが、肝心要な書き味はどうでしょうか。

実はこの書き味が少々残念なのです(^^;
決して悪いとは言いませんが、ガチニブで硬く、少々カリカリ感があります。
紙を選ぶと思いますね。
正直積極的に使いたい書き味ではありませんが、書き込んでいくとよくなってくるかもしれません。
外観の黒檀も、使い込んでいくとまたいい味が出てくるようにも思われ、継続的に使っていきたいと思う万年筆です。
今はモンブランのRoyal Blueを入れて使っています。

なお、今回は<F>にしましたが、インクフローがもっと潤沢であろう<M>や<B>の方が似合う万年筆かもしれません。

さて、最後にこの万年筆のお値段ですが・・・
AliExpressでなんと¥1,420でした!Σ(・□・;)
え~~ぇ!!と思うかもしれませんが・・・この安さです(^^;
ある意味、恐るべし中華万年筆ですね!

中国製万年筆について <Jinhao編>2022年03月28日 19:28

さて、中国製万年筆のブランド第3弾、「Jinhao 金豪」を紹介します。


先に「WingSung 永生」<モデル3008A>の良さに追加で<モデル3013>をAliExpressで追加注文したと書きましたが、この注文の際に今回紹介する「Jinhao 金豪」のモデルを2本ついでに注文しちゃってます(^^;ゞ

その2本がこれです。
上が天然木の黒檀製<モデル9056>で下が標準モデルの<モデル500>です。
注目はもちろん黒檀の<モデル9056>です。
これまでドイツOnlineのRosewood胴軸のVision Natureを持っていましたが、軸からキャップまで木製、しかも黒檀製は初めてです♪
いや~ワクワク♪(^.^)
<モデル500>は多くの模様・カラー展開があり、Jinhao万年筆の性能を見るには良いかな?と思って手に入れました。

さて、これらの紹介は次回からとし、いつものように今日は先ず「Jinhao 金豪」の紹介からにしましょう。

「Jinhao 金豪」はShanghai Qiangu Stationery Co Ltd (上海千古文具有限公司)のメインブランド名です。
もともとは1988年に江西省で設立、2003年に上海に移転した筆記具専門製造会社のようですが、やはり中国企業の履歴はスパッと分かりませんね。

ただ言えることは比較的新しい企業で、海外、特に欧米に積極的な販売を行ってきたこともあり「Jinhao 金豪」ブランドは中国製万年筆として広く浸透しているようです。
ただし、やはり「安かろう悪かろう」のイメージが強くあったようですが、ここにきて品質も安定してAmazonでは多くのモデルが扱われているようですね。

さて、購入した2モデルはどうでしょうか・・・

中国製万年筆について <WingSung編 モデル3013>2022年03月27日 06:29

WingSung永生の二つ目の<モデル3013>を紹介します。

先ずは全体をご覧ください・・・
どこかで見たことのある??と思いませんか?

そう、この万年筆、以前に紹介したPENBBSの<モデル268>と同じく「プランジャーフィラー式」スケルトン・デモンストレータータイプです。
「プランジャーフィラー式」は以前に説明しましたからここでは触れませんが、よく見るとピストンの形状や圧力を抜く内部シリンダーの形状などにそれぞれのメーカーの工夫が垣間見られます。

なお、ペン芯やNib,ペン先は先の<モデル3008A>と全く同じであり、書き味等々は心配ありません。
むしろ手の凝ったピストン機構の寿命や胴軸と首軸の接合部強度等々が少々気になる程度です。
ちなみにこの品質で輸入から輸送オール込々で502円でした!
<モデル3008A>より安いです・・・ハイ(^^;
恐るべし中華万年筆です!

中国製万年筆について <WingSung編 モデル3008A>2022年03月26日 06:46

さて、今日は中国製万年筆「WingSung 永生」の<モデル3008A>を紹介します。

前回も紹介していますが、この万年筆も軸内インクタンクで「ピストンフィラー式」スケルトン・デモンストレータータイプで、Amazonではこの4本セットで扱っていました。
4本で2,000円余り、1本あたり500円チョイです・・・安いですねぇ~(^^;
これで、品も良ければ良いのですが・・・
ピストンを上下させるスクリューと尻軸が4色カラーで分けられており、ご覧のように中にカラーインクを入れるとカラフルで見た目にもGood!ですよね(^.^)

首軸からNib,ペン先を見てみましょう。
首軸もスケルトンで内部のペン軸が白色なので、インクの色が映える仕様となっています。
ペン軸が黒っぽいスケルトンも多々ありますが、白色は見栄えが良いですね。
ただし、インクの入れ替えの時は前のインクの色が残って目立つかもしれませんが(^^;

さて、Nib,ペン先です。
ステンレス製でWingSungのロゴと模様がくっきりと刻印してあり、しっかり感があります。
<F>でペン先もしっかり磨いてあり、細すぎず太すぎず、そして書き心地もそれなりにしっくりくるNibです。
これでこの値段?と疑うような癖のない書き心地で満足です♪

キャップのリングには・・・
表側に「永生」
裏側にモデル番号「3008」がくっきりと刻印してあります。

スクリュー、尻軸は・・・
内部にカラーキャップが施されて中の構造は見えませんが、このカラーが一つのアクセントになっています。

いずれにしてもボディ、金物も含めてチープさは無くこの価格での提供には驚かされてしまいますね。
ちなみに、その後更に1セット追加購入してカラーインク用に利用していますが、合計8本、何の問題もなく今も快適に使っています。
ただし、Amazonのレビューを見ると中には不具合が報告されていますから“安かろう悪かろう”のイメージを完全に払しょくできないのは致し方ないのかもしれません。

ただし、私は「多色カラーインクの活用に大いに利用できる」と結構高評価です(^.^)

あっそうそう、AmazonやAliExpressでは<モデル3008>との標記ですが、何かが改良されているらしく、改良版を<モデル3008A>と表記している場合もあります。
私は<モデル3008A>と明記してあったものを買いました・・・が、何が違うのかまでは??です(^^ゞ

中国製万年筆について <WingSung編>2022年03月25日 19:37

さて、PENBBSの評判に興味を持って<モデル268>を注文する際に、実はもう一つ中国製万年筆をポチっています(^^ゞ
これが今回紹介する「WingSung 永生」というブランドです。
目に留まったのは・・・<モデル268>の一本の値段より安く4本が買える!・・・これぞ安かろうの中国製万年筆!と(^^;
また、ちょうどカラーインクも増えてきたタイミングでもあったので、だめもとで中国製万年筆の実力を確認してみようかな?・・・と手を出してみました(^^;ゞ

そして手に入れたのが「WingSung 永生」の<モデル3008A>という4本セットで、さらにはその三日後に<モデル3013>も追加でポチっています。
上の4本が<モデル3008A>で、カラーインクを入れて現在もバリバリ使っています。
一番下のが<モデル3013>で、先に買った<モデル3008A>が予想以上に良かったので他のモデルも確認したいと思ったからです(^^ゞ
なお、これまで紹介したPENBBS 3本と<モデル3008A>はAmazonで入手しましたが、中国製万年筆ということで<モデル3013>はAliExpressを利用してみました。
AliExpressはAmazonより更に安価に調達できますが、中国からの発送なのでモノによっては半月以上もかかるものもありましたが・・・中国製品をお安く手に入れる手段としてAliExpressもアリかと思います(^.^)

さて、それでは早速各モデルの紹介に進みたいと思いますが、今日は先ずは「WingSung 永生」というブランドの紹介からにしましょう・・・
正直、今回初めてお目にかかった「WingSung 永生」、中国だという以外メーカー名なのかブランド名なのかさえ知りません(^^;ゞ
早速ネットで検索してみましたが、中国の情報はなかなか分かり辛くクリアーになりませんね・・・
かなり根気よく調べて分かったことを簡単にまとめておきますが、間違っているかもしれないので悪しからず。

①現在、「WingSung 永生」は中国万年筆有名ブランド「HIRO 英雄」のメーカー「上海英雄金筆廠有限公司」の一ブランドです。
②おおもとの「永生」は1936年に上海で創立され、主に米国の一大ブランド「SHEAFFER シェーファー」のCopyを製造販売してきました(OEMではありません・・・Copyです(^^;)。1992年、その「WingSung 永生」の営業権を中国の大手万年筆メーカー「上海英雄金筆廠有限公司」に譲渡し、自らは業種転換してしまっています。
③その後、「HIRO 英雄」傘下の子会社で「WingSung 永生」ブランドを生産販売し続けています。
④ちなみに、「HIRO 英雄」はこれまた米英の一大ブランド「PARKERパーカー」のCopy商品を製造販売してきたメーカーであり、米英二大ブランドのCopyメーカーが一緒になったという落ちになっています・・・(^^;

今の世の中、Copyは決して認められるものではありませんが、今の中国はCopy模倣がものづくり技術を磨き上げてきたのは間違いのない事実でしょう・・・

さてさて、今日は「WingSung 永生」というブランドの情報にとどめ、万年筆本体の紹介は次回にしましょうか・・・

では、また。

中国製万年筆について <PENBBS編 モデル494>2022年03月24日 09:48

PENBBSの手持ちモデルの最後、<モデル494>の紹介です。
このモデル、先にNib,ペン先について紹介した「中国製万年筆について <PENBBS編その3>」にも書きましたが、PENBBS Official Storeにラインナップされていないモデルです。
どうもノベルティ用のモデルが出回っているようです。
道理でお値段も<モデル268>の1/2、<モデル355>の1/4余りと安いですし、見た目もそれほど高級感もありません。
しかし、決して安かろう悪かろう的な品質ではなく、PENBBSブランドを名乗る造りの良さは感じます。

万年筆全体はスケルトン・デモンストレータータイプで、カラーインクを入れて楽しむにはお手ごろだと思います。
この首軸あたりやタンクのインクの染まりに期待が膨らみます(^.^)
Nib,ペン先が他の2本と異なりPENBBSの標準ラインナップと違うシンプルなものですが、書き味がそれほど悪くありません。

実は簡単に首軸からペン芯ごと引き抜くことができます。

つい先日まで“つけペン”のNibとして使っていたのですが超便利でしたよ(^.^)
このNib、つけペンホルダーにしっくりと収まり、かつインクの保持もそこそこで、しかも書き味も良いのです♪
後日セーラー“hocoro”を買いましたが、むしろこの<モデル494>のNibの方が書き心地が良かったくらいです。
なかなかGoodです(^_-)
つけペンについては後日改めて紹介したいと思います。

最後に・・・<モデル494>はインク吸入が一般的な「ピストンフィラー式」で、尻軸を回すことで簡単にできますし、値段も安く、書き味もよし、インクの色も楽しめる気軽な万年筆だと思います。

中国製万年筆について <PENBBS編 モデル355>2022年03月22日 19:56

引き続き、PENBBSの手持ちモデル2本目、<モデル355>の紹介です。

この万年筆、中国製万年筆としては6,000円弱と結構お高い部類ですが、これがまた素晴らしい品質なんです。
重量も30gと少々重く、良い方に重量感を感じさせてくれます。
アクリル製“琥珀色”というマーブル柄ですが、天冠から尻軸まで美しい柄となっています。
後日紹介しますが、同じようなマーブル柄でもプリント偽模様の安物造りではありませんね。
先日紹介した台湾のTWSBIと相通ずる造りのこだわりを感じます。

胴軸から首軸、ペン先を見てみると・・・
アクリル一体軸のように見えます・・・造りが丁寧ですね。
Nib,ペン先はステンレス製で「円磨F尖」という<F>仕様です。
インクフローもよく、俗にいうヌラヌラ系でとても書きやすいですね。
文字幅も日本製品の<F>に近い幅で非常に使いやすいと思います。
キャップの金属リングには表に「PENBBS」、裏にモデル名の「355」と刻印してありますが、このあたりの造形が少々安っぽさを感じます。
クリップがそこそこ良い質感なので、ここが少し残念なところです。

が、総じて外観も書き心地も「安かろう悪かろう」の中国製万年筆の領域から抜け出しており、お勧めの一本です。
この<モデル355>にはスケルトン・デモンストレータータイプや他のマーブル柄もあるようなので、柄違いも含めて数本持つのも良いかもしれません(^.^)

なお、インク吸入「新ピストンフィラー式」は少々手間がかかるのが欠点ですが、インク吸入を楽しみとみれば愛すべき万年筆の一本となりえる万年筆かもしれません(^_-)

中国製万年筆について <PENBBS編 モデル268>2022年03月21日 08:43

さて、中国製万年筆「PENBBS」の3モデルについて、外観を紹介していきましょう。
本来なら外観から機能などを紹介していくのが順序でしょうけど、この3モデルは特徴的なインク吸入方式だったので外観が最後になりました(^^ゞ

モデル毎に紹介しますが、今日は<モデル268>です。
ご覧のように中の構造・機能が見えるスケルトン・デモンストレータータイプのモデルです。
なので「プランジャーフィラー式」が目立ちますね(^_^)
見た目の質感も高く、重量も24gと標準的な重さよりちょっと重いですね。
たぶん、インク吸入の金具分の重さがプラスなのでしょう。
キャップはネジ嵌合でキャップ内にインナーシールなどの機構はありません。
Nib,ペン先とペン芯は差し込み式で、洗浄は簡単に行えます。
キャップリングには「PENBBS」と刻印がしてあり、その裏側にはモデル名の「268」も刻印してあります。
このモデルの特徴は何と言っても「プランジャーフィラー式」なのですが、ご覧のようにこのピストンの位置するところが少し広くなっており、ここでタンク内部のインクがペン芯側に流れ込むようになっています。
尻軸のスクリューを更に締め込めばピストンが更に前進し、ペン芯入口側に蓋をしてインク供給を止める機構になっています。
これにより、大きな気圧差によるインクボタオチを防ぐようになっているのですね。
飛行機に持ち込むような時には有効な機能だと思います。
これはピストンを引いたところですが、ご覧のようにこのピストンの位置するところが狭くなっており、シリンダー部がピストンで密閉されているのが分かると思います。
このピストンを一旦引いてから押し込むことによって後側(写真右側)のシリンダー内が負圧となり、左側ペン芯入り口側の広いところでピストンが解放されてシリンダー内にインクが吸い込まれるということです。
ここがこのモデルの一番面白いところですね(^_^)

中国製万年筆について <PENBBS編その3>2022年03月20日 10:47

さて、中国製万年筆「PENBBS」の3モデルについて、次に紹介するのはNib,ペン先です。

3モデルのNib,ペン先を並べて見ると・・・
左から<モデル268>、<モデル355>、<モデル494>ですが、3モデルで違うのが分かると思います。
PENBBSの情報として次のようなNib,ペン先の情報がありました。
この情報に照らし合わせると、手持ちの3モデルは全て<F>なので・・・
<モデル268>は左から5つめの「銀色 刀鋒F尖」
<モデル355>は左から4つめの「銀色 円磨F尖」
となりますが、<モデル494>は見当たりません・・・はて?

それぞれをもう少し拡大してみていきましょう・・・

<モデル268>:「銀色 刀鋒F尖」
Nib,ペン先はステンレス製の銀色で、“PENBBS SINCE 2005 F China”との刻印を蔦模様が取り囲んでいるなかなか綺麗なものです。
「刀鋒尖」とありますが、見た目には???

<モデル355>:「銀色 円磨F尖」
これもNib,ペン先はステンレス製の銀色で、“丸にf PENBBS 2005 Shanghai China”と刻印されています。
<モデル268>よりシンプルですね。
これは「円磨F尖」とありますが、心持ち<モデル268>の「刀鋒尖」よりペンポイントが丸いかも??と言うレベルです。

さて、問題は<モデル494>です。
これもNib,ペン先はステンレス製の銀色で、“丸に棉”の廻りに“MARSHMALLOW SHANGHAI”とその下に“F”と刻印されています。
何処にも“PENBBS”の刻印はありませんし、そもそも“丸に棉”の廻りに“MARSHMALLOW SHANGHAI”とは何でしょうか?
しかも、Nib,ペン先の長さが他の2モデルに比べて短いのです。
さらにNib,ペン先を支える裏側のペン芯を比較すると・・・
左から<モデル268>、<モデル355>、<モデル494>ですが、明らかに<モデル494>だけが異なります。
しかも、PENBBS Official Storeを見ると、<モデル494>がラインナップされていないのです。
ってことは偽物?????

ところが、米国のAmazonのカスタマーレビューの中に「上海のさる会社のノベルティモデル」との記載がありました。
Nib,ペン先に刻印してあった「MARSHMALLOW」は“マシュマロ”で中国では「棉花糖」で、上海ではよく見かけるお菓子です。
このカスタマレビューからすると何らかの関係がありそうですね。
値段もPENBBSとしては安いですし、見た目も簡素なので、ノベルティモデルだと思われます。

さて、この3モデルの書き心地ですが、これが3モデルともなかなかGood!なのです♪
決して中国製万年筆の「安かろう悪かろう」ではありません。

さて、次回は外観について紹介します。