中国製万年筆について <PENBBS編 モデル268>2022年03月21日 08:43

さて、中国製万年筆「PENBBS」の3モデルについて、外観を紹介していきましょう。
本来なら外観から機能などを紹介していくのが順序でしょうけど、この3モデルは特徴的なインク吸入方式だったので外観が最後になりました(^^ゞ

モデル毎に紹介しますが、今日は<モデル268>です。
ご覧のように中の構造・機能が見えるスケルトン・デモンストレータータイプのモデルです。
なので「プランジャーフィラー式」が目立ちますね(^_^)
見た目の質感も高く、重量も24gと標準的な重さよりちょっと重いですね。
たぶん、インク吸入の金具分の重さがプラスなのでしょう。
キャップはネジ嵌合でキャップ内にインナーシールなどの機構はありません。
Nib,ペン先とペン芯は差し込み式で、洗浄は簡単に行えます。
キャップリングには「PENBBS」と刻印がしてあり、その裏側にはモデル名の「268」も刻印してあります。
このモデルの特徴は何と言っても「プランジャーフィラー式」なのですが、ご覧のようにこのピストンの位置するところが少し広くなっており、ここでタンク内部のインクがペン芯側に流れ込むようになっています。
尻軸のスクリューを更に締め込めばピストンが更に前進し、ペン芯入口側に蓋をしてインク供給を止める機構になっています。
これにより、大きな気圧差によるインクボタオチを防ぐようになっているのですね。
飛行機に持ち込むような時には有効な機能だと思います。
これはピストンを引いたところですが、ご覧のようにこのピストンの位置するところが狭くなっており、シリンダー部がピストンで密閉されているのが分かると思います。
このピストンを一旦引いてから押し込むことによって後側(写真右側)のシリンダー内が負圧となり、左側ペン芯入り口側の広いところでピストンが解放されてシリンダー内にインクが吸い込まれるということです。
ここがこのモデルの一番面白いところですね(^_^)

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