中国製万年筆について <PENBBS編 モデル355>2022年03月22日 19:56

引き続き、PENBBSの手持ちモデル2本目、<モデル355>の紹介です。

この万年筆、中国製万年筆としては6,000円弱と結構お高い部類ですが、これがまた素晴らしい品質なんです。
重量も30gと少々重く、良い方に重量感を感じさせてくれます。
アクリル製“琥珀色”というマーブル柄ですが、天冠から尻軸まで美しい柄となっています。
後日紹介しますが、同じようなマーブル柄でもプリント偽模様の安物造りではありませんね。
先日紹介した台湾のTWSBIと相通ずる造りのこだわりを感じます。

胴軸から首軸、ペン先を見てみると・・・
アクリル一体軸のように見えます・・・造りが丁寧ですね。
Nib,ペン先はステンレス製で「円磨F尖」という<F>仕様です。
インクフローもよく、俗にいうヌラヌラ系でとても書きやすいですね。
文字幅も日本製品の<F>に近い幅で非常に使いやすいと思います。
キャップの金属リングには表に「PENBBS」、裏にモデル名の「355」と刻印してありますが、このあたりの造形が少々安っぽさを感じます。
クリップがそこそこ良い質感なので、ここが少し残念なところです。

が、総じて外観も書き心地も「安かろう悪かろう」の中国製万年筆の領域から抜け出しており、お勧めの一本です。
この<モデル355>にはスケルトン・デモンストレータータイプや他のマーブル柄もあるようなので、柄違いも含めて数本持つのも良いかもしれません(^.^)

なお、インク吸入「新ピストンフィラー式」は少々手間がかかるのが欠点ですが、インク吸入を楽しみとみれば愛すべき万年筆の一本となりえる万年筆かもしれません(^_-)