日本で買ったドイツ万年筆コレクションの紹介<Kaweco Classic Sport編>2022年03月09日 06:06

さて、日本に帰国してから買ったドイツ万年筆の第3弾、Kaweco Classic Sportの紹介です。

正直、万年筆の世界に首を突っ込むまで「カベコ Kaweco」という名は全く知りませんでした。
ネットで調べるうちにこの名に接することとなり、一番驚いたのは孫から「カベコのシャープペンシルが欲しんだよねぇ~かっこいいんだよ」という発言!
あらら日本の生徒・学生さんらの間では高級筆記具ブランドとして知られているみたいですね(^^;ゞ
ただ、私が頻繁に行っていた文房具屋さんではお目にかからないブランドでしたが・・・気にはなっていました(^.^)

ここでKawecoのご紹介を・・・

Kawecoは、ハインリッヒ・コッホ(Koch)と、ルドルフ・ウェバー(Weber)により、1883年(日本:明治16年)にドイツのハイデルベルグで創業され、二人の名前からKawecoと名付けられました。
1909年に画期的な技術を取り入れた、安全繰り出し式のセーフティ万年筆を発売したことでも知られているそうです。
また、1930年代に発売された「Kaweco Sport」は、1972年のミュンヘン・オリンピック開催の際に公式ペンとしても認定されました。
が、 1976年にKawecoは廃業となってしまいました。
しかし、1995年にドイツ・ニュルンベルグのグットバレット社がKawecoブランドを復活させ、その後、当時の面影を残した数多くのペンが復刻されています。

今回入手したのはこの1930年代に発売された「Kaweco Sport」の復刻版「Kaweco Classic Sport」です。
なかなかスタイルもシンプルで格好いいですね♪
ただ、初めて現物を見た時・・・ちっちゃ!と思わず声が出てしまいました。
手持ちのMONTBLANC Meisterstuck 149、Pelikan Souverän M600と比較してみると一目瞭然です・・・
MONTBLANC Meisterstuck 149は大型で、Pelikan Souverän M600は比較的小振りな方ですが、M600に比べても大幅に小さいのが分かると思います。
キャップポストしてようやく149のキャップ無しとほぼ同じ長さになるので、文字を書くにはキャップポスト必須です。
しかし、軽いので筆記時のバランスは良く、小ささのデメリットはあまり感じません。
むしろこの小ささは持ち運びにメリットありますね。

さて、細部を見ていきましょう・・・
先ずNib,ペン先です。
Classic SportはNibやロゴ等が金色で統一されています。
Nibはスチール製で小振りです。
ハートマーク周辺に模様とカベコのロゴ、「GERMANY since1883」、Nibサイズ「M」が美しく刻んであります。
天冠にはやはり金色のロゴがしっかり入っています。
黒と金色との組み合わせは万年筆の王道でとても美しいです♪

さて、もう一つ情報としてはインクの供給方法です。
インクカートリッジはヨーロッパ標準規格ですが、ボディー本体が小さいので、小型のカートリッジしか使えません。
様々なインクを楽しめるコンバーターは一般的なヨーロッパ規格のものは大きすぎて使えないため、専用の「ミニコンバーター」が必要です。
このミニコンバーター、一般的なスクリュー(ネジ)タイプではなく、直接ピストンを前後させる注射器タイプです。
今回はこれも併せて手に入れましたが、吸入は非常に簡単です。
キャップに黄色の筆記体で「KawecoSport」と入っています。

ところで一番気になる書き味・・・ですが、これが良いんですよねぇ~♪
この「Kaweco Classic Sport」はAmazonで3000円ちょっとで手に入りますし、ミニコンバーターを入れても4000円前後と比較的手に入れやすい万年筆です。
ほぼほぼLAMY Safariと同価格帯でしょうか。
ただ、LAMYとはデザイン、大きさが対照的であり、好みが分かれるところかもしれません。
が、書き味は両者優劣つけがたいです♪
持ち運びを優先するのであれば、圧倒的に小さな「Kaweco Classic Sport」がいいでしょう。
じっくり落ち着いて書き込む場面が多いのであれば「LAMY Safari系」でしょうか。

いずれにしても「Kaweco Classic Sport」は買って損なしの万年筆です。