裏抜け問題孤軍奮闘 準備編@ドイツ2022年02月10日 19:49

今から思えば早めにモレスキン・ノートを諦めるべきでした(^^;
この時はとにかくモレスキン・ノートで使える万年筆とインクを探し出すことに一直線だったのです。
もっとも、気軽に買い物やネットショッピングができないコロナ禍のドイツ・・・今から思えば制約だらけでした(^^;

さて、先ずは初戦の素敵な万年筆とインクに巡り合えたFaber Castell編でしたが、モレスキン・ノートの「裏抜け」の壁は越えられませんでした・・・

では、次は・・・行き当たりばったりではなく、もう少し理詰めで対策を検討しようと考えました(今から思えば全然論理的ではないのですが・・・(^^;ゞ)

実はこの頃(2020年6月頃)、ワクチン接種が進み、街角でのPCR検査もしくは簡易検査場で「陰性証明」をもらえればお店に入れるようになってきていました。
デパートも再開し、入り口での接種済みもしくは陰性証明の確認はあるものの、条件さえ満たしていれば店内での買い物もできるようになってきたのです。

そこで、Faber Castellの結果の後、「裏抜け」問題撲滅に向けて以下の作戦を企て準備に入りました。

① 万年筆の要因確認 文字の幅 インクフローなど
ペン先の種類が比較的容易に入手できるLAMY Safariを準備し、ペン先の影響を確認する。
これは、 インクフロー(少 細<中<太 多)という見方をすればインクフローの確認にも通じますし、筆圧も意識的に変えればその影響が分かるでしょう。
素人判断としては、当然インクが少ない=細い字=インクフロー少な目、筆圧が低い方が「裏抜け」しにくいのでは?と思いますが、さて?

② インクの要因確認 インクの種類やメーカーなど
入手しやすいインクを数種類準備し裏抜けしにくいインクを確認する。
色は仕事ベースを意識してBlack、Blue-Black、Blue、Red系かな?
(当時はこのインクに関して全くド素人でした・・・が、この世界・・・沼・・・深いんですよねぇ(^^;)

一方、①②を進める中で、三つ目の要因・・・紙も当然クローズアップしました。

③ 紙の要因確認 紙質、坪量など
実は、その時既に、紙そのものが「裏抜け」問題に一番影響しているのではないかと思い始めていました。
モレスキン・ノートに固守せず、気軽に万年筆を楽しめる紙、ノートがどこかにあるはずだと、ノート・紙探しです。

さて、その経過と結果は・・・いかに!?

裏抜け 万年筆の要因<準備・確認>@ドイツ2022年02月11日 10:38

モレスキン・ノートの「裏抜け」対策を求め、万年筆、インクの影響確認と、一方で紙の影響も併せて確認準備開始です。
2021年6月に入ってちょうど店舗の営業規制が解け始めたので、文房具店やデパート廻りです(^.^)

この万年筆、インク、紙集めと確認はほとんど同時進行で進めていましたが、先ずは

① 万年筆の要因確認 文字の幅 インクフローなど

を先に紹介します。

さて、ここで・・・論理的に進めているように見えますが、実はこの段階で目的とは違った「沼」に入り込んでしまいました・・・(^^;ゞ


「万年筆の要因」はLAMY Safariで数種類のペン先を準備すればよかったのですが、売り場に行くと標準色の他に毎年発売される特別色などもありとてもカラフルなので必然的に目移りし、更には輪をかけてSafariの派生商品にも気がひかれ、そして手が伸びていきました・・・(^^;
これって別の意味での趣味趣向の万年筆収集「沼」で、気がつけば9月に帰国するまで、LAMYだけで13本もの万年筆が集まっていたのでした(^^;ゞ

さて、このLAMYコレクションの話は別途するとして、本題に戻します。
先ずはLAMY Safari系Nib(同形状)のサイズを調べてみました。

<EF> 0.36mm(±0.06mm)
<F> 0.46mm(±0.06mm)
<M> 0.56mm(±0.06mm)
<B> 0.675mm(±0.075mm)
<1.1> 1.1mm
<1.5> 1.5mm
<1.9> 1.9mm
実は、このLAMYコレクション、気がつけば<B>以外のNibサイズが手元に集まっていました(^^;ゞ

そこで実験です・・・(^.^)

比較的モレスキン・ノートで裏抜けが軽い【LAMY Safari系 + LAMY Blue】の組み合わせで、Nibの幅と筆圧を変えて「裏抜け」の状態を確認してみました。

<万年筆> LAMY Safari系 ※Nib形状が共通
日本では“LAMY Safari”のスケルトンとして販売されていますが、日本以外では“LAMY Safari VISTA”という名で別名で販売されています。
ただし、仕様は全く同じです。
Safari系のカリグラフィー用ペンです。
単品でも販売されていますが、私はNib<1.1><1.5><1.9>のセットで購入しました。

<Nib>   <EF>、<M>、<1.1>、<1.5> 4種類
今回確認するNib<EF>、<M>、<1.1>、<1.5>の写真です。
<EF>、<M>はSafari VISTAで、<1.1>、<1.5>はJoyです。
Nibはもちろん、首軸、ペン心ともSafari系共通仕様です。

<インク> LAMY ボトルインク Blue
今回使用するインクです。
LAMY Blueのボトルインクで30mlです。
この30mlはドイツでは50mlとともに一般的に売られていますが、日本では50mlだけが販売されているようです。
現地では7€(約900円)とリーズナブルで買いやすい価格でした。

<紙>    モレスキン・ノート

ちなみに、インクフローはほぼNibの幅に順次、
 少 <EF> < <M> < <1.1> < <1.5> 多
と見なしてます(Safari系では経験上太い文字の方がインクの減りが早いのは間違いありません)。

さて!どんな結果になるか!・・・結果は次回お楽しみに(^^ゞ

裏抜け 万年筆の要因<結果>@ドイツ2022年02月12日 07:59

さて、万年筆要因

  A. Nib幅 = 文字幅 ≒ インクフロー
  B. 筆圧

について確認したモレスキン・ノートの「裏抜け」に及ぼす影響度合いの結果は以下の通りです。

A. Nib幅 = 文字幅 ≒ インクフロー

先ず、LAMY Safari VISTAの<EF>と<M>、LAMY Joyの<1.1>と<1.5>で順番に通常の軽い筆圧でモレスキン・ノートに書いてみました。
ここで注意したいのは、ドイツで入手した万年筆は、日本の万年筆よりほぼ1クラス以上太いと言うことです。
ご覧のように、<EF>でも日本の万年筆の<E>もしくは<M>相当の太さであることが分かると思います。
<M>なんかは<B>程度の太さがありますね・・・これじゃ小さな漢字を書くのは厳しいです(^_^;
もう一点、Joyのカリグラフィー<1.1>がSafariの<M>と余り変わらない太さになってしまいました(^_^;

さて、裏抜けの状態はどうでしょうか・・・
もともとLAMY Safari系+LAMY Blueインクの組み合わせはモレスキン・ノートでも「裏抜け」は軽微なのですが、よくよく見ると所々で明らかな「裏抜け」が観察されます。
傾向的にはNibが止まるポイント、つまりNibから紙にインクが転写される時間が長いポイントで「裏抜け」が起きているようですね。
この傾向はNib幅が広い、文字が太くなるほどあるように見えますが、それ程顕著ではないようです。
この状況ですが、後日紹介する「裏抜け」しやすいインクよりも軽微で、はるかにましですけどね(^.^)

この結果から言えることは、Nibサイズによって劇的に変化するようには見えませんでしたが、よくよく観察すると文字が太いほど、またインクフローが多いほど「裏抜け」しやすい傾向がありそうな感じはします。
ま、インクが多く紙に移るほど「裏抜け」しやすいということは容易に想像されますけどね(^^ゞ

B. 筆圧

A.と同じ事を今度は意識的に筆圧を上げてやってみました。
同じNibサイズでも字幅が太くなっていると思います・・・
さて、裏抜け状態は如何に?・・・
手加減でやる事なので、定量的な圧力や均一性は明確ではありませんが、傾向としては筆圧を高く加えると「裏抜け」しやすくなることが分かると思います。
また、Nibサイズが小さいほどペンポイント先の圧力が高くなるのか「裏抜け」が強く出ているように見えますね(^_^;
ま、紙にインクを押し付ければ圧力が高ければ高いほど当然インクが浸透しやすくなり「裏抜け」しやすくなるということはこれまた容易に想像されますね(^.^)

さて、以上の結果より、万年筆の要因の観点から「裏抜け」を防ぐもしくは軽くするには・・・

軽〜く(筆圧をかけずに)書くことが良いようですね。
もちろん、文字細めとかインクの量を少なめ(インクフロー渋め)も利くとは思いますが、それよりもインクを紙に押しつける(筆圧)の方が影響が大きそうです。

もっとも、万年筆はボールペンなどと違い軽い筆圧で書ける筆記具ですから、軽〜く楽しみましょう♪

裏抜け インクの要因<準備・確認>@ドイツ2022年02月13日 08:01

さて、次にインクの要因についてです。

と、かっこよく言い放っていますが、先にも書いたように大上段に構えての要因解析では全くありません。
万年筆生活半年程度のド素人が「裏抜け」問題にぶち当たって、それを解決したいと手を付けたのが・・・「裏抜けしない、しにくいインク探し」です(^^ゞ
要はお店で売っているインクを片っ端から味見して当たりを探す・・・的な無謀な行動・・・なのです(^^;
ただただ万年筆で気軽に殴り書きできて、まとめるときにはキッチリとした情報ノートを作りたいだけです。

しかし・・・この手当たり次第のやり方、日本でやっていたら大変なことになっていたでしょう・・・ちょいお財布が・・・(^^;
ところが場所はコロナ禍のドイツ、しかもボンという狭い地域で、ネット通販自粛(コロナ禍での荷物受取制限等々)の条件下です。
必然的に店頭で入手できるインク、となるので・・・沼は比較的浅かったのが今となっては幸いでした(^^;ゞ
ボン随一の万年筆取扱文房具店がずっと休店だったことも、ある意味幸いしてます、店頭で入手可能なインクは・・・
①MONTBLANC モンブラン
②Pelikan ペリカン
③LAMY ラミー
④Faver Castell ファーバーカステル
の4社くらいでしたかね。

しかも、当初探していたのはビジネスで使う色、Black黒、Bulue-Blackブルーブラック、Blue青、Red赤の4つだけですからたかが知れていました。
が!これに・・・途中からカラーインクに手を染め始めています・・・(^^;

なので、日本に帰国する9月までに手に入れたのは・・・

※各メーカー一覧の中で四角で囲ってあるのが手持ちのインクです(^_^)

①MONTBLANC モンブラン
  ・Midnight Blue(ブルーブラック系)
  ・Royal Blue(青系)

②Pelikan ペリカン
  ・4001 Blue Black(ブルーブラック系)
  ・4001 Royal Blue(青系)
  ・4001 Turquoise(青系)
  ・4001 Brilliant Red(赤系)
  ・4001 Dark-Green(緑系)
  ・4001 Violet(紫系)

③LUMY ラミー
  ・Bluck(黒系)
  ・Blue(青系)
  ・Red(赤系)
  ・Crystal Ink Ruby(赤系)

④Faver Castell ファーバーカステル
  ・Carbon Black(黒系)
  ・Hazelnut Brown(茶系)

これに、日本から持ってきた
⑤PILOT パイロット
  ・色彩雫 月夜(ブルーブラック系)

黒系2本、ブルーブラック系3本、青系4本、赤系3本に緑系1本、紫系1本、茶系1本の合計15本です。

さて、これらは手に入れた毎に片っ端からモレスキン・ノートに書き、その裏抜け具合を確認してみました(^^;

その結果・・・

あっ、そうそう、帰国してから日本のインクで色々検討した結果は後日改めて(^^ゞ

裏抜け インクの要因<結果>@ドイツ2022年02月14日 19:41

さて、手に入れた各社のインクをモレスキン・ノートに書いた結果は如何に!?

先ずは能書きをたれるよりもこの「裏抜け」状態をご覧ください!
これ!モレスキン・ノートに各インクで書いたページの裏ページです・・・「裏抜け」、ひどいものです!(O_O)
あのインクはどうで、このインクはどうだ・・・と結果を書く以前の酷さです。
厳密にいうと手に入れたインクは全てNGです!(T_T;

ただ、「裏抜け」はするものの、使えるレベルのインクは・・・
LAMY Blue

ただ一つでした(^^;

正直、この結果には愕然としてしまいました・・・
偶然にも万年筆を使い始めた組み合わせ<LAMY Safari + LAMY Blue>が当たりだったのです(^.^)

で、この時点での結論は「モレスキン・ノートではLAMY Blueしか使えない!」という結果です。

が、実はインクの世界はそれほど単純ではありませんし、沼も深~いのです(^_-)
昨年2021年9月に帰国し、ネット情報でモレスキン・ノートでも使えるインクがあることを掴んだのですが、それは更なる「インク沼」のあがきでした(^^;

詳細は別途upしたいと思いますが、イントロ部分を少し書いておきます。

万年筆のインクは大きく分けて2種類に分類されます。

1.染料インク
2.顔料インク

今回手当たり次第に検討したインクは全てが「染料インク」です。
紙への浸透「裏抜け」を考えると、この「染料インク」は「顔料インク」に比べてめちゃ不利なんですね。
ただ、「染料インク」の中で浸透しにくい種類のもの(例えば今回のLAMY Blueなどや古典インク)があるにはあるようです。
インクの粘度、表面張力、ph・・・諸々の性質が影響するとか・・・(難しい!)

さて、結果的には染料インクしか手に入らなかったドイツ生活では「モレスキン・ノートの裏抜け問題は解決できなかった」ものの・・・日本に帰国し顔料インクを手に入れたことにより満足レベルではありませんが、「モレスキン・ノートの裏抜け問題はほぼ解決した」のです。

これについては、また後日改めて紹介したいと思います(^_-)

裏抜け 紙探し・・・@ドイツ2022年02月15日 18:45

さて、ここまでモレスキン・ノートの「裏抜け」問題を解決しようと、万年筆、インクの影響を確認してきましたが、結果はいまいち・・・ドイツにいた2021年6月時点では問題は解決されていませんでした(^^;
が、既にネット上の情報や「裏抜け」具合から、明白に“紙”の問題であることが分かってきていました。
でも、今使っているモレスキン・ノートを何とか使い続けたいとあがいていました・・・(^^;ゞ

一方で、今後、万年筆を使い続けるためには万年筆と相性の良い“紙”はどのようなものなのか?を見極めたくなりました。
日本にはその「万年筆と相性の良い紙」がたくさんあることは既にネットで掴んでいましたが、さてドイツにはあるのでしょうか??
(※ドイツ語が分からないので、ドイツのネットでの情報は皆無です(^^;ゞ)
いやいや、ここヨーロッパは万年筆文化の本家本元、日本とは比較にならないくらい生活に万年筆が浸透していますから、万年筆と相性が良い“紙”が無い訳がないでしょう!

では、万年筆との相性・・・何が因子なのでしょうか?・・・

いろいろ調べていくと「坪量」というキーワードに行き当たりました。

「坪量」とは「紙の厚さや品質を示す単位。1平方メートル当たりの紙の重量をグラムで表す。」という意味です。

ここで“紙の厚さ”という言葉に注目すると、モレスキン・ノートは確かに薄いのです。
調べてみると、私が使っているモレスキン・ノートはクラシックノートという種類で、坪量が70g/m2でした。
同じようにノート類の紙情報を調べると、日本はJIS規格で75g/m2と定められており、一般的なノートは70~80g、万年筆と相性の良い紙と言われるものは80g/m2前後が多いことが分かってきました。
一方でヨーロッパの一般的なノートは80~90g/m2と日本より厚めであることも分かってきました。
これらの情報からすると、モレスキン・ノート(クラシックノート)は明らかに「坪量」が小さい、つまり“紙の厚さ”が薄いと言えます。
これがモレスキン・ノートでの「裏抜け」の大きな原因かぁ?・・・です?
ただ、この“紙の厚さ”だけが相性の因子ではないらしく、紙の専門家に言わせると「万年筆と相性の良い紙は、万年筆のインクに対応した特別な処理をしているのが当たり前。処理をしていない紙は厚さに関係なく“滲み”“裏抜け”が起こります。」とあっさり言われます。

いや~紙の世界も奥深そうです・・・(^^;

とはいえ、キーワード「坪量」が大いに気になってきました。
そこで、このキーワード「坪量 g/m2」を頼りに紙探しを始めました。
そして、最初にドイツで行き当たったのが・・・
LAMY NOTE BOOK paper soft cover A5

です。
なんと、灯台下暗しです・・・LAMY Safariなどを買ったデパートの文房具コーナーにありました!
LAMYのノートです♪
ほぼほぼモレスキン・ノートと同じような構成で、帯に「坪量」が“90g/m2”と明確に表示されており、“ink proof paper”とも明確に書いてあるではないですか!\(^o^)/
即!購入です♪

で、その結果はOK♪(^_-)♪
全く「裏抜け」がありません♪
そしてこのLAMY ノートで始まったのが万年筆による日記です♪

読み返してみると、紙談議から始まっています(^.^)
その内容を紹介しますね(^_-)

ちなみに、仕事ノートのモレスキン・ノートですが、2021年のど真ん中ですし、途中での変更も抵抗があるので何とかLAMY Blueインクでだましだまし継続使用しました(^^;ゞ

日記 2021年6月11日(金)@ドイツ2022年02月16日 19:49

以下、LAMY ノートを手に入れた初日の日記です。
紙談議から始まっています(^_-)♪

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 さて、今日から思いついたまま気ままな日記でもつけていきましょうか・・・(^.^)

先日来、万年筆に興味がわき、業務記録をANAからもらったノートにつけているが、そのノートのインク裏抜けがひどい!!
なんでも、このノートは「MOLESKINE」という有名ブランドなのだが、ネット上で「紙質が悪い」「インクの裏抜けがひどい!!」という情報で溢れかえっている(^^;
いろいろ調べると、万年筆を使う場合、この裏抜けが大きな課題の一つのようだ。
この裏抜けにはどうも次の3つが大きく影響している模様。

 ①紙質
 ②インク
 ③万年筆 ニブ、インクフロー・・・

いろいろな万年筆、インクを楽しみたい、と考えると、この問題は避けることができないので・・・調べてみた。

①紙質
いろいろなマニアックな情報が溢れ、〇〇ノートが良い等が分かってきたが、どうも結局紙の厚さが大きな要素のようだ!!
つまり、“坪量XXg/m2”ということと、表面にコーティングが施してあることが良いみたい。
それと、新しい情報として、MOLESKINEに代わるノートとしてドイツメーカーの「LEUCHTTURM 1917」の評判が良いらしい。
今日街で見てこよう。

*****ここまでGraf von Faber Castell Tamitio + Graf von Faver Castell Carbon Black 記入 =>裏抜けなし!*****

GALERIA(デパート)、Thalia(大型書店)、Papier(文具専門店)と3店舗回ったが、「LEUCHTTURM 1917」はGALERIAに違うサイズが数冊あったものの、欲しいサイズのものは全く見当たらかった(T_T)
「LEUCHTTURM 1917」のスタンダードは80g/m2の紙で“裏抜けしにくい”とあったが、ここドイツでは新製品として120g/m2の「EDITION 120」がHP上に出ていた。
もちろんそれ狙い!!・・・が、全く店頭で見当たらない!!
「MOLESKINE」はどこにでもあるが・・・(^^;
ところが、GALERIAでこのノート(LAMY NOTE BOOK)を見つけた!!
しかも90g/m2と明記してある!これだ!!
更に“ink proof paper”とも書いてある!!
即手に取った♪♪♪
値段は・・・15.9€ 約2,000円・・・ま、「MOLESKINE」より安いかな(^.^)
そして、結果はこの通りGood!「裏抜け」なんて全くない!
このLAMYのノート、調べたら日本のAmazonでも売っている!
日本では2,600円ほどで、モレスキン2,900円、ロイヒトトゥルム2,900円よりも安いのが良いね(^.^)

この結果からみると、「裏抜け」にはやはり厚い紙が良いようだ!!

この後、マルクト広場にある本屋ThaliaでOxfordのA4ノートも買ってきた。
やはり90g/m2で、万年筆マークも入っているノートである。
まだ使っていないが、よさげな感じで、80枚160ページで2.69€、約350円なり。

*****ここまでインクフローたっぷりのLAMY 2000 + LAMY Blue 記入 =>裏抜けなし!*****
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続いて、6月12日(金)の日記に②インクと③万年筆 の話が続きます・・・

日記 2021年6月12日(土)@ドイツ2022年02月17日 21:06

以下、LAMY ノートでの二日目の日記です。

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②インク

インクによって「裏抜け」の具合が違うことはいろいろ試してよくわかった。
また、インクにはいろいろな種類があることも分かってきた。
一方で、万年筆の面白いのはいろいろなインクを楽しめること。
このラミーのRubyもカートリッジの赤の代わりとして買ったが、この色味は普段使いでもいけるかな?と。
そんな中での「裏抜け」は“使える”“使えない” YesかNoかの非常に重要なポイントになる。
事実、今仕事で使っているモレスキンのノートでは、いろいろ試した結果
 LAMY Blue OK
 Pelikan Blue-Black OK??(我慢すれば使えるかな?)
で、他のインクは全てNG!でしかないという現実が分かってきた。

いろいろな色合いのインクを使いたいという欲求を満たすには

 裏抜けしない紙を使う!!

しかない、ということである!!

*****以上 LAMY Safari terrared + LAMY Crystal ink Ruby 記入 =>裏抜けなし!*****

モレスキンで「裏抜け」が酷かったこれらのインクもこのラミーノートではOK!!何の問題もない♪
こうなってくると・・・

③万年筆

に関わる問題をも見事に呑み込んでクリアーしてしまうのだ!♪

つまり・・・

 ◎万年筆は紙を選ぶ!
 ◎厚くてインクを通しにくい紙を選ぶこと!

そうすれば、インクフローもよく、紙に浸透しやすいインクでも、太文字でも、見たようになんの問題も起きないのだぁ!!!!!
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と、モレスキン・ノートでは裏抜けが酷かったMONTBLANC Midnight BlueやPelikan 4001GreenやRedで書きなぐってある(^^;


裏抜け ノート類まとめ@ドイツ2022年02月18日 18:04

さて、モレスキン・ノートと同じ形式のラミー・ノートを発見し、これまで散々悩まされてきた「裏抜け」がラミー・ノートでは皆無であることに感動していました(^.^)
その違いはラミー・ノートの帯に書いてあった。

 ・90g/m2
 ・ink proof paper
の2つのキーワードです♪

モレスキン・ノートは
 ・70g/m2
であり、“ink proof paper”なんてな文句もどこにも書いてありません・・・

うん!「坪量」だな!ってな感じです(^.^)

その後、日記に書いてある「LEUCHTTURM1917 EDITION 120」もデュッセルドルフの大型書店&文房具店で手に入れることができました♪
(後で分かったことですが、新発売だったためどこにでも出回っていなかったようで、後日日本に帰る9月頃にはBonnのお店でも見かけるようになりました♪)
LEUCHTTURM1917 EDITION 120 120g/m2

手元にあるこれらノートを3冊並べてみると・・・
左から当時使っていたモレスキン・ノート、真ん中がLEUCHTTURM1917 EDITION 120、右がLAMYノートです。
モレスキン・ノートは若干幅が小さいですが、全てA5サイズで持ち運びはGood!
ただし、坪量が多いLEUCHTTURM1917 EDITION 120は紙が厚くなる分だけノートの厚さが他のものより厚くなっています。

これらは日本に持って帰ってきていますが、当然ながらLEUCHTTURM1917もLAMYノート同様万年筆「裏抜け」問題は全くありません。

ドイツで購入して「裏抜け」無しを確認しているのが他に2点あります。
OxfordノートCollegeblock 90g/m2

これはヨーロッパ最大のノートメーカー?OxfordのA4のノートですが、一般的な生徒・学生向け文房具コーナーで売られていたものです。
日本でも手に入るようですね。
ご覧のように表紙にしっかり「万年筆」マークと「90g/m2」と明記してあります(^_-)

ちなみに、日本とは違ってドイツの学校では筆記具というと万年筆が主に使われているようです。
なんでも小学校に上がると万年筆の使い方から学ぶそうですよ。
日本の筆文化に通じるものがありそうです(^.^)
この話は機会があったらまた別途書き留めておきたいと思います。

もう一つ・・・
これはフランスのRHODIAのメモパッドです。
このRHODIAには色んなサイズがあり、裏ページにいろいろ書いてあります(^_^)
このRHODIAのメモパッドの坪量は80g/m2と明記してありますね。
これも、万年筆はOKです♪
ちなみに、ドイツでの購入価格は3.5€(約450円)ですが、日本では500〜600円ほどで少々お高いようです。


さて、帰国してから日本のノート類も調べましたが、どうも「裏抜け」しない紙は「坪量」が80g/m2以上必要なようです。
もちろん、紙そのもののコーティングとか添加物にも依存するようですが、先ずは

『万年筆の「裏抜け」を防ぐには坪量80g/m2以上の紙を選ぶこと!』

というのがドイツで検討した結果です。
もっとも、日本では世界に誇る紙へのこだわりの世界・技術があるらしく、このドイツでの結果は必ずしも当てはまらないようですが・・・

さて、以上がドイツで万年筆生活突入と「裏抜け」問題への対応・・・そして「沼」へ・・・のシリーズでした(^^ゞ
それでは、次のシリーズは何にしようかなぁ・・・(^.^)

万年筆沼!?@ドイツ2022年02月19日 11:15

さて、娘からドイツ土産として黄色いLAMY Safariをおねだりされたのが切っ掛けで足を踏み入れた万年筆の世界、あれよあれよという間に万年筆沼、インク沼、紙沼に足を突っ込んでいたようです(^^;ゞ
時期的にコロナ禍と重なり、ドイツの行動制限が厳しかったこともあり、ズブズブに沼に入り込んだ訳ではない(と本人は)思っているのですが、それでも気がつけば手元に万年筆やインク、ノートがたくさん集まってきていました。
先にも紹介していますが、インクはボトルで15本、その他にカートリッジインクも・・・(^^;
ノート類はそれほど積み上げていませんが・・・
何よりも集まった、というか集めた万年筆が26本にもなっていたことに我ながら唖然としてしまいました(^^;
日本に帰任する際に、一本一本インクを抜きとり洗って引越し準備をしていた際には少々というよりかなり反省していました。
一方で日本に帰ったら・・・ってな期待も・・・(^^;ゞ

さて、そのドイツで集めた万年筆26本の内訳を紹介しましょう・・・

その前に・・・ここでドイツの万年筆ブランドを紹介しておきます。
私が知る限り以下のブランドがあります。

◎ モンブラン(MONTBLANC)
◎○ ペリカン(Pelikan)
◎ ラミー(LAMY)
◎ ステッドラー(STAEDTLER)
◎ ファーバーカステル(Faver Castell)
◎ オンライン(ONLINE)
〇 カヴェコ(Kaweco)
〇 シュナイダー(Schneider)
△ ヴァルドマン(Waldmann)
△ ポルシェデザイン(Porsche Design)
△ ヒューゴボス(HUGO BOSS)
△ ディプロマット(DIPLOMAT)
× ロットリング(Rottling)
× クレオ・スクリベント(CLEO SKRIBENT)
× スーパーファイブ(SUPER5)

◎〇△×マークは以下の意味です。

◎:ドイツで購入
〇:日本で購入
△:ドイツで購入検討したが手に入れず
×:未検討

万年筆は基本店頭で実物を見て購入するかどうかを検討しているので、×は店頭で実物にお目にかかれなかったブランドということです。
ドイツは日本でも名が知れた万年筆というか筆記具メーカーが多く、歴史あるメーカーから若いメーカーまで千差万別です。
今持っているブランドについては追々紹介したいと思いますが、△の検討したが購入に至らなかったヴァルドマン、ポルシェデザイン、ヒューゴボス、ディプロマットは結構高級品でそう簡単に手が出なかったことと、何よりも店頭では文字幅が太目なMしかなかったことが購入に至らなかった理由です。
実はこのペン先サイズの件、細いEFやFがなかなか店頭に置いていないというのが、ドイツ現地での大きな悩みの一つでした。
やはり横文字文化の海外では太目の文字の万年筆が主流ですから店頭にはM以上ばかりでしたし、しかも日本万年筆の同じ表記よりも1ランクほど太いのです。
ノートや手帳に漢字を書くにはMやBでは字がつぶれてしまうので、EFあたりが丁度よいですからね。
Fでもブランドによってはかなり太い場合があるので、試し書きで確認しないといけません。
ペリカンも喉から手が出るほどSouveränシリーズが欲しかったのですが、店頭で見かけるものは全てM以上で、かつ試し書きしたところ思った以上に文字幅が太くて購入を断念しました。
Souveränシリーズだけは日本に帰ってから手に入れようと決めました。

さて、日本に帰国するまで集めたのは・・・
上記のドイツブランドでは以下の通りです。

MONTBLANC 1本
Pelikan 1本
LAMY 15本
STEADTLER 1本
Faber Castell 2本
ONLINE 3本

計23本

その他に以下3本も・・・買っちゃいました(^^ゞ

TWSBI 1本 ※評判の高い台湾製
PILOT 1本 ※一時帰国した時に漢字用に日本で購入した1本
無印良品 1本 ※現地で手に入った格安日本製

合計で26本です。(^^ゞ

最初の切っ掛けになったLAMY Safari Syiny Blackを買ったのは2019年末・・・そしてドイツ記念にと思い切ってMONTBLANC Meisterstück 149のSpetial Edititionを買ったのが2020年10月です。
そして、翌2021年4月一時帰国した際にに漢字対応としてPILOT Capless desimoを買っていますが、ここまでは1年半。
それが、日本の自宅にあった1本以外の残り22本は2021年5月末から帰任した9月半ばまでの約4カ月でドドドドドドっと手に入れています(^^;ゞ