超~お気軽万年筆 PILOT Capless Decimo2022年05月11日 21:10

今日紹介するのは今やノック式万年筆の代名詞にもなっているPILOTの「Capless(キャップレス)」、その10代目モデル「Decimo(デシモ)」です。
タイトルに挙げたように超お気軽万年筆で、私が手に入れた国産万年筆の第一号、ドイツ製万年筆も含めても三番目に手にしたものです。
先にも紹介しましたが、昨年4月に日本に一時帰国した際にAmazonで購入してドイツに持って帰った唯一の国産万年筆です。

「Capless(キャップレス)」は、PILOTが開発・製品化した世界初のノック式万年筆で、以外にも1963年の発売と、既におよそ半世紀に及ぶロングセラー商品なのです。
ノック式ボールペンのようにワンノックですばやく書くことができ、ペン先の収納時には、気密性の高いシャッター機構によりインキの漏れや乾燥を防ぐという、国内はもちろん海外でも高い評価を得ている万年筆です。
「Capless(キャップレス)」シリーズの一つ「Desimo(デシモ)」はスペイン語のdecimo=10番目(スペイン語)、つまりシリーズの10代目モデルということで、かなり前から販売されているようです(最初のモデルがいつ販売されたか確認が取れていません。
ご覧のようにスリムでスタイリッシュ、そしてなんといってもノック一発でボールペンのように書き出せることが一番の特徴ですね(^.^)
2019年から2020年にかけて「キャップレス・デシモ 20カラーズ」と題して4弾にわたり豊富なカラー展開を繰り広げ、さらに今年にかけても更なるカラー限定品を出し続けているようで、まだまだ需要が広がっている“売れ筋”な万年筆のように思われます。




そのような中、私が手に入れたのはベーシックなカラー「ダークブルーマイカ」の<F>です。


どうです?スッキリしたボディーに良い色合いでしょ(^_-)
Nib,ペン先を収納した場合、ノック部が少し長いのが気になりますが、ノックをして直ぐ書き出せるという便利さは最高です♪
一方でキャップを外す、キャップを付けるという一種の書き出しの儀式めいたものがないということにさみしさを感じる場面もありますが・・・(^^ゞ

さて、細部を見ていきましょう。

先ず、普通の万年筆と決定的に違う部分・・・それはグリップ、首軸?です・・・


ご覧のように、この万年筆は首軸に相当するところに部分にクリップが付いたままです!
普通の万年筆であればクリップはキャップについていますから、書く時はキャップを外すのでクリップがありませんが、この万年筆はしっかりペンをグリップするところにクリップがあるので、さて?使いやすいのか?ということが一番気になるところですね。
結論を言うと、私の場合、親指・人差し指のグリップ位置がこのクリップで決まるということが逆に使いやすくなっていると思っています。
よく見ると指を添える部分のクリップが少し凹んでいるのが分かると思いますが、これがグリップポイントを決めるいい目安になります(^.^)

さて、それではこの万年筆の一番気になるNib,ペン先の繰り出し具合を見てみましょう。
先ずはNib,ペン先が内部に収まっている時の出口前方斜めから見た状態です。
奥に銀色に光って見えるのが閉まっているシャッターです。
このシャッターによって密封され、乾燥やインク漏れを防いでいます。

それでは、ノックを少し押してみましょう・・・
見えますか?
Nib,ペン先の先端がシャッターを押し開いて少し出てきています。
更にノックを押し込むと・・・
Nib,ペン先、それとペン芯の先端が出てきました。
この位置関係を見ると、密封していたシャッターを最初に押し開くのはNib,ペン先の先端、大事なイリジウムポイントの部分だと思うのですが、耐久性は大丈夫なのでしょうか?・・・
いや、発売されてから半世紀も人気商品として生き残っている万年筆ですから、そのような心配は無用なのでしょう、きっと(^^;

さて、この状態はまだ完全にNib,ペン先が繰り出した状態ではありません。
ノックをさらに押すと、カチッと音がしてノックが固定されます。
この感覚はノック式ボールペンと同じものです。
はい、これでNib,ペン先が完全に繰り出されて固定されました。
Nib,ペン先のグラグラ感は全くなく、書く体制が整いました!
ノック式の筆記具ではペン先がグラグラして固定感がないと書き心地が損なわれますから、しっかりした固定感があってGood!です。
この機構が50年以上も前に確立されたというのはすごいことですね♪

では、次に万年筆をばらしてみましょう・・・
ばらすと言っても、胴軸中央のネジを回して外すだけです(^.^)
この万年筆は以下の三つのパーツに分かれます。

 1)クリップが付いた長い首軸?
 2)Nib,ペン先+ペン芯+カートリッジ&コンバーター差込が一体となった“中身”
   ※この写真では、洗浄済みのインクカートリッジが差し込んであります。
 3)ノック機能の付いた胴軸

えらい細長いNib,ペン先ですね!
正直ちゃちな構造に見え、決して値段に見合うような精密製品ではないように感じます・・・が・・・そうでもないのです。

2)を1)に収める時、“中身”を差し込む位置が決まっています。
下記写真に示したように、1)勘合ネジ部に切り欠きがあり、そこに2)の突起部分を差し込むことで位置が決まりネジが締まるようになっています。
この位置決めによってNib,ペン先が常に一定の方向位を保てるようになっているのです。

さて、存在は小さくても肝心要はやはりNib,ペン先です!
拡大して見てみましょう!
Nib,ペン先には「PILOT」「18K750」「P1220」と刻印されており、更にその下には何かのマークが読み取れます。
このNib,ペン先は18Kのロジウム仕上げで、先に紹介したような3号とか4号といった基本的なNib,ペン先ではなく、どう見ても専用でかつ特殊形状です。
また、「P1220」はP工場2020年12月製造製造と読み取れました。
P工場はどこだかわかりません(^^ゞ

さて、こんな華奢に見えるNib,ペン先の書き味、書き心地はどうでしょうか???

・・・

これが驚きの書き味、書き心地なんです♪
18Kの柔らかさも相まって、心地よい書き心地はサラサラ系♪
超~お気軽ノック式で書き心地も良い!お勧めの万年筆であることは間違いありません。
ちなみに、PILOTの<F>らしく、細い線幅で手帳などの書き込みに合いますね。

私が持っているPILOTの万年筆ではこの「Capless Decimo(キャップレス・デシモ)が一番価格が高いのですが、税別15,000円とそこそこで手が出やすい値段で、それ以上の書き心地を提供してくれる良き相棒です♪

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