めちゃ安す!PLATINUM末っ子 Preppy(プレピー)2022年04月18日 19:52

さて、ここまでPILOTの格安・廉価版の万年筆について書いてきました。
引き続いてPILOTのその上のクラス紹介を・・・と行きたいところです、が・・・
PILOTのKaküno(カクノ)を紹介したらPLATINUMのPreppy(プレピー)を紹介しないわけにはいきません!
低迷していた?万年筆をブームというほどまで引き上げた功績者がPILOTのKaküno(カクノ)とPLATINUMのPreppy(プレピー)と言っても過言ではないですからね。

実は格安万年筆の先鞭を告げたのは今回紹介するPLATINUMのPreppy(プレピー)らしいのです。
2007年に税抜き価格300円という超破格の驚きの価格で筆記具市場に出てきました。
(Kaküno(カクノ)は2013年に1,000円で発売開始)
万年筆=高級筆記具という概念をひっくり返したこの価格破壊!
確かにそれに近い値段で中国製万年筆などの低品質万年筆も市場にありましたが、このPreppy(プレピー)の品質、書き味が段違いに素晴らしいのです♪
発売当初はブラック、ブルーブラック、レッドの3色だったようですが、その後7色カラーもそろえて市場に受け入れられてきました♪
ボールペンやシャープペンシルにすっかり筆記具の座を奪われていた万年筆でしたが、この外観、値段によってにわかに気軽に手が出せるようになってきたわけですね(^.^)
しかも、万年筆の気軽さを阻害していたインクの渇きについて、スリップシール機構というインク渇き対策をしっかり組み込むことによって一気に解決した優れモノなんです。
更に、お値段が100円上がったものの俗に言うスケルトンタイプの“クリスタル”が発売されたことにより、いろんなインクを使いたいユーザーにとっても更に人気が出たようです。
私もこの“クリスタル”を5本持ち、好きなインクを入れて楽しんでいますが、ブラック、レッド、ブルーブラックというベース色はもちろん、他のカラーも含めてPreppyは合計13本も持っています(^^;ゞ

“クリスタル”のキャップ、ペン軸、ペン先を見ると・・・
先ず目に付くのが、キャップ内の先端にばねが付いた白っぽいインナーキャップらしきものです。
これが、先ほど紹介したインク渇き対策のスリップシール機構というもので、キャップをすると、Nib,ペン先をこのインナーキャップが密封するようです。
これによって万年筆の欠点と言われていた長期間未使用によるインク渇きトラブルが解消されて、一気に万年筆が身近な筆記用具に引き寄せられました。
今では他社も同様な機構を取り入れて右に倣えとなっている画期的なものです。
これが300円の超低価格万年筆に搭載されたから驚きなんですね。

次に、Nib,ペン先ですが、字幅は<0.2(EF)><0.3(F)><0.5(M)>の3種類あります。
が、全てにこの字幅がそろっているわけではなく、また価格も300円と400円の二段設定になっているの少々注意が必要です。
カラー別で整理すると・・・

ブラック・・・・・・・・<0.2(EF)>400円、<0.3(F)><0.5(M)>300円
ブルーブラック・・・・・<0.2(EF)>400円、<0.3(F)><0.5(M)>300円
レッド・・・・・・・・・<0.2(EF)>400円、<0.3(F)><0.5(M)>300円
ピンク・・・・・・・・・<0.3(F)>300円
バイオレット・・・・・・<0.3(F)>300円
イエロー・・・・・・・・<0.3(F)>300円
グリーン・・・・・・・・<0.3(F)>300円
クリスタル・・・・・・・<0.3(F)>400円

となります。
それぞれ軸カラーと同色のカートリッジインクが1本付いてきますが、クリスタル付属のカートリッジインクはブラックとなっています。

さて、Nib、ペン先を見ると、PLATINUMの「P」と字幅の数字のみが刻印されているシンプルなもので、ハート穴も丸印があるのみで開いていません。
材質はステンレス鋼で鉄ペンですからハードタッチです。
が、PLATINUMは総じて他の日本メーカーに比べてインクフローが潤沢なので、結果として<0.2(EF)>は少々のカリカリ感はありますが<0.3(F)><0.5(M)>はヌラヌラ系で、私好みです(^.^)
また、Kaküno(カクノ)に比べて明らかに字幅は太く、私的には<0.3(F)>が一番使いやすいですね。
<0.5(M)>はかなり太くなるので要注意です。
書き味、書き心地ですが、Kaküno(カクノ)と比べると。私の好みとしてはPreppy(プレピー)に軍配が上がるかな?という感じです。

このPreppy(プレピー)、お値段は格安ですが、書き味、書き心地は驚きの本格派です。

なお、私が利用する文房具屋さんではPreppy(プレピー)は万年筆コーナーではなくて、ボールペンやシャープペンシルの一般筆記具コーナーに置いてあることが多く、ここでもPreppy(プレピー)の市民権は確実に認められていると感じました。

さて、次回はこのPreppyの兄弟を紹介したいと思います。

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