TOKYO 2020 オフィシャル・ライセンス万年筆2022年04月02日 19:39

さて、前回まで中国製万年筆の「PENBBS」や「Jinhao 金豪」のモデルを紹介してきましたが、今回紹介するのは日本の会社が販売する中身は中国製の万年筆です。

先ず第一弾で紹介するのは“TOKYO 2020 オフィシャル・ライセンス万年筆
”です。

昨年9月にドイツから日本に帰任し、日本製万年筆を探している時に目についたのがこの万年筆です。
東京オリンピックやパラリンピックはドイツで見てはいたのですが、何か記念品がないかと気になっていました。
で、ついネットでポチっ(^^ゞ
オリンピックとパラリンピック、それぞれゴールドとシルバーの2タイプ、合計4種類がありました。
手に入れたのはオリンピックがシルバー、パラリンピックがゴールドです。
裏側を見ると・・・
しっかりとオフィシャル・ライセンスの正規品であるとの証拠を示すフォログラムシールが貼ってあました。
更に裏書を見ると・・・

発売元・製造元:株式会社マッス
と書いてあり、調べたところこの会社は東京蔵前に拠点を置くスポーツ関連商品や企業などの宣伝物類の開発・製造・販売を主に行う日本の企業でした。
そして・・・その下には「MAIDE IN CHINA」と明記してあります。
お値段が税別980円ですから日本製ではないとは思っていましたが・・・やはり、でした(^^;

調べてみるとあのナカバヤシも記念万年筆を販売していたようで、お値段もそこそこ高い日本製でしたが既に製造中止となって市場には出回っておらず、この中国製万年筆しか手に入りませんでした。

しかし、「MAIDE IN CHINA」と言えど、いざ手元に届くと、記念品という気持ちが強くてなかなかパーケージを開封できずそのままにしていました(^^ゞ

ところが、ある日ある本屋さんの文房具コーナーで全く同じパッケージが沢山売られているのを発見♪
これぞとばかり、使うことを目的にオリンピックのゴールドを1本購入し、赤インクを入れて今では常用ペンとなっています(^.^)
この万年筆、コンバータも付属しているので購入即好きなインクをボトルから注入できるところが良いですね(^_-)
なお、カートリッジもOKですが規格はヨーロッパ標準規格です。
スケルトン・デモンストレータータイプなので、インクの色が映えますし、胴軸のど真ん中にオリンピックエンブレム、TOKYO2020とオリンピックマークが浮かび上がりなかなかおしゃれです♪

全体はこんな感じです。
キャップははめ込み勘合タイプで少し固めですがパチンと取り外しできます。
またキャップの中にはペン先密封のスリップシールのような内部キャップが付いています。
この辺りは日本製に近い細やかさを感じますね。
ちなみにこの万年筆はセーラーの顔料インクStoria Fire(Red)を入れてあるので、インクが鮮やかに見えています(^.^)

さて、Nib,ペン先は・・・
ゴールド・シルバーのツートンに模様が刻んであるだけです。
メーカー名や文字の太さを示す刻印はありませんが、文字サイズは<F>となっています。

書き心地ですが、Nibはガチニブで硬いですが、それほどカリカリ感はなく結構書きやすいです。
顔料系インクを入れていることもあり、インクフローが渋めなのですが、通常の染料インクであればより滑らかに書けるのではないでしょうか。
いずれにしても書き味に不満は感じません。

ちなみに、最初に買ったオリンピックとパラリンピックの2つのパッケージは開封せずに記念として残してあります(^.^)