ドイツで買った万年筆コレクションの紹介<TWSBI編>@ドイツ2022年02月27日 07:13

さて、タイトルが“ドイツで買った・・・”に変わりました(^^;ゞ
実はドイツに居ながらどうしても手に入れたくなった東洋の万年筆がありました。
その一つが台湾のTWSBI(ツイスビー)です。
このブランドは全く知りませんでした。
が、ネットで万年筆情報を漁っている時に、至る所で話題に上がっているのが目につきました。
なんでも台湾製で、過去の海外万年筆OEM技術を駆使して、高品質低価格で素晴らしい・・・云々・・・と。
調べてみると、流行りのスケルトンのデモンストレータータイプでなかなかカッコいいですし、価格もそこそこ。
怪しい格安の中華(中国製)万年筆とは違うようです(^^;

そこで、一番人気のTWSBI Diamond 580シリーズをターゲットに手に入れる方法を検討し始めました。

その前に恒例のTWSBIの紹介を(^_^)

TWSBIは台湾の三文堂筆業有限公司が製造・販売するブランドです。
前身は王仁森、王成昌親子により設立された太幸精密工業で、当初はヨーロッパやアメリカ向けの万年筆、レゴブロックの製造などを40余年に渡り請け負っていましたが、その後Montesaという社名を経て2009年、自社ブランドの立ち上げを決意し三文堂筆業をスタートさせたという比較的新しいブランドです。
2010年の「Diamond 530」を皮切りに、太幸精密工業時代からのプラスチックと金属加工のノウハウを生かしたユニークな万年筆をリリースし続けており、現在はDiamondシリーズ、ECOシリーズ、GOシリーズなどリーズナブルで高品質の万年筆を世に送っています。

TWSBIというブランド名には「3つの文化の殿堂」という意味が込められています。それは中国語で「三文堂」と表されます。「文」は「ことば」そして「文化」を意味します。
そして「三文堂」は、清朝の第6代皇帝・乾隆帝が漢詩を綴った3点の書の大作を飾るために建立した「三宝堂」を想起させます。(その3作のうち1点は現在、台北の国立王宮美術館に、ほかの2点は北京の王宮美術館に展示されています。)
この「三文堂」をアルファベットで表すと「San Wen Tong」となり、頭文字を後ろから表記すれば「TWS」となります。このTWSに中国語で「筆記具」を意味する「BI」を加え、ブランド名をTWSBIと名づけたそうです。

さて、そのTWSBIのシリーズ中で目を付けたDiamond 580シリーズ、どう入手するか・・・
手っ取り早いのはネット通販ですが、私は短期赴任ということでドイツに行ったこともあり、現行口座開設時にデビッドカードしか作っていませんでした。
ネット通販を利用する際にはクレジットカードかPaypal等の決済サービス、銀行からの振り込みなどを利用するしかありませんが、もうすぐ帰任する事が決まっていたので、今更準備するのもどうかなと思っていました。
そんな中、同僚が頻繁にネット通販を使用しているとのことで、購入を同僚にお願いすることにしました(^_^)
同時にお願いしたのが、LAMY1 Safariの14Kニブです(^_-)

で、手に入れたのがこれ!
TWSBI DIAMOND 580 Clear

Amazon.de(ドイツ)で60€(約7,800円)と日本で買うよりもお安く手に入れることが出来ました(^_-)
全体にポリカーボネートが採用され、キラキラとした透明感が魅力ですし、何よりもしっかりとした造りがいいですね。
重さも28gとそのしっかり感が手に感じられます。
Nibペン先はステンレスの鉄ペンで、TWSBIのロゴとブランド名そして台湾らしい模様が刻まれています。
一方、この万年筆の特徴はピストン吸入式であることです。
尻軸のノブも大きくて回しやすく、ピストン機構もしっかりとしています。
胴軸内のインクタンクの容量は2mlと大容量で、一般の万年筆の約2倍ものインクが入ります。
また、Diamondという名に通ずるように胴軸は単純な面ではなくクロスカット的な面なのでキラキラ光りますね(^_^)
キャップの天冠には赤いTWSBIのロゴが存在感を示しています。
ロゴは社名の「三文堂」を現したものらしく、3つの“文”の輪になっていますね。
Nib、首軸にキャップを刺すと、プラチナのスリップシール機構のようなNibの乾燥を防ぐキャップが覆う機構が付いているようです。
また、キャップの縁には商品名「DIAMOND 580」と「TAIWAN」と刻印されています。
さて、書き味ですが・・・
今回はFを購入しましたが、インクフローが凄く良く滑らか、俗に言うヌラヌラ系の書き味で素晴らしいですね♪
やはりネット上での高評価は間違いないですね。
これは待つ価値のある万年筆だと思います。

最後に、このTWSBI万年筆の面白い特徴は・・・分解するレンチなどが付属品として付いていることです。
バラバラに分解できるようで、部品も別売りされているようです。
万が一の時には自分で修理できるのもマニアにとってはありがたいですよねぇ(^_-)

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