手頃なショート万年筆 PILOT STELLA90s2022年05月04日 11:17

手持ちの国産本格的万年筆紹介の最初はPILOTのSTELLA90s(ステラ90s)です。
この万年筆、既に生産中止となっておりカタログ落ちしています。
私の遠〜い記憶、以前にも紹介した

  “はっぱふみふみ”
  “短びのキャプリてとれば・・・”

の大橋巨泉の懐かしのフレーズ・・・そう1970年代に大ヒットしたショート万年筆「エリートS」を思い出させてくれ、とある書店のショーケースにあったこの万年筆を手に入れてしまいました(^^ゞ
実は「エリートS」は1980年に廃盤となったのですが、2013年に「エリート95S」として復刻され、現在もカタログに載っています。
当初、この「エリート95S」を手に入れようかと思ったことがありましたが、今はこのSTELLA90s(ステラ90s)で満足しています(^_^)

さて、今日の主役STELLA90s(ステラ90s)ですが、手に入れたのはナイトブルーマイカの<F>です。
長さ120mm弱で重さ25gの両端が平たいベスト型です。
税抜定価は10,000円で14Kです。
クリスマスセールと型落ちと言うことで確か3割引だったか4割引で手に入れました(^_^)
この長さ120mm弱はかなり短く、後日紹介するPILOT CUSTOM74と比較するとその短さが分かると思います。
ちなみに先に紹介した「エリート95S」とほぼ同じ長さです。
製品名のSTELLA(ステラ)とはラテン語に由来し、「星」とか「惑星」を意味し、塗装にラメが入ってキラキラした感じでとても素敵な色合いです♪

キャップ、胴軸、Nib,ペン先&首軸に分けると・・・
キャップと胴軸は嵌合式でカチッと心地よい音を立てて閉まりますし、外す時も片手で軽く抜けます。
インクはカートリッジとコンバーターに対応していますが、コンバーターは短いCON-40しか使えません。
今は入っているインクはPILOTのボトルBlueです。

キャップのリングはなかなか手が込んでおり、黒と銀のストライプに製品名の「STELLA90s」と刻印され、その裏には「PILOT JAPAN」と刻印されています。

Nib,ペン先、首軸を見てみましょう。
首軸は黒い樹脂製でグリップは非常に良好です。
その首軸の先にシルバーのリングがあり、胴軸との接合部とのリングと合わせて良いアクセントになっています。
Nib,ペン先は14K 3号 シルバーのロジウム仕上げになっており、高級感のある模様とともにペン先から「PILOT」「14K-585」「3」「<F>」と刻印されています。
首軸とのつなぎ目に「A507」と読める刻印が入っていますが、どうも「A5」が製造工場で「07」が製造年2007年を示しているようです。

さて、肝心の書き味、書き心地です・・・

これまで紹介してきたPILOTの鉄ペンとは全く書き味、書き心地が違います。
やはり金ペンの滑らかさや腰の柔らかさを感じますね。
鉄ペンの<F>はインクフローが渋めでカリカリ感で細すぎるかと思っていましたが、このSTELLA90Sの<F>はインクフローもそこそこで文字幅も少し太いように思います。
このサイズ感は秀逸で、気軽に何処にでも持ち歩けるとても使いやすい万年筆だと思いますし、手の小さな女性に良いのではと思います。
もし、まだ店頭にあるようであれば手に入れても良い1本ではないでしょうか(^_^)

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