中国製万年筆について <Jinhao編 モデル500>2022年04月01日 19:31

さて、手持ち「Jinhao 金豪」の2本目、<モデル500>を紹介します。

「Jinhao 金豪」の代表的モデルと言えば<モデルX450>や<モデルX750>がネットでググるとよく出てきますが、この<モデル500>も様々な色調やカラーのラインナップがあり、代表的モデルの一つだと思います。

私が手に入れたのはブラウンの大理石柄という種類です。
ご覧のように天冠や尻軸が平らなベスト型で、見た目はGood!なんです(^.^)
重量も39gと結構重量級なので、持った時の体感的な安物感はありませんね。

クリップも含めたキャップ廻りの質感は・・・
なんかペリカンをまねたようなクリップ形状などちょいとチープさを感じますが、そこそこ・・・かな?(^^;
キャップの金属リングには「Jinhao」と刻印されていますが、この辺りも決して高級には見えませんね。

この万年筆の一番の問題点は・・・胴軸です。
大理石柄の質感はそこそこなのですが・・・よく見ると柄が最後でずれている・・・
つまり模様・柄はプリントか転写なんでしょうが・・・柄を合わせようとの思ってもいないようですね(^^;
この辺りがもの作りに対する基本的考え方の違いを感じます。

さて、肝心のNib,ペン先とその書き味は・・・
Nibのデザインは先に紹介した<モデル9056>と見た目そっくりですが、少しサイズが小さいです。
書き味は・・・やはり<モデル9056>と同じくガチニブで少々カリカリ系ですが、決して悪くはありません。

この2本しか見ていませんが、2本とも同じような書き味・書き心地なので、私個人的には積極的に使いたい万年筆ではないですね(^^;ゞ

なお、この<モデル500>のお値段は・・・AliExpressで¥522也(^^;
驚きです!

これで驚きの中華万年筆の紹介を終えたいと思いますが・・・実はこれで終われないのです・・・

続く

TOKYO 2020 オフィシャル・ライセンス万年筆2022年04月02日 19:39

さて、前回まで中国製万年筆の「PENBBS」や「Jinhao 金豪」のモデルを紹介してきましたが、今回紹介するのは日本の会社が販売する中身は中国製の万年筆です。

先ず第一弾で紹介するのは“TOKYO 2020 オフィシャル・ライセンス万年筆
”です。

昨年9月にドイツから日本に帰任し、日本製万年筆を探している時に目についたのがこの万年筆です。
東京オリンピックやパラリンピックはドイツで見てはいたのですが、何か記念品がないかと気になっていました。
で、ついネットでポチっ(^^ゞ
オリンピックとパラリンピック、それぞれゴールドとシルバーの2タイプ、合計4種類がありました。
手に入れたのはオリンピックがシルバー、パラリンピックがゴールドです。
裏側を見ると・・・
しっかりとオフィシャル・ライセンスの正規品であるとの証拠を示すフォログラムシールが貼ってあました。
更に裏書を見ると・・・

発売元・製造元:株式会社マッス
と書いてあり、調べたところこの会社は東京蔵前に拠点を置くスポーツ関連商品や企業などの宣伝物類の開発・製造・販売を主に行う日本の企業でした。
そして・・・その下には「MAIDE IN CHINA」と明記してあります。
お値段が税別980円ですから日本製ではないとは思っていましたが・・・やはり、でした(^^;

調べてみるとあのナカバヤシも記念万年筆を販売していたようで、お値段もそこそこ高い日本製でしたが既に製造中止となって市場には出回っておらず、この中国製万年筆しか手に入りませんでした。

しかし、「MAIDE IN CHINA」と言えど、いざ手元に届くと、記念品という気持ちが強くてなかなかパーケージを開封できずそのままにしていました(^^ゞ

ところが、ある日ある本屋さんの文房具コーナーで全く同じパッケージが沢山売られているのを発見♪
これぞとばかり、使うことを目的にオリンピックのゴールドを1本購入し、赤インクを入れて今では常用ペンとなっています(^.^)
この万年筆、コンバータも付属しているので購入即好きなインクをボトルから注入できるところが良いですね(^_-)
なお、カートリッジもOKですが規格はヨーロッパ標準規格です。
スケルトン・デモンストレータータイプなので、インクの色が映えますし、胴軸のど真ん中にオリンピックエンブレム、TOKYO2020とオリンピックマークが浮かび上がりなかなかおしゃれです♪

全体はこんな感じです。
キャップははめ込み勘合タイプで少し固めですがパチンと取り外しできます。
またキャップの中にはペン先密封のスリップシールのような内部キャップが付いています。
この辺りは日本製に近い細やかさを感じますね。
ちなみにこの万年筆はセーラーの顔料インクStoria Fire(Red)を入れてあるので、インクが鮮やかに見えています(^.^)

さて、Nib,ペン先は・・・
ゴールド・シルバーのツートンに模様が刻んであるだけです。
メーカー名や文字の太さを示す刻印はありませんが、文字サイズは<F>となっています。

書き心地ですが、Nibはガチニブで硬いですが、それほどカリカリ感はなく結構書きやすいです。
顔料系インクを入れていることもあり、インクフローが渋めなのですが、通常の染料インクであればより滑らかに書けるのではないでしょうか。
いずれにしても書き味に不満は感じません。

ちなみに、最初に買ったオリンピックとパラリンピックの2つのパッケージは開封せずに記念として残してあります(^.^)

Hmmm!?(ん!?)Fonte万年筆2022年04月03日 10:13

さて、中華万(中国製万年筆)の紹介が続いていますが、今回も日本の会社が販売する中身は中国製の万年筆です。
ブランド名が「Hmmm!?(ん!?)」という一風変わった名前です。
このブランド、日本出版販売(ニッパン)が2016年から展開している書店向けの雑貨パッケージ商品とのことで、オフィシャルHPも展開されています。

その中に「Fonte」という万年筆が税抜き価格600円で売られているのです。
ご覧のように、本体がスケルトン・デモンストレータータイプのモデルで、何色かのカラー展開もされています。
今回手に入れたのはシルバーです。
・・・これ、どこかで見たことありませんかぁ?(^_^;
実は、昨日紹介した「TOKYO 2020 オフィシャル・ライセンス万年筆」とそっくり、いや同じものらしいのです・・・
オリンピックロゴが有る無しで、外観上全く同じと言っていいでしょう!
よくよく考えると、この「Fonte」は日本出版販売(ニッパン)という書店向けの「Hmmm!?(ん!?)」という雑貨パッケージを展開していますし、「TOKYO 2020 オフィシャル・ライセンス万年筆」が大量に書店の文具売り場に売られていたことと偶然の一致では無いはずです。
つまり、オリンピック・パラリンピック終了後、同じ仕様の中国製万年筆を日本出版販売(ニッパン)が「Hmmm!?(ん!?)」ブランドで展開したと考えるのが妥当でしょうね。

少し詳細に見ていきましょう・・・
キャップをはめた首軸付近は・・・スリップシール機構に似た乾燥防止インナーキャップがあります。
キャップの嵌合はクリップオン式で、リングには「Fonte」と刻印してあります。
胴軸内部にはヨーロッパ規格のスクリュー式コンバーターが同梱されており、直ぐに好きなインクを注入することが出来ます。

Nib,ペン先はどうでしょうか?
ステンレス製で先に紹介した「TOKYO 2020 オフィシャル・ライセンス万年筆」の同じ模様に「Fonte」と刻印してあります。
形状も全く同じで<F>!
肝心要な書き味も全く同じで悪くはありません(^_^)

つまり、商品名の名前が違うだけでこの「Fonte」と「TOKYO 2020 オフィシャル・ライセンス万年筆」は同じ万年筆だと言うことですね。
値段が税抜き価格600円ですから、お安いものですし、書き心地そこそこなので買って損はないかと思います。
様々なカラー展開に利用するのであれば良いかと(^_^)

ちなみに、「Hmmm!?(ん!?)」ブランドの中に「カジュアル万年筆2」というのが税抜き価格1,680円で販売されています。
これ・・・どうみても先に紹介した「Jinhao モデル500」と同じ万年筆だと思いますが・・・
σ(^_^)がAliExpressで買った値段は込み込み522円でした・・・(^_^;

日本製万年筆コレクション(^^;2022年04月05日 18:44

これまで手持ちのドイツ、台湾、中国製の万年筆を紹介してきましたが、今回よりドイツから帰国した後に集め始めた日本製万年筆を紹介していきたいと思います。
仰々しく“コレクション”とタイトルを付けましたが、今回まとめてみて改めて呆れるとともに反省しきりです・・・
よくもまぁ見境なしに集めたなぁ・・・と(^^;ゞ
(もっとも、購入する時にはそれなりの理由があったはずですが・・・)

さてさて、呆れた収集癖の顛末はさておき、手持ちの万年筆を整理すると、メーカーとして6社、あえて価格帯で分けると三つに分けられます。

メーカーは以下の6社です。

PILOT(パイロットコーポレーション)
PLATINUM(プラチナ萬年筆)
SAILOR(セーラー万年筆)
OHTO(オート)
MUJI無印良品(良品計画)
KOKUYO(コクヨ)

価格帯別では税別定価2,000円以下の俗に言う「格安万年筆」とそれ以上5,000円以下の「入門・実用万年筆」、そして10,000円以上の「本格的万年筆」の3種類です。
また、万年筆の心臓部といわれるNib,ペン先の材質別で見ると、前者2種「格安万年筆」と「入門・実用万年筆」は鉄ペン、つまりスチールかステンレスとなっており、後者の「本格的万年筆」は金ペン、つまり14Kとか21Kと言われる金製のNib,ペン先となっています。

先ずはこれら価格帯別3種類について概観をざっくり見ていきましょう。

【格安万年筆】
最初は税別定価2,000円以下の俗に言う「格安万年筆」群です。
なお、これらの中にはカラーインク活用のために複数本持っている万年筆がありますが、今回は複数持ちは代表1本で並べてあります。
2,000円以下の格安万年筆は10種類です。
それぞれのメーカー・品名と税抜き定価を写真に記入してあるので、クリック拡大して確認してください。

この価格帯は格安万年筆というだけあってほとんどが樹脂製ですが、中にはPILOTのPlaisirやMUJIのアルミ丸軸万年筆、OHTOの2本は金属製で価格相応以上の質感があります。
それぞれの紹介は別途したいと思います。

次に・・・

【入門・実用万年筆】
2,000円以上5,000円以下の「入門・実用万年筆」群ですが、市場的には10,000円未満の価格帯が一番実用製品が多く、出回っているのではないかと思います。
が、私は4種類しか持っていません。
この価格帯にまでなると、デザイン的にビジネスの場面でも十分に利用できる実用性が出てくるので、私も中には複数本持って日常使いしているものもあります。
が、私的にはコストパフォーマンスが中途半端に感じ、手を広げていません(^^;

さて、最後に真打です。

【本格的万年筆】
10,000円以上の万年筆で、ドイツにいる時から帰国したら試してみたい、手に入れたいと様々な情報を得ていたものです。
ただし、中には実際の店舗で実物を見て衝動買いしたものも何本かありますけどね(^^;ゞ
結果として現在手持ちのこの価格帯の万年筆は日本の三大万年筆メーカー、PILOT、PLATINUM、SAILORであり、それぞれの代表的なものばかりです。
全て14K、18K、21Kの金ペンです。
左から4本目のPILOT Capress decimo以外はベスト型やバランス型といわれる万年筆の定型形状であり、中には青系も選びましたが仏壇カラーと言われる黒に金という定番カラーがついつい多くなりました(^.^)

さて、追々これら日本製の万年筆について個別に紹介していきたいと思いますが、今日は手持ち日本製万年筆の全体像の紹介で終えたいと思います。

では、また!

PILOT Kaküno(カクノ)2022年04月07日 17:35

さて、先に紹介した「日本製万年筆コレクション」を個別に紹介したいと思います。
先ずはPILOTの格安万年筆の雄、Kaküno(カクノ)です。
これは世に多くのレビューが溢れているのでググっていただければ分かりやすい記事が沢山あり、それに譲りってここでは簡単な紹介にとどめます。

Kaküno(カクノ)は小中学生向け入門モデルとして2013年10月20日発売され、翌年2014年度グッドデザイン賞、2014年度キッズデザインアワード(学び・理解力部門)奨励賞特別賞受賞と輝かしいスタートを切っています。
そして何よりも下降線をたどっていた万年筆市場に一大ブームを巻き起こした功労者でもあります。
そのラインナップはご覧のようなカラフルさです。
一見、やはり小中学生向け入門モデルと見えますが、スケルトンモデル(透明軸)が出たことにより大人の間でも人気となったようですね。
私もカラーインク活用としてこのスケルトンモデルだけで5本持っています(^.^)

さて、この写真で目につくのはNibに刻印されたベロを出した笑顔マークではないでしょうか。
しかもこの笑顔マークは定番として3種類あります。
真ん中のベロを出した笑顔マークがスケルトンモデルで、普通の笑顔マークが黒軸モデル、ウィンクの笑顔マークが白軸モデルとなっています。

これに最近新シリーズとしてスケルトンカラーのファミリーシリーズが出ました。
ご覧のようにNibの笑顔マークも一気に増え、パパ、ママ、ボーイ、ガール、ベビーと一気ににぎやかになってきました(^.^)
軸のスケルトンカラーもきれいですね♪

このKaküno(カクノ)、発売から今年がちょうど10年目となり、上記のファミリーシリーズの追加などでその人気が維持されているようですが、私は先にも書いたようにスケルトンモデル(透明軸)が好みで、カラーインクを何種類か入れて楽しんでいます。
ただ、別途コンバーターを購入する必要がありますが・・・
私はご覧のようにCON-40を付けて利用しています。
Nibは<EF><F>と<M>の三種類の展開ですが、比較的カリカリ感があるので、私的には<M>が好みです。
<F>も数本使っていますが、PILOTは比較的線幅も細めなので<M>よりの好みとなっています(^.^)
書き心地の面ではカリカリ感はあるものの、安定した使用感は流石のPILOTです♪

最後に、「Kakuno」ではなくウムラウトが付いた「Kaküno」としたのは何か意図があるのでしょうか?
ドイツにしばらく居た身としては何となく親近感がわきます(^.^)

\1,000で手に入る品質の良い万年筆、Kaküno(カクノ)いいですね♪

PILOT Plumix(プルミックス)2022年04月09日 13:08

次にやはりPILOTの格安万年筆Plumix(プルミックス)の紹介です。
この万年筆、Kaküno(カクノ)と同じ2013年ごろから製造を開始した輸出用モデルでした、2019年12月に国内販売を開始したそうです。
ご覧のようにカラーバリエーションが豊富なんです。
私が持っているのはブルーの<F>ですが、税抜き定価¥1,200とKaküno(カクノ)より¥200高いのですが、コンバーターCON-40が付属しているので割安感はありますね(^_^)
この万年筆、実は「ペン習字ペン」をベースにしており、胴軸に鱗状の滑り止め加工が施されて、微妙なカーブもオシャレになっています。
ベースになった「ペン習字ペン」は以下の通りです・・・
形を見るとこの「ペン習字ペン」と非常に似ていますが、「Plimix」はキャップ形状が少し尖り、胴軸形状も微妙にカーブして異なり、コンバーターも付属している点が一般的な万年筆としてよいですね。
ただし、「ペン習字ペン」は税抜き価格¥600とお安いです。

Plumixの書き心地ですが、Nib,ペン先はKaküno(カクノ)と刻印は違いますが、同じもので<F>は字幅は細くかなりカリカリ感が強いです。
私はヌルヌル系が好みなので少し抵抗がありますが、さすがはPILOTなので安定感ある書き味ですね。

PILOT LIGHTIVE(ライティブ)2022年04月12日 20:50

次に紹介するのは昨年12月に発売されたPILOTのLIGHTIVE(ライティブ)です。
この万年筆、大いに気に入り、ペンケースに3本常備してガンガン使っているお気に入りの万年筆の一つです。
PILOTのキャッチコピーが「書くをライトにアクティブに!気軽に使える大人の万年筆」とあり、そのキャッチコピーがそのまま商品名のLIGHTIVE(ライティブ)になっていますね。
特徴は
 ・携帯性に優れた軽量ボディ
 ・新仕様のインナーキャップにより、気密性を確保
とあり、常に持ち歩いていつでもサッと書けるという願いを込めてつけられネーミングだそうです。
12.5gと非常に軽くて取り回しがGood!ですよ♪

カラーラインナップは全6色展開です。
ビビットな色合いもあればシックなマット調もあり、プライベートから仕事ベースでも使えるように配慮されているように感じます。
また、デザインはどちらかというと若者向けのシンプルなものになっており、万年筆然とした感じはありませんね。

私はコンバーターCON-40を付けて利用していますが、この万年筆は大容量コンバーター(CON-70)が使えるということで、ガンガン書いてもインクの心配をしなくても良いのが良いですね(^.^)
Nibには「PILOT SUPER QUALITY JAPAN <*>」と刻印してあり、先に紹介したPlumixと同じものです。
インクフローはそれほど潤沢ではなく<F>ではカリカリ感が強かったので、このLIGHTIVE(ライティブ)は<M>としました。
もともと線幅が細めなインクフローなので、<M>を選んだのが大正解です♪
<M>としては細めの文字がかけ、カリカリ感もググっと軽減されて非常に書きやすいですね。

これにほれ込んで後2本追加購入して、現在3本ガンガン使っています(^.^)
左から“アクティブホワイト”にはPILOT 色彩雫「冬将軍」、真ん中“アクティブレッド”にはLAMY Crystal ink 「Ruby」を、右の“アクティブイエロー”にはナガサワのKobe INK物語 「学園都市フレッシュグリーン」を入れてプライベート、仕事に大いに活用しています。
これら3本とも<M>です。

最後にお値段は税抜き2,000円なので手が出やすく、大いにお勧めの万年筆です(^_-

PILOT COCOON(コクーン)2022年04月13日 19:32

さて、次に紹介するのはPILOTのCOCOON(コクーン)です。
これまで紹介してきたPILOTの万年筆、Kaküno(カクノ) 、Plumix(プルミックス) 、LIGHTIVE(ライティブ) 、税抜き価格で1,000円、1,200円、2,000円と比較的安価で手を出しやすいものでした。
ここまでは本体が樹脂製でしたが、今回のCOCOONは税抜き価格3,000円で本体が金属製となっています。
マットなアルマイト染色8色展開でグッと質感が良くなっており、デザインも若者向けに洗練されています。
色、デザイン、素敵ですよね♪

ところが、ネットでCOCOON(コクーン)の情報を集めていると、気になる情報が見つかりました・・・
なんでも・・・「オレンジ色が生産中止となり、店頭で見当たらなくなっている。もし見つけたら手に入れておくべき!希少価値あり!」と(^^;
技術的問題なのかコスト的問題なのか分かりませんが、気になっていたカラーだったので、少々残念だったのです・・・
事実、現在のカラー展開は7色展開に変更されており、オレンジ色は既にカタログには載っていません・・・
ところが!♪
とある小さな本屋さんの筆記具売り場でこのオレンジ色のCOCOON(コクーン)を発見したのです♪
当然、即購入です(^.^)
既にシルバー<F>のを買っていたのですが、オレンジは<M>を買いました♪
良い色でしょ~♪

ともにコンバーター(CON-40)を利用して、ボトルからお気に入りのインクを入れて実用的に利用しています。
シルバー<F>にはSAILORの顔料インク「藍墨」を入れ、文字幅の細さを活用して手帳記入用にほぼ毎日持ち歩いています。
オレンジ<M>は、これを発見した時に既に入れるインクが決まりました♪
PILOTの色彩雫「夕焼け」です♪
も~ぉ♪ぴったりな同色で、文字幅も<M>と使いやすいので時々日記や雑記に使って楽しんでいます♪

Nib、ペン先については後日改めて説明しますが、外観上は細かなドット模様になっているものの。その形状、サイズからみてKaküno(カクノ) 、Plumix(プルミックス) 、LIGHTIVE(ライティブ) と同じものです。
書き心地ですが、これまで紹介してきたKaküno(カクノ) 、Plumix(プルミックス) 、LIGHTIVE(ライティブ) と同じNibですから、基本的には以下の点で共通しています。
 ・インクフローは渋め
 ・文字幅は細め
 ・<F>は<EF>かと思うくらい細く、カリカリ感あり。
 ・<M>は細めのMで丁度良く、カリカリ感なし。
ただ、本体が金属製であることから、重さが22gと樹脂製のペンに比べて明らかに重く感じ、この重さが丁度良い感じ。
この重さがあることにより他のペンより書き心地が良く感じるのが不思議です。
具体的にはCOCOON<M>、Good!でお勧めの万年筆です♪

PILOT 格安・廉価版万年筆のNib、ペン先について2022年04月14日 19:59

さて、ここ数回にわたり税抜き価格1,000円から3,000円のPILOT格安・廉価版万年筆Kaküno(カクノ) 、Plumix(プルミックス) 、LIGHTIVE(ライティブ) 、COCOON(コクーン)を紹介してきました。
今日は、そのNib、ペン先について少し述べたいと思います。
外観はご覧の通りで、左から

Kaküno(カクノ)  税抜き1,000円
Plumix(プルミックス) 税抜き1,200円
LIGHTIVE(ライティブ) 税抜き2,000円
COCOON(コクーン) 税抜き3,000円

です。
左側3本は樹脂製ですが、左のCOCOON(コクーン)はキャップ、胴軸が金属製です。
やはり値段相応の外観だと思いますね(^.^)

さて、ここでNib、ペン先を見てください・・・この価格帯では当然ステンレス製(カタログでは特殊合金と明記)の鉄ペンなのですが、形は同じように見えますね。

少し拡大して見ていきましょう。
先ず、Kaküno(カクノ) 、Plumix(プルミックス)です。
左はKaküno(カクノ)のスケルトン(透明軸)タイプなので、ベロを出した笑顔マークが刻印されています。
右はPlumix(プルミックス)で、「PILOT SUPER QUALITY JAPAN」と刻印されています。
実は刻印の模様や文字は違うのですが、この二つのNib、ペン先は全く同じものだそうです。

次に少し価格が高いLIGHTIVE(ライティブ) 、COCOON(コクーン)を見てみましょう。
左がLIGHTIVE(ライティブ) で、前のPlumix(プルミックス)と同じ「PILOT SUPER QUALITY JAPAN」と刻印されています。
右がCOCOON(コクーン)で、なにやらポチポチとドット模様が入っています・・・
実はこの2本も前出の2本とNib、ペン先は全く同じなんです!
つまり、PILOTの税抜き価格1,000円から3,000円のPILOT格安・廉価版万年筆Kaküno(カクノ) 、Plumix(プルミックス) 、LIGHTIVE(ライティブ) 、COCOON(コクーン)は刻印や模様が違うのですがNib、ペン先は同じものだということです。
故に、この4本はNib、ペン先による書き味に共通点があります。

 ・インクフローは渋め
 ・文字幅は細め
 ・<F>は<EF>かと思うくらい細く、カリカリ感あり。
 ・<M>は細めのMで丁度良く、カリカリ感なし。 ※私の好み

ただし、書き心地となると、ペンの重さやバランスなどが微妙に関係してきます。
そういう点から見ると・・・

LIGHTIVE(ライティブ)の<M>はその軽量で太目のボディーによって軽快な書き心地を与えてくれます。
また、逆にCOCOON(コクーン)の<M>はその重量感が安定して落ち着いた書き心地を与えてくれます。
これらの特徴はそのまま使うシーンによって使い分けることができ、このLIGHTIVE(ライティブ)とCOCOON(コクーン)は日常の様々な場面で一番使うことが多いですね(^.^)

なお、この他に3,000円台にPRERA(プレラ)、5,000円台にCAVALIER(カヴァリエ)という万年筆もラインナップされています。
いずれもNib、ペン先は鉄ペンですが、持っていないため書き味、心地はよくわかりません。
これらのNib、ペン先をみても同じような形状なので書き味、心地には大きな差がないとみています。
PILOTの格安・廉価版万年筆で気軽にいろんな場面で使いこなすのであればLIGHTIVE(ライティブ)やCOCOON(コクーン)で十分ではないでしょうか。

ちなみに、最安のKaküno(カクノ) は各種カラーインクを楽しむために複数本利用していますが、なかなか使い勝手はいいですよ(^.^)

めちゃ安す!PLATINUM末っ子 Preppy(プレピー)2022年04月18日 19:52

さて、ここまでPILOTの格安・廉価版の万年筆について書いてきました。
引き続いてPILOTのその上のクラス紹介を・・・と行きたいところです、が・・・
PILOTのKaküno(カクノ)を紹介したらPLATINUMのPreppy(プレピー)を紹介しないわけにはいきません!
低迷していた?万年筆をブームというほどまで引き上げた功績者がPILOTのKaküno(カクノ)とPLATINUMのPreppy(プレピー)と言っても過言ではないですからね。

実は格安万年筆の先鞭を告げたのは今回紹介するPLATINUMのPreppy(プレピー)らしいのです。
2007年に税抜き価格300円という超破格の驚きの価格で筆記具市場に出てきました。
(Kaküno(カクノ)は2013年に1,000円で発売開始)
万年筆=高級筆記具という概念をひっくり返したこの価格破壊!
確かにそれに近い値段で中国製万年筆などの低品質万年筆も市場にありましたが、このPreppy(プレピー)の品質、書き味が段違いに素晴らしいのです♪
発売当初はブラック、ブルーブラック、レッドの3色だったようですが、その後7色カラーもそろえて市場に受け入れられてきました♪
ボールペンやシャープペンシルにすっかり筆記具の座を奪われていた万年筆でしたが、この外観、値段によってにわかに気軽に手が出せるようになってきたわけですね(^.^)
しかも、万年筆の気軽さを阻害していたインクの渇きについて、スリップシール機構というインク渇き対策をしっかり組み込むことによって一気に解決した優れモノなんです。
更に、お値段が100円上がったものの俗に言うスケルトンタイプの“クリスタル”が発売されたことにより、いろんなインクを使いたいユーザーにとっても更に人気が出たようです。
私もこの“クリスタル”を5本持ち、好きなインクを入れて楽しんでいますが、ブラック、レッド、ブルーブラックというベース色はもちろん、他のカラーも含めてPreppyは合計13本も持っています(^^;ゞ

“クリスタル”のキャップ、ペン軸、ペン先を見ると・・・
先ず目に付くのが、キャップ内の先端にばねが付いた白っぽいインナーキャップらしきものです。
これが、先ほど紹介したインク渇き対策のスリップシール機構というもので、キャップをすると、Nib,ペン先をこのインナーキャップが密封するようです。
これによって万年筆の欠点と言われていた長期間未使用によるインク渇きトラブルが解消されて、一気に万年筆が身近な筆記用具に引き寄せられました。
今では他社も同様な機構を取り入れて右に倣えとなっている画期的なものです。
これが300円の超低価格万年筆に搭載されたから驚きなんですね。

次に、Nib,ペン先ですが、字幅は<0.2(EF)><0.3(F)><0.5(M)>の3種類あります。
が、全てにこの字幅がそろっているわけではなく、また価格も300円と400円の二段設定になっているの少々注意が必要です。
カラー別で整理すると・・・

ブラック・・・・・・・・<0.2(EF)>400円、<0.3(F)><0.5(M)>300円
ブルーブラック・・・・・<0.2(EF)>400円、<0.3(F)><0.5(M)>300円
レッド・・・・・・・・・<0.2(EF)>400円、<0.3(F)><0.5(M)>300円
ピンク・・・・・・・・・<0.3(F)>300円
バイオレット・・・・・・<0.3(F)>300円
イエロー・・・・・・・・<0.3(F)>300円
グリーン・・・・・・・・<0.3(F)>300円
クリスタル・・・・・・・<0.3(F)>400円

となります。
それぞれ軸カラーと同色のカートリッジインクが1本付いてきますが、クリスタル付属のカートリッジインクはブラックとなっています。

さて、Nib、ペン先を見ると、PLATINUMの「P」と字幅の数字のみが刻印されているシンプルなもので、ハート穴も丸印があるのみで開いていません。
材質はステンレス鋼で鉄ペンですからハードタッチです。
が、PLATINUMは総じて他の日本メーカーに比べてインクフローが潤沢なので、結果として<0.2(EF)>は少々のカリカリ感はありますが<0.3(F)><0.5(M)>はヌラヌラ系で、私好みです(^.^)
また、Kaküno(カクノ)に比べて明らかに字幅は太く、私的には<0.3(F)>が一番使いやすいですね。
<0.5(M)>はかなり太くなるので要注意です。
書き味、書き心地ですが、Kaküno(カクノ)と比べると。私の好みとしてはPreppy(プレピー)に軍配が上がるかな?という感じです。

このPreppy(プレピー)、お値段は格安ですが、書き味、書き心地は驚きの本格派です。

なお、私が利用する文房具屋さんではPreppy(プレピー)は万年筆コーナーではなくて、ボールペンやシャープペンシルの一般筆記具コーナーに置いてあることが多く、ここでもPreppy(プレピー)の市民権は確実に認められていると感じました。

さて、次回はこのPreppyの兄弟を紹介したいと思います。