PILOT 格安・廉価版万年筆のNib、ペン先について ― 2022年04月14日 19:59
さて、ここ数回にわたり税抜き価格1,000円から3,000円のPILOT格安・廉価版万年筆Kaküno(カクノ) 、Plumix(プルミックス) 、LIGHTIVE(ライティブ) 、COCOON(コクーン)を紹介してきました。
今日は、そのNib、ペン先について少し述べたいと思います。
外観はご覧の通りで、左から
Kaküno(カクノ) 税抜き1,000円
Plumix(プルミックス) 税抜き1,200円
LIGHTIVE(ライティブ) 税抜き2,000円
COCOON(コクーン) 税抜き3,000円
です。
左側3本は樹脂製ですが、左のCOCOON(コクーン)はキャップ、胴軸が金属製です。
やはり値段相応の外観だと思いますね(^.^)
さて、ここでNib、ペン先を見てください・・・この価格帯では当然ステンレス製(カタログでは特殊合金と明記)の鉄ペンなのですが、形は同じように見えますね。
少し拡大して見ていきましょう。
先ず、Kaküno(カクノ) 、Plumix(プルミックス)です。
左はKaküno(カクノ)のスケルトン(透明軸)タイプなので、ベロを出した笑顔マークが刻印されています。
右はPlumix(プルミックス)で、「PILOT SUPER QUALITY JAPAN」と刻印されています。
実は刻印の模様や文字は違うのですが、この二つのNib、ペン先は全く同じものだそうです。
次に少し価格が高いLIGHTIVE(ライティブ) 、COCOON(コクーン)を見てみましょう。
左がLIGHTIVE(ライティブ) で、前のPlumix(プルミックス)と同じ「PILOT SUPER QUALITY JAPAN」と刻印されています。
右がCOCOON(コクーン)で、なにやらポチポチとドット模様が入っています・・・
実はこの2本も前出の2本とNib、ペン先は全く同じなんです!
つまり、PILOTの税抜き価格1,000円から3,000円のPILOT格安・廉価版万年筆Kaküno(カクノ) 、Plumix(プルミックス) 、LIGHTIVE(ライティブ) 、COCOON(コクーン)は刻印や模様が違うのですがNib、ペン先は同じものだということです。
故に、この4本はNib、ペン先による書き味に共通点があります。
・インクフローは渋め
・文字幅は細め
・<F>は<EF>かと思うくらい細く、カリカリ感あり。
・<M>は細めのMで丁度良く、カリカリ感なし。 ※私の好み
ただし、書き心地となると、ペンの重さやバランスなどが微妙に関係してきます。
そういう点から見ると・・・
LIGHTIVE(ライティブ)の<M>はその軽量で太目のボディーによって軽快な書き心地を与えてくれます。
また、逆にCOCOON(コクーン)の<M>はその重量感が安定して落ち着いた書き心地を与えてくれます。
これらの特徴はそのまま使うシーンによって使い分けることができ、このLIGHTIVE(ライティブ)とCOCOON(コクーン)は日常の様々な場面で一番使うことが多いですね(^.^)
なお、この他に3,000円台にPRERA(プレラ)、5,000円台にCAVALIER(カヴァリエ)という万年筆もラインナップされています。
いずれもNib、ペン先は鉄ペンですが、持っていないため書き味、心地はよくわかりません。
これらのNib、ペン先をみても同じような形状なので書き味、心地には大きな差がないとみています。
PILOTの格安・廉価版万年筆で気軽にいろんな場面で使いこなすのであればLIGHTIVE(ライティブ)やCOCOON(コクーン)で十分ではないでしょうか。
ちなみに、最安のKaküno(カクノ) は各種カラーインクを楽しむために複数本利用していますが、なかなか使い勝手はいいですよ(^.^)
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