“終のすみか”について考える 住みやすい家に建て替え・・・!?2022年10月30日 07:39

さぁ『機能的な家に建て替えてリタイヤ後を楽しもう!』“建て替え”=“新築”という方向で動き始めました。

今の家は築60年を超え、木と紙、そして畳と土壁からなる家で隙間だらけ、かつ電気も低容量でコンセントも少なく至るところでたこ足配線・・・という典型的な古い日本家屋です。
重厚な古民家ではありません(^_^;


夏は暑く、冬は寒い・・・しかも我が家は8人兄弟末っ子の親父が分家して一生懸命働いて造った家なので敷地が狭く、かつ生活様式の変化(電化、車社会等々)や家族が増えるとともに増築して敷地目一杯に建っている小さな庶民の家です。
二階建てで部屋数だけは多く、今風の表現をすると10LDK!
しかも家の中で一番面積をとっているのは仏間・床の間がある座敷・・・
一時期は最大8人家族で賑わしく生活していましたが、兄弟の独立、子供が巣立って両親も亡くなり妻と二人暮らし・・・
こうなってしまうとま〜ぁ広すぎて使い勝手が悪い典型的な家なのです。
ましてや冬には時に1m以上もの雪が積もる地域です・・・

さぁ!“新築”ともなると、全てリセット!
狭くとも『機能的な家』にするぞ♪
と調べて始めました。
もちろん、先に紹介したドイツでの生活を大いに参考にしてです(^_-)

家の新築は人生初めて、しかもドイツ生活で日本家屋との違いに愕然としていたので、正直日本家屋への不信感しかありませんでした。
ところが、調べてみると見劣りしていた日本家屋も大きな進化をしていることが分かってきました。
一つは1981年(昭和56年)の建築基準法改正による耐震基準の変更、その後の省エネ住宅化IoT住宅化・・・
特に菅政権時にとりまとめられた「脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方」が今大きなうねりとして“省エネ住宅化”に拍車がかかってきていたのです。

 ☆省エネ対策 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)・・・


様々なハウスメーカーがこれらをキーワードとして様々な家を売り込んでいます。

妻といろいろな情報をもとに二つの大手ハウスメーカーと地元の工務店を選び、モデルハウス巡りや打合せを進めました。
 ①大手ハウスメーカーA社の和モダン木造住宅
 ②輸入ハウスメーカーB社の欧風木造住宅
 ③地元工務店C社の木造注文住宅
モデルハウスや打合せを進める過程で、二人で住みやすい家ということで今流行の“平屋”住宅がターゲットとなってきました。
①は流石に全国展開している大手だけあってなかなか使い勝手が良い提案です。
が、オール電化など結構エネルギーを消費するので、太陽光発電など創・蓄エネ設備を導入してZEH化をしなければなりません。
②の特徴は流石欧風の家づくりがベースなので、木をベースにした徹底的な高気密・高断熱化を図っており、機械に頼った省エネという感じではないナチュラル感が好印象です(まさにドイツ生活で経験したような家)。
③は地元だけあってコスト的にも比較的低めですが、やはり省エネ化が図られた最近の動きを感じさせる提案。

いずれも今の住まいとは住みやすさで雲泥の差を感じ、どちらで話を進めるかに迷うところでしたが、妻が機械に頼らないナチュラル感(太陽光発電なし、木製窓・ドア、床暖無し、エアコン1台対応等々)の②を気に入ったのです。
そこで大まかな間取り設計・・・そして見積もりです・・・

が!ここで二つの難題が浮かび上がってきました!

一つは・・・新耐震基準による土地改良の必要性
二つは・・・平屋化による建ぺい率による床面積の不足

です!

この中で一番大きな問題となったのは新耐震基準による土地の改良でした。
実は我が家の土地は道路面から約80cmほど低く、今の家は俗に言う“高基礎”という高い基礎の上に建っていました。
ハウスメーカーに状況を確認してもらったところ、新耐震基準を完全に満たすことや工事をしやすくするためにも“土地の嵩上げ”と地盤改良が必要だと言われました。
つまり道路と同じ高さまで土砂を入れて整地し、地盤を固めてから家の基礎を作るというものです。


その見積もりを出してもらったら・・・驚きです!
土地の改良費用がそこそこ高額なのです・・・
金額的にはまったく不可能なレベルではないのですが、問題視したのは「もともと負動産化している(市場価値がないに等しい)であろう土地に今から多額の金をかける意味があるのか?」です。
お金をかけることによって負動産化を防げるなら良いのですが・・・実態は期待できない!のです(T_T)
ドイツの家を見習って、土地の高低差を使用して半地下を造ろうと思ったのですが・・・これまた更なる投資と将来の不安は変わりません・・・(^_^;

もう一つの建ぺい率による床面積の不足ですが、娘達の家族が来た場合の寝る場所や家財保管場所、和室の確保など考えると一部二階化しないと収まらないことが分かってきました。

こうなると・・・正直、将来の“家仕舞い”を考えると、新築はムダかと思うようになってきたのです(^_^;

そんなこんなで・・・既存住居のリフォームもしくはリノベーションの方向はどうかという考えが出てきたのです!

つづく