ドイツ万年筆コレクションの紹介<STAEDTLER編>@ドイツ ― 2022年02月26日 08:03
さて、ドイツで手に入れたドイツ万年筆コレクションの最後はSTEADTLERです。

日本でもステッドラーSTAEDTLERはよく見かける筆記具ブランドですよね。
書店などの文房具コーナーでよく見かけるこの「マルス(ローマ軍神)」のロゴは目立っています(^.^)
ただ、製品イメージは製図用の筆記具類であり、万年筆は見かけたことがありませんでした。
ところが、「ステッドラー・プレミアム」と冠したブランドを展開しており、格好よい万年筆がずらりとあるのです、よ。
さて、それではいつものようにSTEADTLERの紹介から始めましょう。
1835年にヨハン・セバスチャン・ステッドラーがドイツのニュルンベルクに会社を設立した事が、ステッドラー社の始まりとなっています。
時は・・・ニュルンベルクがバイエルンの工業中心都市の一つとして大いに発展し、ドイツで初めてニュルンベルクからフュルトまで旅客鉄道が運行した記念すべき年で、日本は江戸時代の天保・・・第十一代将軍徳川家綱、シーボルト事件が起き、天保の大飢饉、大塩平八郎の乱の時期に相当します。
が、実はステッドラーの歴史は更にさかのぼります。
1660年頃(日本は江戸時代、四代将軍徳川家綱の頃です)、木軸を使った鉛筆がニュルンべルクで初めて作られたことに関わり、フリードリッヒ・ステッドラーは代々鉛筆の製造を続けていました。
1600年代前半はプロテスタントとカトリックの対立から起きた30年戦争が起き、ニュルンベルク周辺が荒廃しきった頃でしたが、その後の復興時期に今のような木軸の鉛筆が発明されていたのです。
1795年にフランスの技術者によって黒鉛と粘土を混ぜる加工技術が開発されると、フリードリッヒの曾孫にあたるパウルス・ステッドラーが新しい製造方法を模索、開発し、ニュルンベルクの代表的な技巧の新たな躍進の土台を築きあげたそうなんです。
そのパウルスの息子であるヨハン・セバスチャン・ステッドラーがJ.S.ステッドラー社を設立。
黒鉛や粘土とは別に天然色素を利用し、色鉛筆をも作り出して会社は発展を遂げ、1870年頃にはヨーロッパ各国だけでなく東洋にも販売網を広げていった・・・のです。
その創業時のマークは今の「マルス(ローマ軍神)」ではなく「月(LUNA)」と「ラクダ(CAMEL)」がトレードマークで、その後世界中で知られる存在まで成長しました。
かつての「月(LUNA)」のトレードマークの資料を見つけたので紹介しておきます。
そして現在、高品質のマークとして知られる「マルス(ローマ軍神)」が1900年に登録され、洗練されたマルス・ブルーはブランドイメージのひとつになったのです。
しかもその「マルス(ローマ軍神)」でさえ時代と共に変化しているのです♪
さて、そのステッドラーの万年筆ですが、「ステッドラー・プレミアム」として“Initium collection”で5品種、“J.S. Staedtler Collection”で7品種展開しているようです。
前者の“Initium collection”が比較的手が出る価格ですが、後者の“J.S. Staedtler Collection”ともなるとそう簡単に手が出る価格帯ではありません(^^;
しかし、いずれもステッドラーらしいカチッとしたデザインでカッコいいなぁ~とネットで眺めていました。
その中でも目を引いたのが“Initium collection”の「Metallum」だったのです。
ヘアライン加工されたであろうアルミ軸の質感が何とも言えず、一度は見てみたいと思っていました。
が、なかなか実物に会うことができず、帰国の途に就いたのです・・・
ところが・・・フランクフルト国際空港で出会ったのです!
帰国時はオミクロン株が流行り出す前のコロナ禍が少し緩んだ時期で、これまで閉鎖していた空港の免税店が再開していました。
免税店は決して安くはないことを知っていたので、これまでは見向きもしなかったのですが、とあるお店にドイツ文房具がずらっと並んでいたので引き込まれてしまいました(^^;ゞ
その中に、クルンクルンと回転展示してあったのがこれです!
正に指をくわえてPC画面を見入っていたステッドラーの「Metallum」でした♪
やっと会えた~ぁと手を出そうとしたその瞬間、ひと手違いで先に他のお客さんがピックアップし・・・お買い上げ!
えぇぇぇ~~~~(T.T)・・・と奈落へ落ちそうに・・・
が、気を取り直して店員さんにリクエストしてみました・・・
・・・・・・
在庫品を探してもらったところ・・・ありました!!(^.^)
で、無事私の手元に、です♪♪♪♪
飛行機搭乗待ちのラウンジでビールを飲みながらニタニタ眺め、そのまま日本にお持ち帰りです♪
Nibはステンレスの鉄ペンで、シンプルながらマルスが刻印されています。
天冠にもマルスとSTAEDTLERの文字が刻まれています♪
そしてキャップには“MADE IN GARMAY”
さて、この「Metallum」の書き心地です・・・まず一番の印象は・・・重い!です。
インクが入っていない乾燥重量で、なんと48.6gもあり、持っている万年筆の中では最重量です。
あの太くて重そうなモンブラン マイスターシュッテク149でさえ32g、一般的な万年筆は軽いもので10g台、普通は20g台ですから、ほぼ倍以上の重さです。
キャップだけで23.1gもあります。
じっくり重さを味わって書くには良いでしょうが、正直重さで書き疲れてしまうように思われます。
軽くするにはキャップポストしなくて書くのが良いでしょう。
バランスも悪くありません。
オール金属製という塊感は素晴らしいのですが、それがもろに重さとして跳ね返っていますね。
その重さを支えるためには首軸をしっかり保持する必要がありますが、ここが少々つるつるしていて滑るのです・・・(^^;
ちょいと書く時の保持に工夫がいりそうです。
あっそうそう、肝心かなめのNib、ペン先の具合ですが、サイズはMでヨーロッパのペンらしくインクフローは潤沢でヌラヌラ♪
書き味Good♪です。
これにてドイツで入手したドイツ万年筆コレクションの紹介を終わります。
実際には日本に帰国してからもドイツ万年筆を買い続けており、ドイツ万年筆コレクションは増えています。
これらについてはまた機会を見つけて紹介したいと思います。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://tr3.asablo.jp/blog/2022/02/26/9467458/tb








コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。