訳(わけ)…リノベーション 太陽光発電+蓄電池システム 未だ稼働せず!2023年08月10日 10:15

7月26日に『リノベーション 太陽光発電+蓄電池システム 未だ稼働せず!』と題してグダグダと書き込みましたが、ここにきてようやくその“わけ”が見えてきました…
裏には相変わらずの国のエネルギー政策の混乱と電力会社の陰謀(^^;が見え隠れしていま…した…
(ちょい刺激的な書き方でスミマセン(^^ゞ)

もし、この書き込みに興味がある方は先ず7月26日の『リノベーション 太陽光発電+蓄電池システム 未だ稼働せず!』をお読みいただき、以下に進んでください。

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まず最初に…

先の書き込みに出ていた疑問

「売電」スタートを待たずに「自家消費」だけを開始できないのか

ですが、この結論はNG!でした。
システムがまだ認定されていない場合、公共の電力線と連係(接続されている)状態で勝手に太陽光発電の起動スイッチを入れると、自家消費以外の余った電力が公共電力線に流れ出してしまい、これが重大な違反行為になるとのことです。
家庭の電力のIN・OUTはスマート電力計でOnlineで把握されており、すぐにこの行為はばれてしまうとのことです。

もっとも、太陽光発電システムを『自立』(公共電力線と切りはなされた状態)で利用すると、外に電力が出ることが無く、家庭内だけで完結するので行けそうですが、不安定な太陽光発電で家の中の電気を安定的に利用しにくいというリスクを抱えてしまいます。
ま、蓄電池を利用すると使い辛さは軽減されるでしょうが…ちょいと面倒でしょうね…

ようは、太陽光発電+(蓄電池)+公共電力の連係が安定的な家の電気利用に欠かせないということなんですね。
そして、それを実現するにはスマート電力計を介した電力のIN・OUTの“契約”と“認定”がしっかりと成り立っていないといけないということです。

つまり、現在“使えない”という状態は“契約”と“認定”が整っていないということなんですね!
これを無視してしまうと…何らかのペナルティが後々課されることになります…(^^;

さて、今の状態、“契約”と“認定”が整っていない原因ですが、前の書き込みにも書いたように

 ①電力会社との買取契約
 ②資源エネルギー庁の認定

の内、特に②の認定遅れが大きなネックになっているとのことです。
認定遅れについては、
 ・電気料金高騰による太陽光発電申請の急激な増大
 ・様々な再エネ設備の増加による申請の急激な増大
 ・国のエネルギー政策のゆれによる混乱
等々が言われていますが、これは消費者である我々としていかんともし難い事で、お役所さん!ガンバレ!としか言いようがありませんよね。

ところが今回見えてきたことがあります・・・

現在のネックは「②資源エネルギー庁の認定」の遅れです。
この「②資源エネルギー庁の認定」って何の認定?かと言えば…
簡単に言うと、国が再生可能エネルギーを固定価格で買い取ってくれるFIT制度への認定(設備認定)なんです。
さて、そのFIT制度とは…と言い始めると長くなるので、ここはネットで沢山の説明がなされているので割愛しますが、ようは再生可能エネルギーの促進を図るため、高い価格で電力を一定期間電力会社買い取らせる制度を作り上げたのです。
(その際の高い買い取り価格との費用負担を消費者側から「再エネ発電賦課金」として回収していますが・・・(^_^;)
以下に簡単な図をupしておきますから、ジッと読み解いて下さいね(^^ゞ


このFIT制度への認定(図中の左下、「設備を認定」というところ)にワァ~!と多くの申請が押し寄せ、それに加えて国が将来のエネルギー政策(原子力やカーボンフリー等々も複雑に絡んでいます)をどうするかで悩んでいることが、認定の交通渋滞を引き起こしているようなのですね(^^;

ところが、ここにきて大きな方向転換があったようです…

いやいや、別にお国の規制(FIT制度)に従わなくても、個人や企業と電力会社が独自の買取価格契約を結べばいいじゃん!ということなんです。
これが「小売電気事業者の選択的な 非FIT再エネ買取り」という契約なんですね。
上に書いた「①電力会社との買取契約」は「②資源エネルギー庁の認定」で決まったFIT制度買取価格で買い取りますという契約なのですが、ふん詰まり渋滞の「②資源エネルギー庁の認定」ではなくて、スイスイすいている「③電力会社との独自の買取(非FIT再エネ買取り)価格契約」を結べば…時間は少し必要でしょうが…太陽光発電システムが比較的スムースに稼働する!ということなんですね♪♪♪
ちなみにこの③は一定期間のFIT制度終了後(卒FIT)に利用されている制度です。

しかし、これから太陽光発電を利用する身には・・・一つの踏み絵がしっかりありました!

簡単に言うと…

A:FIT制度を利用すると…電力買取価格が16円/Kwh(2023年住宅FIT単価)で10年間固定保証、10年後非FITで再契約必要

B:電力会社との独自買取(非FIT再エネ買取り)契約を利用すると(北陸電力の場合)…8円/Kwh(2023年住宅非FIT単価) 固定保障無し

ただし、前者はいつ認定が下りるか分からない(最近は・・・1年ほどかかるという噂も・・・)、後者はすぐに稼働開始できる

これ!どう思います!???
既に設備が完成し、費用も支払い済み…なのに設備が動かない!いつ動かせるかも分からない!という状態で、早く稼働させるなら買い取り価格が安い非FITで・・・って(^_^;
消費者をもてあそんでいると思いませんか?