日本で買ったドイツ万年筆コレクションの紹介<Schneider Ray編>2022年03月10日 08:18

さて、日本に帰国してから買ったドイツ万年筆の最後、第4弾、Schneider Rayの紹介です。
(正確に言うと、ダイソーの100均万年筆「Hauser」がドイツブランドであることが後々分かったのですが、この一連のドイツ万年筆コレクションに含めていません)

さて、先ずは「シュナイダー Schneider」の説明ですが、前出のKAWECO同様まったく知りませんでした。
が、ドイツに赴任してからあちこちでこのロゴを目にすることになります。



それもそのはず、「シュナイダー Schneider」は1938年創業のドイツ屈指の老舗筆記具ブランドで、キャップからペン先、本体に至るまで全てのパーツをMade in Germanyにこだわって生産し、品質、日常使いとしての快適さ、またユーザーのニーズに合ったものを追及してきたメーカーだそうです。
そもそも1938年はアメリカでボールペンが発明された年で、シュナイダーも創業時からリフィル開発で人気を博してきたようです。
故に、身の回りの筆記具として「シュナイダー Schneider」の製品はよく見かけますし、文房具店や書店に行くと当たり前のように見かけるブランドなんです。
シュナイダー社のHPを見ると・・・「スムーズな書き心地とスタイリッシュなデザインは、数々のデザインアワードを受賞し、オフィスをはじめ、家庭や学校などで広く親しまれています。
「日常の大切さ」に重点を置き、高品質でありながら「良心的な価格」も魅力のひとつとなっています。毎日の暮らしの中で「書くこと」はとても大切なこと・・・書く人のことを一番に考える魅力ある商品を皆さまへお届け致します。」と明記されており、その商品はドイツ社会の日常生活に深く浸透しているものでした。
万年筆関連商品も非常にリーズナブルなものが多く、今回手に入れた「Ray」シリーズが世界最大のデザインコンぺ「PLUS X AWARD」で、高品質、デザイン、ユーザーの快適さのカテゴリーで2018年アワードに輝いた万年筆です。
一方で、この「Ray」に目が留まったのはネット上での「鉄ペンとは思えない“ペン先のしなり”が良い!」という記事でした。
例えば・・・ https://takagishi123.com/schneider-ray/
ちょうどこの頃、ペン先が柔らかい万年筆に興味があったので調べていたところ、この「Ray」の情報が結構たくさん出ていたので気になっていました。
で、すべてが純粋なドイツ製万年筆であるということもあり俄然気になって買ってしまったということです(^.^)

さて、Rayの詳細を見ていきましょう・・・

先ず外観ですが、先の写真にもあるようにツートン配色で現代的なデザインですね。
オフィスでも使えるデザインですが、どちらかというとステューデント向けでしょうか・・・
値段も2000円程度ですから、財布にやさしい万年筆ですね(^.^)

次は目玉である“しなる”というNib、ペン先です・・・
Nib、ペン先はステンレス製で切り割だけでハート穴無しのタイプです。
中央に「シュナイダー Schneider」のマークと「F」が刻印されているだけのシンプルさです。
首軸は人間工学で持ちやすく設計されており、グリップ部分にはよく見るとくぼみがあって持ちやすくなっています。
とくに万年筆だと筆記時にペン先の向きが気になるのですが、ペン先の向きに合わせて自然と持ちやすくなるこのデザインはやはり良いですね。

さて、このペン先、ネットでも書いてある通り結構“しなる”のです!♪
ペン先を横から見てみましょう・・・
先ず目に付いたのが2点あります・・・
 ①Nibの厚さが薄い?
 ②Nibがフラットで再度の折り込みが少ない?
素人ながらの見え方ですが、このNibの薄さとフラットさが“しなり”を生んでいるのではないでしょうか?

この万年筆のもう一つの特徴が・・・軸が緩~くラウンドした四角形であることです。
キャップの先、天冠真上から見ると・・・
天冠にロゴやマークなどありませんが、ご覧のようにキャップ断面が緩~くラウンドした四角であることが分かります。
この断面形状はキャップと軸の勘合部分で丸型になっていますが、胴軸部分は尻軸に向かってやはり四角に緩く変形していっています。
なかなかデザイン的に凝っているのではないでしょうか?
しかも決して持ちにくくありません。

さて、この万年筆の一番の注目点は“ペン先のしなり”です。

一般的に海外、国内製とも安価な鉄ペンはほとんど“しなり”を感じられない硬~い感覚で、インクフローによって書き味が変わる程度、という感想です。
が、この「Ray」のペン先はよくしなります。
しなりが良いと言っても、やわらかすぎないのでよく聞く「柔らかいペン先は慣れが必要」といった万年筆初心者に難しいといった感じでは全くありません。
どちらかというと弾力でしっかりと支えてくれる感触で、むしろ書きやすさを感じてしまいました。
ただし、この“しなやかさ”はよくYouTubeで見られるような大胆なしなりではないので過大な期待をしてはいけません。
心地よい“しなり”をこの安価な鉄ペンで味わえるということで大満足だということです。

さて、これにて『ドイツ万年筆コレクション』の紹介を終えたいと思いますが、次は・・・どうしましょう(^^ゞ
万年筆関係については山ほど話題を抱えているのですが、どう整理していくか・・・考えたいと思います。

では、次回また!

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