裏抜け 万年筆の要因<結果>@ドイツ2022年02月12日 07:59

さて、万年筆要因

  A. Nib幅 = 文字幅 ≒ インクフロー
  B. 筆圧

について確認したモレスキン・ノートの「裏抜け」に及ぼす影響度合いの結果は以下の通りです。

A. Nib幅 = 文字幅 ≒ インクフロー

先ず、LAMY Safari VISTAの<EF>と<M>、LAMY Joyの<1.1>と<1.5>で順番に通常の軽い筆圧でモレスキン・ノートに書いてみました。
ここで注意したいのは、ドイツで入手した万年筆は、日本の万年筆よりほぼ1クラス以上太いと言うことです。
ご覧のように、<EF>でも日本の万年筆の<E>もしくは<M>相当の太さであることが分かると思います。
<M>なんかは<B>程度の太さがありますね・・・これじゃ小さな漢字を書くのは厳しいです(^_^;
もう一点、Joyのカリグラフィー<1.1>がSafariの<M>と余り変わらない太さになってしまいました(^_^;

さて、裏抜けの状態はどうでしょうか・・・
もともとLAMY Safari系+LAMY Blueインクの組み合わせはモレスキン・ノートでも「裏抜け」は軽微なのですが、よくよく見ると所々で明らかな「裏抜け」が観察されます。
傾向的にはNibが止まるポイント、つまりNibから紙にインクが転写される時間が長いポイントで「裏抜け」が起きているようですね。
この傾向はNib幅が広い、文字が太くなるほどあるように見えますが、それ程顕著ではないようです。
この状況ですが、後日紹介する「裏抜け」しやすいインクよりも軽微で、はるかにましですけどね(^.^)

この結果から言えることは、Nibサイズによって劇的に変化するようには見えませんでしたが、よくよく観察すると文字が太いほど、またインクフローが多いほど「裏抜け」しやすい傾向がありそうな感じはします。
ま、インクが多く紙に移るほど「裏抜け」しやすいということは容易に想像されますけどね(^^ゞ

B. 筆圧

A.と同じ事を今度は意識的に筆圧を上げてやってみました。
同じNibサイズでも字幅が太くなっていると思います・・・
さて、裏抜け状態は如何に?・・・
手加減でやる事なので、定量的な圧力や均一性は明確ではありませんが、傾向としては筆圧を高く加えると「裏抜け」しやすくなることが分かると思います。
また、Nibサイズが小さいほどペンポイント先の圧力が高くなるのか「裏抜け」が強く出ているように見えますね(^_^;
ま、紙にインクを押し付ければ圧力が高ければ高いほど当然インクが浸透しやすくなり「裏抜け」しやすくなるということはこれまた容易に想像されますね(^.^)

さて、以上の結果より、万年筆の要因の観点から「裏抜け」を防ぐもしくは軽くするには・・・

軽〜く(筆圧をかけずに)書くことが良いようですね。
もちろん、文字細めとかインクの量を少なめ(インクフロー渋め)も利くとは思いますが、それよりもインクを紙に押しつける(筆圧)の方が影響が大きそうです。

もっとも、万年筆はボールペンなどと違い軽い筆圧で書ける筆記具ですから、軽〜く楽しみましょう♪