リノベーション 耐震改修工事進捗確認2023年02月05日 11:50

現在耐震改修工事が進んでいる途中で、一昨日建て替え部分(浴室・洗面室)の基礎コンクリート打ちが終了し、現在養生中ですが、その他の室内工事がどの程度進んでいるかを見てきました。

工事の内容は耐震設計した建築事務所にお任せしているので詳細は分かりませんが、頂いた図面の耐震改修の壁面部分については全て「筋交い」と「耐震金具」の補強が終わっていました。

一例を紹介すると。改修前は・・・


筋交いも入っていない家角の壁ですが、補強として「筋交い」が入り、「耐震金具」での補強が施されていました。


単純にプレート状の金具やボルトで補強してあるものと思っていましたが、何やらカニのような変わった形の金物で補強されていました。
他にも新たに筋交い入りの壁の増設部分もあり、そこにもカニのような形の金物が・・・


気になって金物に書いてある型番らしき文字をネットでググってみると、「ブレスターZ600」という耐震金物であることが分かりました。

そこにはこの「ブレスターZ600」を用いた耐力壁と従来の金物を用いた耐力壁に兵庫県南部地震で観測された震度6強の地震波を与えて、その粘り強さを比較検証したYouTubeの動画「brastarZ600振動台実験動画」がありました。
興味のある方はリンクを張っておいたのでクリックしてご覧下さい。

これは非常に興味深い動画で、カニの足のような特殊なスリットが変形することにより、筋かいの損傷を抑え、建物をよりねばり強く耐えているのが一目瞭然でした。
これを見ると、素人目でも単なる筋交いを釘やボルトで締結するだけではダメだということがよく分かりますね。
また、熊本地震のように複数回繰り返される大地震に対して
「木造住宅では、複数回の大きな揺れによって建物を支える筋かいが外れたり、損傷する事があります。この場合、建物の耐震性能は急激に低下して倒壊する恐れがあります。「ブレスターZ600」は、特殊なスリットが変形をして筋かいの損傷を抑える事によって、建物をよりねばり強くします。」
とのことです。

ふむふむと、こんな情報を見ると安心度が増しますね(^_^)

現時点では「筋交い」と「耐震金物」での補強だけの状況でしたが、建築士さんは「ボードによる耐震補強も・・・」と仰っていたので、さらに追加工事があるのかもしれません。
いずれにしても途中で市役所による検査が何度かあるそうなので、見える状態での検査待ちなのかもしれません。
このような公的補助制度を活用した耐震改修は途中に検査が入るので、施工主側としては安心して工事を任せられると思います。