北海道旅行 二日目(函館散策その3) ― 2022年07月04日 06:35
さて、元町公園を下の方に降りていってみましょう・・・
これは元町公園上部から見渡すJR函館駅方向の光景です。
気持ち良い光景が広がっていますね♪
中央少し右に見える係留されている大きな船が「函館市青函連絡船記念館摩周丸」で、その背後にJR函館駅があります。
その更に奥には五稜郭タワーが見えます・・・
手前、公園の右側に広がっている木々の茂みには旧北海道庁函館支庁庁舎、函館奉行所跡があり、その下の基坂には旧イギリス領事館があるようなので行ってみましょう。
元町公園下部の一角にテラスのようなところがあり、「函館奉行所跡」という書いた木杭が立っています。
この港を見下ろせる場所に奉行所が設けられたのは江戸末期の享和3(1803年)だそうです。
18世紀後半、鎖国体制をとっていた日本沿岸に、外国船が近づく事件が頻発するようになっていました。
かつロシアの南下政策の影響もあって、蝦夷地での接触が避けられないものとなり、日本とロシアの関係悪化が進みました。
そこで幕府は、寛政11(1799)年に松前藩が統治していた東蝦夷地を直轄地にして、幕府が外交上の問題に直接かかわれる体制をつくりました。
享和2(1802)年には蝦夷奉行(同年に箱館奉行と改称)が設置され、その翌年には箱館の港を見おろせるこの場所に奉行所を建てたそうです。
もっとも、この場所は函館港に入港する外国の軍艦からも丸見えの場所だったため、函館開港防衛のために築いた五稜郭に元治元年(1864)移転したのです。
ですから、函館奉行所というと五稜郭にある建物を指します。
この函館奉行所跡の隅から背後に聳える函館山方面を見ると、こんな風景です・・・
背後の函館山、元町公園の上に旧函館区公会堂、その左下の白っぽい建物は旧北海道庁函館支庁庁舎です。
左端に切れて写っているレンガの建物は旧開拓使函館支庁書籍庫です。
この辺りは江戸末期から明治にかけての北海道開拓史の中心的な役割を果たした要所であることが、現存する建物群をみればわかりますよね。
さて、さらに元町公園の下に降りていきます・・・
振り返ればこの光景です・・・♪
正面に函館山、旧函館区公会堂、そして左に旧北海道庁函館支庁庁舎、旧函館奉行所跡・・・
元町公園一帯には素敵な空間が広がっています♪
この階段を降り、道を渡ると函館の港に向かって基坂が下っています。
その基坂を少し下った右手にあるのが・・・旧イギリス領事館です。
イギリス領事館は1859年に函館市に開設された領事館の中でアメリカ、ロシアに次いで3番目に古いそうです。
開港に伴い最初は称名寺というお寺の中に開設され、2回の移転を経て、1879年(明治12年)の函館大火後に,現在の元町に新築されたそうです。何回かの火災で立て直され、この建物は、1913年から1934年まで領事館として使用されていたそうです。
では、美しい旧イギリス領事館の周りをグルッと廻ってみましょう・・・
裏の庭は庭園というほどの規模と様式にはなってはいませんが、流石イギリスだけあってちょうどバラが咲き誇って良い香りが漂っていました♪
さて、そのバラが咲く庭の上・・・なにやら立派な和洋折衷の屋敷が建っていますね・・・気になります(^_^)
それでは、そろそろ式場への帰路につきましょうか・・・
つづく
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