日本で買ったドイツ万年筆コレクションの紹介<Pelikan Souverän M600編> ― 2022年03月01日 06:00
さて、先日紹介した『ドイツ万年筆コレクションの紹介<Pelikan編>@ドイツ』では、ドイツ2大万年筆ブランドのPelikanは同じ文字サイズであっても太い!と紹介したと思います。
海外の万年筆は日本の万年筆より1サイズ太めと言われていますが、Pelikanは更に太い印象があり、しかも欲しいスーベレーンSouveränはドイツの店頭では「M」以上のNibしか出会えませんでした。
スーベレーンSouveränは漢字が書きやすい「EF」が欲しい!と思ったので、日本に帰国してから買うことにしました。
帰国後、早速物色です♪
が、その前に何故スーベレーンSouveränが欲しいのか?です・・・
単純明快!“ペリカン万年筆の定番モデルといえば、スーベレーンSouverän!”だからです!
理由も何もありません、物欲です(^^ゞ
ところが、一口にスーベレーンSouveränといってもモデルやカラーの展開が豊富なので、自分に合ったものを選ぶ必要があります。
例えば、モデルと言えば・・・
基本としてM300,M400,M600,M800,M1000の5モデルがあります。
各モデルごとに、長さや重さに、少しずつ違いがあるのが、よくお分かり頂けるかと思います。
またNibの大きさや材質、柔らかさ等の特徴も違っています。
自分の手に合う大きさや、好みに合わせて選ぶ必要があり、ネット上に沢山挙がっている情報を大いに参考にさせてもらいました。
もっとも、実際の店舗で試し書きをしてバランスなども含めて選んだ方が一番良いでしょう。
私は既にドイツで試し書きをし、ターゲットは決めていました。
M600かM800です♪
財布に余裕があればM800かな?と(^^;
一方で、スーベレーンSouveränは特別生産品も含めると多くのカラー展開があります。
が、私は初めから“スーベレーンSouveränといえば「緑」のストライプ”と決めていました♪
Nibは「EF」です♪
さて、ターゲットは決まったので後はどこで手に入れるか・・・です。
店頭で・・・これ、数件回りましたが田舎では注文するしかなく、しかも定価販売・・・で、断念(^^;
Amazonやその他のネット販売で・・・どうしようか・・・と悩んでいた時に、ちょっと気になっていたメルカリを覗いてみました。
おぉぉ、タイミングよく「M600緑ストライプのEF」がほぼ新品でお安く出ていました♪
ほぼ新品でお安く、となると何かあるかな?と思いつつも、出品者の履歴が良いのでゲット!です(^.^)
はい、Pelikan Souverän M600 <EF> 緑ストライプです♪
少し細部を見ていきましょう・・・
Nibはペリカンマークの刻印が入ったバイカラーです。
14C-585(金58.5%という意味)と入っているので14金です。
小ぶりで控えめなNibで気品がありますね。
ペン先を横から見ると・・・ペリカン万年筆の特徴でもあるペン芯の細かなヒダがペン先までグッと押し出していますね。
結構ずんぐりとせり出したペン先です。
キャップです。
ペリカン万年筆の特徴の一つ、クリップがペリカンの顔とくちばしなんですよねぇ~♪
これがなかなかかわいいのです(^.^)
キャップ下のリングには「PELIKAN SOUVERÄN GERMANY」と刻印されています。
キャップの天冠です。
ご存知トレードマークのペリカン親子がキラリ♪
尻軸です。
Pelikan Souveränはピストン吸引式なので、この尻軸を回転してピストンを上下し、胴軸内にインクを溜め込みます。
インク容量は1.5mlと一般の万年筆より多いのが良いですね。
さて、手に入れたPelikan Souverän M600、新品同様品にも関わらず手放された理由ではないかという点が三つほど見つかりました。
1点目は、胴軸の緑ストライプが均一ではなくムラがある。
これは返品理由によくあるそうですが、胴軸の製造法を知るとムラがあっても何の不思議でもないことが分かります。
(気になる方はネットで調べてみてください)
私はむしろ同じものが二つとないことから、均一ストライプよりムラのオリジナリティーをヨシ!と思っています(^.^)
2点目は・・・右上方向にはねた時に感じる微かなNibのひかっかりです。
正直、ちょいと気にかかっています。
使用上支障はありませんが、その他はヌルヌルの気持ち良い書き味なのでちょいと残念です。
機会があったらペンクリニックに出したいところです。
3点目、これは私にとって想定外でした。
写真で分かるようにNibは「EF」なのですが・・・思ったより太いのです!
ここで、このPelikan Souverän M600<EF>とセーラー プロフェッショナルギア<F>、LAMY Safari<M>と比較した線の太さをお見せします。
ちょいとお見苦しいですが・・・(^^;ゞ
上から・・・
Pelikan Souverän M600 <EF>
セーラー プロフェッショナル ギア <F>
LAMY Safari <M>
どうです?
スーベレーン SouveränのEF、太いでしょう!?
セーラーのプロギア<F>よりはるかに太く、LAMY Safari<M>並みの太さです。
もともとインクフローが潤沢でヌラヌラ系なので字幅は太くなりがちですが、それにしても「EF」とは全く思えない太さでした。
以上、緑ストライプの不均一以外の2点がちょい気になりますが、総じてPelikan Souverän M600、Good!万年筆です♪
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