“終のすみか”について考える マンション!?→迷路へ2022年10月29日 06:32

では、“終のすみか”探しの迷路の顛末を順を追って紹介しておきます。

そもそも十数年前から私たち夫婦間ではリタイヤしたら「生活に便利な近くの都市部の“街中マンション”でゆったり過ごそう♪」ということで意見は一致しており、その場所の下見もしてきました。
そして今年の3月には新築分譲マンションを契約♪
ゴールにたどり着いた・・・と思いきや・・・そこは迷路の入り口に立っていたのです(^^;

妻のちょっとした不安から迷路に入り込んでしまいました・・・

妻の不安・・・
 今の不動産(宅地、家、畑、山林…お墓等々…)を子供達に迷惑をかけないように自分たちの代でしまっていけるのか?
 そういう意味で不動産(マンション)を増やしていいのか?
という漠然としたものでした。

が、これこそが難題「負動産問題」の迷路への入り口で、調べれば調べるほど楽観視していた私たち夫婦を底なし沼へと引き込んでいったのです。
正直、私は時間はかかるだろうが“不動産じまい”はできるもの、と思っていました・・・
ところが現実は地方の田舎の不動産は売買がなかなかできず、内輪の誰かが相続し持ち続けなければならない(税金を払い続け、管理責任を負い続けなければならない)・・・というのが今の現実なのです。
相続放棄という手段もありますが、全ての相続を失うというデメリットも・・・
その結果が・・・「負動産問題」として顕在化しているのです。

負動産 出所:週刊エコノミスト
政府・国会もこの問題について手を打ちつつあり、来年度からいらない土地を国に返す『相続土地国庫帰属制度』
         出所:法務省 相続土地国庫帰属制度概要
がスタートすることになっています。

が、現実的には制約事項が多くてどんな土地でも国が受け入れるというものではく、仮に受け入れOKでも相応のお金を付けて渡さないといけないことが分かってきました。
気になる方は上記「相続土地国庫帰属制度概要」にリンクが張ってあるので見てみて下さい。
また、『相続土地国庫帰属制度』でググると沢山の情報が出てきますヨ。
たぶんその実現性に疑問が沢山出てくるでしょう・・・(^_^;

高齢化・少子化・核家族化が進む地方の田舎の不動産は「負動産」化で身動きできなくなっているのが現実なんです。
事実、住んでいる地域はもちろん、地方の市街地でも空き家や売り地の看板が目に付き、しかも増えてきているのです。
少し古い情報ですが、年々空き家数、空き家率が増えているのが統計データにも表れています・・・


都道府県でこの傾向は違うかもしれませんが、全国平均で20%近くになっているようですね。
5軒に1軒の割合です・・・(O_O)
田舎になればなるほどその比率も高いようで、事実、我が家の地域では平均値より高くなっており、一人暮らしの老人が亡くなると確実に空き家か更地になっていっています(T_T)
そんな現実を知れば知るほど妻はこれ以上不動産を増やしたくないと頑なになっていくのでした。

ただ、私はこの「負動産問題」とマンションは切り分けて考え、流動性が高いマンションであれば負動産化しにくいと思ってはいました。
しかし、現実的には一旦生活圏から離れてしまった負動産の管理・処理は自分の高齢化とともに難しくなるだろうなぁ、と思っていました・・・(^_^;

そんなこんなで、妻と話し合いたどり着いたこの時点の結論は・・・

『不動産を増やさず今の土地に住み続け、子供達が仕舞いやすいようにしていこう』

ということです。

私としては生まれ育った環境ですし、体力的には衰えてきたとはいえまだまだと思ってはいますから、今の土地に住み続けるのには抵抗はありません。
が、流石に親から引き継いだ築60年を超える今の住まいでは環境的にかなり厳し過ぎます。
ましてや子供達が巣立ち、妻と二人暮らしするには機能的にも無駄が多く、かつ今後の老後生活には不便な家です。
そこで、妻とも相談し・・・

『機能的な家に建て替えてリタイヤ後を楽しもう!

という方向に動き始めたのです・・・

つづく

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